自分の足で歩く―カッパドキア滞在記(3) | さすらいふうふの世界一周

さすらいふうふの世界一周

世界を巡る旅を終え、帰国しました!
しばらくは(!?)日本で新たに生活を始めます。
ひきつづき、応援よろしくお願いいたします。

カッパドキア、空から満喫した後は・・・やっぱり歩いて見て周らなくては始まらない!



トルコ・カッパドキア滞在記
2012年7月8日(日)~11日(水)



カッパドキアを空から楽しんだ後、今度は自分たちの足で歩いてみることにした。

ある日はギョレメ屋外博物館へ。ギョレメの町から歩いて15分くらいのところにそれはある。

さすらいふうふの世界一周


ローマ帝国による迫害を逃れて、キリスト教徒が造った岩窟教会や修道院、人々の住居跡があるのが

カッパドキア。そのうち30あまりの教会が集まるギョレメの谷を野外博物館として公開しているのがここ。



さすらいふうふの世界一周


さすらいふうふの世界一周

中に入ってみる。


さすらいふうふの世界一周

私たちが訪れた時期はトルコも真夏真っ盛り!日射しが強くかなり暑い。

しかし、岩のお家の中はひんやりとしていてとても気持ちがいい。


さすらいふうふの世界一周

教会の中。


さすらいふうふの世界一周

鮮やかなフレスコ画で装飾されていてとても美しい。


夕方はローズバレー、レッドバレーへ歩いて行ってみることにした。

ギョレモ屋外博物館から町に帰る途中に「たぶんこれかな・・・」と思われるトレッキングコースの小道が・・・

カッパドキアは観光地だが、ツアーで周る人の方が多いのだと思う、案内や詳しい地図などはなく、

自分たちで周るのにはちょっと不便。


さすらいふうふの世界一周

小道を歩き始めてすぐ岩窟の住居跡。こんなのがいたるところにある。



さすらいふうふの世界一周

地図もなくただ続く道を歩いて谷に向かう。

時々、赤いペンキで「ローズバレー・レッドバレーこっち⇒」と岩に書いたサインが・・・

世界遺産なのに、ペンキ!?しかも直に岩に!?手書きで!?(見た目、落書き見たいな殴り書き)

トルコらしい・・・


さすらいふうふの世界一周

緑がたくさん見えてくる。

これは地元の人たち畑のだった。畑にはオリーブの木やブドウの木が植えられている。

ここは世界遺産だが、地元の人が普通に生活する生活空間でもあるのだ。

畑の中を小道が通り、その中を私たちは歩く。



さすらいふうふの世界一周

それにしても面白い形の岩がたくさんある。これはたけのこみたい・・・


さすらいふうふの世界一周


こっちはきのこっぽい・・・

たけのこの里に、きのこの山か!?


さすらいふうふの世界一周

歩けば歩くほどおもしろい風景が広がってくる。かなり歩いてきたなあ。



さすらいふうふの世界一周

奇岩の中を歩き続け、丘を登った。


さすらいふうふの世界一周

目の前にローズバレーが広がる。ピンク色の波打つ奇岩。
ここの夕景はカッパドキアで1番の絶景スポットだそうだ。美しい・・・


かなりの長距離、しかも山坂登ってやってきたこの谷。

帰りのことを考えたら気が遠くなりそうだ・・・が、帰りは別のルートを通り、国道まで出て帰ることに。

これもやはり地図がないので、方角だけを頼りに国道を探し歩いた。

遠かった・・・


***



翌日は・・・ウチヒサルの城塞へ。

ギョレメの町から遠くに小さく見えていた、でも、存在感抜群のここ!


さすらいふうふの世界一周

さすがにここに歩いて行くのは遠いかも・・・

ということで、ギョレメの町から定期的に走っているシャトルバスに乗っていくことにした。

さすが車、車で行くと意外に近かった。



さすらいふうふの世界一周

ウチヒサルは「尖った砦」という意味の巨大な一枚岩の城塞。
岩の表面には数多くの穴が開いている。これは鳩の巣とのこと。先人は昔から鳩の糞を集め、ブドウ畑の肥料として使ったそうだ。鳩は赤い色を好むため巣の入口には赤いペイントがしてあるそう。



さすらいふうふの世界一周

城塞のふもとの通りには所狭しとお土産物屋さん。

この城塞の中に入っててっぺんまで上がってみることにした。


登る・・・


さすらいふうふの世界一周

眼下にウチヒサルの町が広がる。モスクもある。

さらに登る・・・


さすらいふうふの世界一周

てっぺんからの眺めは最高だった。


さすらいふうふの世界一周

あの道路をくるっとまわってギョレメの町からシャトルバスに乗ってやってきたんだ。



さすらいふうふの世界一周

ギョレメの町が遠くに広がる・・・


帰りは途中寄りたいところがあったので、遠いのは分かっていたが歩いて帰ってみることにした。

炎天下の中、てくてく歩く。


さすらいふうふの世界一周


途中、お土産物屋さんが多く立ち並ぶマーケットを発見!ギョレメの町ではあまり見かけないレース編みや

毛糸の手編みの商品が売られていた。

前を歩いているとお兄ちゃんに声をかけられた―が、特に買いたいものはなかったので、にこっと笑って

そそくさと立ち去ろうとすると、「待って待って!」と日本語で再び話しかけられる。

「プレゼントだよ!」と私にトルコビーズの付いたピンをくれる。タダだって。

え!?怪しい・・・と悩んでいると、「笑顔が素敵だね。日本人はいい人だね。日本は良い国だね」って。

ほんとに親日家のおにいちゃんだった。

遠慮なくそのプレゼントをいただくことに。


ありがとう!!

