たあのやっちまった事件はあったものの。
無事、ロバニエミからヘルシンキに帰ってきました。
私たちの旅の最後はヘルシンキ。
この時、私たちは、
いよいよ旅を終える!という実感?
日本に帰国する!という実感?
実際は・・・
フィンランド滞在記
2012年9月17日~9月27日
~ヘルシンキ編~
日本帰国便のフライトまで残すところ2日。
私たちは旅の最後をヘルシンキで過ごすことになった。
ヘルシンキの見どころ・・・特に「ここ!」というところは思い当たらなかったのだが。
ある日は「かもめ食堂」へ行ってみた。
住所を頼りに探して見つけた!
Kahvila Suomi(カハヴィラ・ スオミ)。
日本語で「かもめ食堂」って書いてある。
映画『かもめ食堂』は小林聡美さん、片桐はいりさん、もたいまさこさんのトリプル主演。個性的な面々がフィンランドのヘルシンキを舞台に、のんびりゆったりとした交流を繰り広げていくお話。
その舞台になったお店だ。
映画では、サチエ(小林聡美)が営んでいる「かもめ食堂」という名の日本食の小さな店だそうだが、
実際のかもめ食堂は日本食のお店ではなく、地元の人に愛されている、地元の食堂という感じだった。
ちょうどお昼時に行ったこともあってか、お店はたくさんのお客さんで満席。
さすが日本の映画の舞台になったお店だけあって日本人観光客もいっぱい。
レジで注文して代金を払った後、席に着き、料理が運ばれてくる(パンとサラダは自分でとる)という
システム。
この日のランチは日替わりで3種類、私はサーモンのスープのセット、たあはミートローフのセットを
いただいた。ひとり900円くらい、お味はふつうにおいしかったかな。
ちなみにこの時、私たち夫婦はこの映画『かもめ食堂』を見てなかったのだけれど・・・
でも「超熟」のCMシリーズが印象的&好きだったので(笑)
ある日は、フィンランド・ブランド雑貨めぐり?
iittala(イッタラ)。
街中にあるショップにはイッタラとアラビア(アラビア社はイッタラの子会社になっている)の
すてきなデザインの食器を見る。
すてきだけど、やっぱりお値段もそれなりにね~。
だが、ここはフィンランド!
イッタラ・アウトレット・アラビアなるものがあった!つまりはイッタラとアラビアのファクトリーショップ。
トラムに乗って出かけた。
少々訳ありの食器をお安く買うことができるわけだ。見た目にはどこに問題があるのか分からない。
かわいい・・・
欲しい・・・
が、食器、持って帰るの大変だよね。
今すぐ、いるものでもないもんね。
ここのファクトリーショップは、これから新しいお家やアパートで新生活を始めよう!という女の子にとっては
天国のような場所かもしれない。あれもこれもと欲しくなること間違いなしだ。
もし私が新居を建てることができて、さあ、いろいろ揃えよう!という環境にいたとしたら・・・
そして、あのファクトリーショップに行ったとしたら・・・
もう、ウハウハ♪ルンルン♪
買い物カゴ持ってそこらへん走り回っている。
間違いない(笑)
でも、同時に改めて感じたこともある。
それは、日本の和食器ってなんてすばらしいんだろう、ということだ。
北欧のデザインはおしゃれでかっこいいし、かわいい。
でも、温かみややわらかさ・・・何と表現して良いのか分からないが、日本の和食器が持つ、
あの特別な風情というかなんというか・・・を思い出した。
小鉢にちょこっと盛り付けられた色とりどりのお料理、蓋つきのお椀を開けるお楽しみ・・・
日本料理って出てくるだけでワクワク、美しい盛り付けを見てワクワク、そしていろいろな調理方法があるだけにこれはどんなお味がするのかな、またはこれは何だろう、とドキドキ。
料理を盛り付けただけで作品になりそうな美しき日本料理。
目で観て料理を楽しむ、これも素晴らしき日本文化だと思うのだ。
あ~、日本食が恋しくなってきた。
そして、marimekko(マリメッコ)。
優れたデザイン性を持つ実用品として、国や世代を超えて世界中の人に愛されているフィンランドの
ライフ スタイルブランド、マリメッコ。
マリメッコのデザインはとても特徴があってかわいいな、と思うのだが、でもちょっと高い・・・
日本で買うから高いのかなと思っていたが、ここフィンランドでもそれなりのお値段はするものだ。
帆布のかわいいショルダーバッグを見つけた。
たあとふたりで使えそうなシンプルでかわいいデザインでふたりとも気に入ったのだが。
結構高かった。買わず。
今、日本に帰ってから思うことだが、マリメッコのファブリック、生地を買って帰ればよかった、と後悔。
それでいろいろ作ったら面白かったなあなんて。
こちらのファクトリーショップにも足を運んでみた。
正規のお店よりはちょっと安く、定価の今シーズンのデザインの商品と、
前シーズンのデザインなのかな!?売れ残り!?的な商品も数多く並べられていた。
