アユタヤから再びバンコクへ戻りました。
タイ滞在記
2012年12月5日~12月12日
~アユタヤからの、再びバンコク編~
アユタヤから列車に揺られて再びバンコクに戻ってきた。
インドネシア行きを前に再び滞在するバンコクで、私たちは行かなければならない場所がひとつあった。
それは、
病院。
実は、ここのところ、たあのお腹の調子良くならず下痢が続いていたのだ。
ここのところ、というよりは・・・・
実のところ、東南アジアの旅を始めたベトナム入国当初から、といってもまちがいではないかもしれない。
たあのお腹の不調はベトナムから始まりカンボジア、タイと周ってきた間、
ひどく悪化することはないもののずっと続いていた。
最初はなんだかちょっとお腹がゆるいなあ・・・くらいが続き、
たまに良くなり、でも気が付いたらまた下痢気味・・・
ひどい腹痛や下痢が続いて熱が出たり、あまりの痛みに寝込んで動けない・・・
という大きな病状はなかったものの、快適とはいえない状態が続いていたのでずっと気になっていた。
長い間旅をしていると、国も変われば、気候も変わり、生活環境や食生活も変わる。
だからたまにはお腹がゆるくなったりすることもある。
今回は東南アジアの国々を周っていることもあり、水には十分注意しているものの、
やはり食事面でお腹に負担がかかってしまったのだろうか。
日本から持ってきていた整腸剤を飲んだりしながら、
「お!回復!」かと思えば「また下痢」・・・そんな感じで今まで過ごしていた。
しかし、旅を初めて結構な時間が経つのに一向に良くならないたあのお腹。
食べ物があたった時は一時的に下痢の症状が出ることはあるものの、
たあの場合、期間が長すぎる気がする。
食あたりが原因の下痢ではないのかもしれない・・・
何かの細菌に感染していたら・・・
何か他の病気になっていたら・・
このまま下痢が続くのも心配だ。
「病院で診てもらった方がいいよ」とたあに言っていたのだが、
「今日は大丈夫やわ。」と体調が良い日には心を落ち着け、でも気がついたらまた下痢・・・
そんなことを繰り返しながら日が経った。
持っている整腸剤もなくなった。
そして、この日、とうとうたあは決断した。
「病院行ってみよう。」
なかなか良くならない自分のお腹が本気で心配になってきたのか・・・
いや、違う。
彼にとって一番心配だったのは、
次に行く予定のインドネシアで体調が悪くなって、
この旅で一番楽しみにしているサーフィンができなくなることだった。
まあ、理由はともあれ、病院で診てもらったら安心できる!
私たちは保険会社に紹介してもらった最寄りの病院へと歩いて向かった。
歩きながら、私は思い出していた。
あの、悪夢・・・インカの洗礼を受けた日(と私は勝手に思っている)のことだ。
ペルーのリマでのたあの謎のひどい腹痛。
ずっと部屋でベッドに横になり、うずくまって必死に痛みに堪えていた彼。
吐き気をもよおし、額に大粒の冷や汗をかき、
顔色が真っ青?真っ白?見たこともない不健康そうな色になっていた彼。
めまいと吐き気と腹痛と戦う夫。
あの日はどうにもこうにも耐えられない症状で病院に駆け込んだ。
死にそうに苦しそうで、未だかつてこんなに苦しんでいる夫を見たことはなかった。
「よし、次は待ちに待ったマチュピチュに行くぞ!」と意気込み、
マチュピチュ訪問の拠点となる町クスコへのフライトを明朝に控えていた日にそれは起こったのだった。
その時のたあの苦しみの記事はこちら
↓↓↓
病院にやってきたこの日、お腹の痛みも下痢もひどくなく、たあの体調はまあまあだった。
普通に歩いてやってきた。
きっとお薬もらったらすぐに良くなるだろう。
そう思って、そう願って病院へやってきた。
「BNH HOSPITAL」は私たちが泊まっている宿から歩いて7分という便利なところにあり、
とても分かりやすく、すぐに到着。
かなりりっぱな大きな病院だ。
支払いはキャッシュレスでOK、しかもこの病院は日本人スタッフが常駐しているというから安心。
海外で病院に行く時に一番不安なのはやはり言葉。
ほとんどの病院のドクターは英語を話すので安心だが、難しい医療用語などもあるので、
やはり日本語が一番落ち着く。
後で知ったのだが、タイ(バンコクに限るが)には日本語の通じる病院が至るところにあるそうで。
これらの病院は、多数の日本人が利用しているため、日本人の扱いにも慣れており、
大変スムーズに対応してくれるそうだ。
しかも、バンコクの代表的な私立総合病院の中には日本の大病院と比較しても遜色ない設備を
持っている病院もあり、医療先進国で医学教育や研修を受けた優秀な医師が勤務しているそうだ。
そして、紹介してもらったこの病院もそんな病院のひとつだった。
受付を済ませると、通訳の日本人女性が来てくれ、3Fの消化器科へ。
診察前に熱と血圧を測る。数値は正常。
名前が呼ばれ、たあは診察室へ入って行った。
日本人の通訳さんもいてくれるし、私はついて来なくても大丈夫だったかもなあ、なんて思いながら、
私は待合室で待っていた。
とっても広くてきれいなんだなあ、この病院・・・
看護師さんやドクターがてきぱきと動いている。
インドの人だろうか、
たあを診てくれたドクターは頭にターバンを巻いた凛々しい男性ドクターだったらしい。
そして、とりあえず、便を検査して細菌に感染していないかを調べることになった。
トイレに向かうたあ。