さすらいふうふの世界一周

てくてく歩き続け、ふと後ろを振り返ると・・・さっきてっぺんに登ったウチヒサルがあんなところに・・・

結構歩いてきたなあ!

さらに歩いて坂を下り、「パノラマ」と呼ばれる展望地へやってきた。



さすらいふうふの世界一周

ここの茶屋で偶然オカザキさんに会った!

ものすごく明るくておもしろいキャラクターの彼のおかげで宿での時間もとても楽しいひととき。

オカザキさんは私たちの宿に泊まっているカッパドキアの人。本名はファルクさんなのだが、日本語も少々話せ、

日本人向けの名前に・・・と日本語名を「オカザキ」にしたそうだ。

なぜ「オカザキ」なんだか・・・(笑)

彼はガイドの仕事をしていて、ここ数日間はトルコのテレビ局の番組撮影のため、クルーを案内しているそう。

今日は偶然、友人のお店でランチを造って食べるところだった。

私たちも飛び入り参加。

(写真左はしの男性から時計周りに、茶屋のおじさん、カメラマン、ファルク(オカザキ)さん、マネージャーの

お姉さん、キャスターのお姉さん)


さすらいふうふの世界一周

歩き疲れた後のアップルティー、おいしかったなあ!ごちそうさまでした。

ひといき入れた後はパノラマからの景色を楽しむ。



さすらいふうふの世界一周


さすらいふうふの世界一周

ここからの眺めも絶景だった・・・



再び頑張って歩いてギョレメの町に戻ってきた。宿でひとやすみ。

そして疲れていたはずだが、私たちは夕方再び歩いて出かけることにした。

今度は丘からいつも見えていたきのこ岩を見に行こう、と思ったのだ。

ギョレメ屋外博物館に行く途中にここがきのこ岩のある場所に続く道だろう!という道を見つけていた。

その道を歩いて進む。

どんどん歩いた。

しかし、一向に開けたところに出ることができず、むしろ、かなり細い、

しかもぬかるんだドロドロ道になってきた・・・

これはおかしい・・・来た道を戻ることにした。

せっかくかなりの距離を歩いたのに無駄足だったね・・・と諦めて戻ろうとしているところに「教会」という看板を

発見。そこに行ってみることにした。



さすらいふうふの世界一周


岩窟教会。夕方遅かったか、ドアは閉まっていた。

外観の写真を撮って帰ろう!と写真を撮っていると、向こうにある建物からおじちゃんが出てきた。

「中入る?5リラだよ」

いいの、いいの、外で写真撮ったから大丈夫!って帰ろうとすると、

おいで、おいで!と入口で手招きしてくれおじちゃん。

!?

ドアの鍵を開けてくれる。

中に入れてくれた!

教会の天井にはやはり美しいフレスコ画が広がる。おじちゃん、丁寧にひとつひとつ説明してくれる。

ありがたい。


マッサージが得意だというおじちゃん、たあの肩をもんでくれたのでたあもお返し。


さすらいふうふの世界一周

おじちゃん、楽しいひと時をどうもありがとう!


おじちゃんの教会から帰る坂道を下りているとき、道に向こう側に小さな遊歩道みたいなのがあるのが見えた!

きのこ岩行く道、あれか!?

その道を進んでみる。ここも畑のど真ん中を小道が通る。


さすらいふうふの世界一周

あった!!きのこ!!やっと見つけた!

近くで見るとかなり巨大・・・きのこの下に「たあきのこ」があるのが分かるかな?



さすらいふうふの世界一周

夕暮れ時のきのこ群。その向こうには夕日に照らされたローズバレーが広がる。



さすらいふうふの世界一周

いるのは私たちだけ。誰もいない。


さすらいふうふの世界一周

貸切状態。ぜいたくな時間。この美しい景色をふたり占め。


やっぱり近くで歩いてみるカッパドキアも最高。
ただし、この数日間、私たち夫婦はとんでもない距離を歩いたことになる。
道を探し、迷いながら歩いた。
体力、脚力に自信がある人にはお勧めできる楽しみ方です。
(見どころに連れて行ってくれる便利なツアーもあります)



そして。
7月10日。
たあの誕生日。
ギョレメの行きつけ(!?)のレストランでお祝い。

さすらいふうふの世界一周

さすらいふうふの世界一周

たあ、おめでとう!
特別なお祝いができなかったけれど、
すばらしいカッパドキアの景色の中で過ごした時間はすばらしいものでした。
これからもずっとよろしくね。



<ゆか>


一日一回ぽちっとな!

にほんブログ村 旅行ブログ 世界一周へ
にほんブログ村