ある日は、ラハティの町へ足を伸ばしてみた。
ヘルシンキの北100キロくらいのところにある町。列車で50分くらいだ。
これ!といって見どころがあるわけでもなかったのだが、列車のパスが一日分残っていたので
これを使ってどこかに行こう!と、日帰りで行って帰ってこられるラハティに来てみた。
列車で「こんな時期に旅でフィンランドに来たの?」と興味津々でおばちゃんに声をかけられた。
確かに・・・
雪が楽しめるシーズンでも無く、夏でもなく。天候の悪い通と半端な季節のフィンランドだ。
ラハティで私たちが降りるまでいろいろお話できて楽しかった。
駅を出て歩き始める。
ヘルシンキと同じで天気は悪く、どんより曇り。時折雨がちらつく。寒い(泣)
人通りも少ない。
あれは何だろう??遠くに変わった建物のようなものが見えたので歩いて向かう。
坂を下ってやってきたところにあったのはスキーのジャンプ台だった。
ラハティはノルディックスキーの国際大会が開かれる町としてよく知られており、現在ワールドカップの
一部にもなっている「ラハティスキーゲームズ」は1923年から始まる長い歴史を持っているものだそうだ。
この競技場もきっと歴史があるのね~。知らなかった。
町の中心へ。でもこれといって特に見どころはなく・・・寒い・・・
そして雨が・・・(泣)
カフェでお茶することにした。暖をとる。ケーキは普通においしかった。
そういえば、フィンランドのレストランやカフェでの食事事情は・・・。
価格は日本と同じくらい、もしくは少々高め。
味はこれといって特別おいしい、というわけでもなく、特別まずいというわけでもなく、
普通というところが多いかもしれない。
最初に食べた屋台のサーモンが一番おいしかったかな。
そういえば、スーパーで買ったインスタントのトマトスープが最高においしかった!
(自分用のおみやげに買って帰ったくらい♪)
ラハティ観光終了。
観光地でもないのでこの機会がなかったら後にも先にも訪れることはなかった町だったかもしれないな・・・と思いながらヘルシンキ行きの列車に乗る。
列車もこの旅最後の列車だ。
この頃になると、「この旅最後の・・・」と考えること多くなっていたかもしれない。
この旅最後の列車、
この旅最後の夕食、
この旅最後の買い物、
この旅最後の・・・
荷物のパッキングもいよいよこれが最後だ!
一年間、いろんな国共に旅してきた私たちの荷物たちをバックパックに詰めてゆく。
旅の最後ということでお土産なんかも増えたりして。
ああ、たあのウェットスーツ、しばらく出番なかったな・・・
旅がこれで終わり、もうすぐ日本に帰るんだ、と思うとなんだか変な感じがした。
旅が終わって帰国、ということだが・・・実際は、
「次の訪問国は・・・日本!」
という感じだった。
私たちはいつものように荷物を詰め、いつものようにシャワーを浴びていつものように眠りについた。
翌日。
2012年9月27日(木)。
さすらいふうふの世界一周の旅、最終日。
が、特に変わったことはなく、帰国便に備えて空港に向かった。
ヘルシンキ・ヴァンター国際空港の感想はひとつ。
日本人、多っ!!
そう、フィンランド・ヘルシンキは日本から一番近いヨーロッパの空港なのだ(日本から10時間)。
フィンエアーのハブ空港であるこの空港は、乗り継ぎ利用する人が多いのだ。
この日もたくさんの日本人であふれていて、団体ツアー客の人もたくさんいて、そこら中日本人だらけで
まるで日本の空港にいるみたいだった。
私たちのようにこれから日本に帰る人たち、そして、これからヨーロッパへと飛び立つ人たち・・・
さあ、日本に帰ろう!
搭乗時間になり、飛行機に乗り込む。
席を探す。
ビジネスクラスはスルーして、エコノミー、エコノミーっと・・・
と、あれ!?私たちの席番号、エコノミーにない・・・
もう一度確認。
ない・・・
あれ!?
フライトアテンダントさんに確認。
案内された先にあったのは。
ビジネスクラス!
まさかのビジネスクラスの席!もちろんエコノミー席でチケットを取っていた私たちだが。
団体ツアーのお客さんも多かったからエコノミー席が足りなくなったのだろうか。
私たちの座席番号はまぎれもなくビズネスクラスの席だった。
たまにこういうことがあるのだろうか。
私たちにとってはラッキーとしかいいようがない。
旅の最後は優雅にビズネスクラスですよ!
テンション上がる♪♪
17:20。
私たちさすらいふうふは優雅にビジネスクラスの席にゆったりと腰かけて・・・
フィンランドのヘルシンキ・ヴァンター国際空港から日本の関西国際空港に向けて出発した。
この旅始まって以来、最も優雅で快適なフライトだったことはいうまでもない・・・(笑)
つづく。
<ゆか>
旅の最後と見せかけて・・・・!?
まだまだブログは続くよ!引き続き楽しみにしてくれる方、ぜひぽちっとな♪