病院に来る前にトイレに行っていた彼だが、まだ出るのだろうか・・・
変な心配をする私をよそにたあが戻ってきた。
「なんか普通のう○こが出たけど・・・」
ある、ある。
どこか具合が悪くて診てもらいに来たのに、病院に来た途端、その症状が出ないってやつ。
ま、便を調べてもらったらどこが良くないのかは分かるだろう。
検査結果は30分くらいで分かるそうだ。
待っている間にいろいろ考えた。
これだ!という決定的な原因は分からないものの、
たあのお腹の調子が悪くなるだろう要因に心当たりがないわけでもない ―
ベトナムでは・・・
料理が本当においしくて、毎日本当にいろいろな料理を食べた。
地元の人に教えてもらった地元の人御用達のお店にも行くこともあれば、
観光客が多く立ち寄るレストランにも行った。
ハロン湾クルーズの旅では、船上での食事だった。
いろんなところに行っていろんなおいしい料理をいただいた。
野菜も、肉も、魚も、麺も、米も、シーフードも、果物も、とにかくいろんなものをいただいた。
今思えば、ベトナム料理は香草を使った料理も多く、生野菜を食べる機会が多かったかもしれない。
でも、パクチーが大の苦手のたあはだいたい香草を避けていたような気も・・・
そして、ベトナムではたらふく飲んだ・・・
生ビールジョッキ一杯約40円という、この旅最安値のおいしいビールを毎日たらふく飲んでいた。
蒸し暑いベトナムの気候と、ジュースより安いビール・・・が味方して、普段はあまりビールを飲まない
私ですら、毎日ビールを飲んだもんだ。
ビール大好き♪♪なたあの飲むビールの量が増えたのは言うまでもない。
カンボジアでは・・・
カンボジアの衛生管理は劣悪だと聞いていたし、現地の情報にもやはりそう書いてあった。
特に、水道水はかなり危険ということで、飲料水はもちろんペットボトルの水、
念には念をいれて、歯磨きの後も水道水で口をゆすいだ後、さらにペットボトルの水でゆすいだりした。
食事に関しては、比較的高級で衛生的なレストランなどでの食事であれば問題ないだろうが、
きちんと自己責任でお店を選んだ方がよい、とあった。
私たちは泊まっていた宿の食堂で食事をすることが多かった。
泊まっていた宿が町の繁華街から少し外れにあったので、夜暗くなって出かけるのが危険だったからだ。
なるべ生野菜は避け、火が通った料理を食べるようにしていた。
でも、今思えば、この宿の食堂の衛生管理はいかがなものだったか・・・
アンコール遺跡を巡っている時は、トゥクトゥクドライバーのトクシンさんに連れて行ってもらった
観光客向けのレストランで食事をしたので安心だと思う。
しかし、慣れてきた頃には地元の人御用達の食堂でお昼ご飯を食べたりしていた。
だって、かなり安くてボリュームがあっておいしかったから。
今思うと、ここの衛生管理状況は一番心配だったかもしれない・・・自分でもそう思う。
ここでの食生活が一番影響しているかもしれない!?
さらに、たあはカンボジアでも毎晩おいしいビールを満喫・・・
そして、タイでは・・・
入国早々、屋台飯を満喫。
キンキンに冷えたビールに、できたてのタイの屋台飯。
最高においしかった。
だが、すでに弱っていたたあの胃腸に、この屋台飯がとどめを刺したのか・・・
この後、アユタヤに向かう前に私たちは屋台飯を食べるのをやめた。
衛生的に問題があるものを食べたせいでお腹の調子が悪くなっているのなら、
それをやめれば症状が回復するかもしれないと思ったからだ。
安くておいしいタイの屋台飯を我慢した。
それ以後の食事は日本食を食べに行ったり、コンビニで買ったパンだったりと完全に生ものは避け、
衛生的に大丈夫な物を食べるようにした。
そして、たあはあれほど愛しているビールも絶った。
それでも下痢は完全には良くならず・・・そして、この日、病院に来たというわけだ。
しばらく待っていると検査結果が出た。
たあは再び診察室に呼ばれ、話を聞いて戻ってきた。
どうだったの?
何なの?
「俺のう○この中に、本来ならあるはずのない『赤血球』が検出された、って・・・」
え!?
本来あるはずのない赤血球!?
それってどういうこと?
ドクターの話によると、考えられる原因はふたつあって、
①内臓が細菌に侵されている
②潰瘍の可能性がある
どっちにしても大変じゃないか・・・
ひとまず、今日処方してもらう薬を飲んで1週間ほどで下痢がおさまるようであれば、
細菌が死んでそのまま良くなっていくだろう、とのこと。
しかし、薬を飲んでも症状がよくならない場合は、「潰瘍」の可能性が高いため、
早いうちに(帰国を待たず次の滞在先のインドネシアで)再度病院に行って精密検査を受けた方がよい、
とのこと。
ひぇ~・・・
どうかお薬を飲んで良くなりますように・・・
そして、たあと全く同じものを食べて旅をしてきた私のお腹も・・・ちょっと心配になってきた・・・
今のところ、私のお腹は大丈夫・・・
病院で診てもらった後、私たちのタイでの食生活は変わった。
タイでの屋台飯は完全にストップ。
衛生的に問題のなさそうなお店を選んで食事をするようにした。
そして、薬の副作用のことも考慮して、完全禁酒も続行!
(薬を服用中にアルコールを摂取すると、体がかなりかゆくなるという副作用が出ると聞いたら
恐ろしくて飲めない・・・)
「潰瘍」でないことを祈る。
<ゆか>
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