幻の鳥を見るために・・・ | さすらいふうふの世界一周

さすらいふうふの世界一周

世界を巡る旅を終え、帰国しました!
しばらくは(!?)日本で新たに生活を始めます。
ひきつづき、応援よろしくお願いいたします。

サンホセに着いてバスなどを手配し、次はサン・ヘラルド・デ・ドタという村に向かうことにした。


今回の旅を計画する上で中米行きを決めた時、それならぜひコスタリカ!!と私たちは意気込んでいた。
「水曜どうでしょう」ファンの私たちとしてはコスタリカでぜひ訪れておきたい場所、
そして見ておきたいものがあるのが、このサン・ヘラルド・デ・ドタなのだ。


「ケツァール」という幻の鳥のことを聞いたことがあるだろうか。
メキシコ南部からパナマにかけての山岳地帯の森林(熱帯雲霧林)に生息している、珍しい、

そして最も美しいと言われている鳥。
手塚治虫さんの『火の鳥』のモデルの鳥としても有名。

「水曜どうでしょう」で大泉さん一行がこの鳥を求めてコスタリカを周っていたのを見て
私たちも初めてこの鳥のことを知ったのだが、

この鳥の美しさ、そして番組のおもしろさゆえ、ぜひコスタリカに行ってみたい・・・と思っていた。



サンホセからバスで4時間の距離にあるモンテベルデ自然保護区というところにも

このケツァールが生息していると聞き、
ここもコスタリカの大きな見どころだし、ここにケツァールを見に行くか・・・と考えていたが、
今回の私たちの目的は「ケツァールを見ること」。
「絶対にケツァールを見たい!」ので、
「ケツァールを見る」ことに特化した、チャンスがより多いだろうサン・ヘラルド・デ・ドタに行くことに決めた。


サン・ヘラルド・デ・ドタに行くには・・・
サンホセからサン・イシドロ方面行きのローカルバスに乗って1時間半。
サン・ヘラルド・デ・ドタに行く公共交通機関はないので、

街道途中の「㎞80(キロメートロ・オチェンタ)」という標識付近でバスを降ろしてもらい、
そこから歩いて、もしくは宿に迎えを手配してもらって村まで降りることになる。


朝10:30のバスに乗りこんだ。
出発する前にドライバーさんに「㎞80の標識付近で降りたいので、着いたら教えてください!」と

頼んでおいた。


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サンホセ⇔サン・イシドロ間を走るムソックのバス



バスはサンホセの町を抜け、山道に差し掛かると坂を登ってどんどん山の中へと入って行った。
標高が高くなっているのだろう、空気が冷たくなってきた。
12:00頃、トイレ&ランチ休憩のため、小さなレストランへ停車。
再びバスが出発、道路の脇に「㎞65」、「㎞70」などと指標が打ってあるのが見え、
バスが進むにつれて「㎞80」まであとどれくらいなのか分かった。


「㎞74」、「㎞75」とだんだん近づいていく・・・
そして、「あ!サン・ヘラルド・デ・ドタの看板見えた!」とたあが村への入口を発見!

バス止まるかな・・・


あれ!?
通り過ぎたぞ・・・


そして私たちが今夜泊まる予定のホテル「サベグレ・ホテル」のバスの待合小屋みたいなのも見えたが・・・


これも通り過ぎたぞ・・・

あれれれれ!?


まずい、ドライバーさん、「㎞80で降ろして!」って言ったの、忘れてるかも・・・

慌ててたあがドライバーさんのところへ。
バスが止まる・・・


やっぱり忘れてたみたい・・・


たあが「㎞80(キロメートロ・オチェンタ)??」って聞くと、

「あちゃ~!!!!!!」

と(いう表情の)ドライバーのおっちゃん(苦笑)


よかった、自分たちでも指標を確認しておいて・・・私たちが寝ていたら知らない間に通り過ぎて
終点のサン・イシドロまで行ってたのかな。


行きすぎた分、歩いてサン・ヘラルド・デ・ドタの入口まで戻る。

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バスを降りるはずだった、「㎞80」付近。


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村の入口から村までは未舗装どうが続く。
とある情報によると村まで「歩いて20分」だったり、「道のり9㎞」だったりといろいろ情報があり、
どれが正しいのか分からなかったが、正解は「道のり9㎞」だった。

9㎞歩く・・・2時間はかかるか。
公共交通機関はなく、タクシーも走っていない。
ホテルの迎えも頼んでいないので歩くしかない。
ひたすらでこぼこの坂道を歩いて下って行った。


ふと思う、「まだ下り道でよかったよね・・・」。



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しばらく歩いていると、時々車が通り過ぎていく・・・


「・・・・・車、止めてみる!?」


ふたりとも同じことを考えていた。
このデコボコ未舗装道を9㎞歩くことが不安になった、というか、面倒になった私たち。
ホテルまでとは言わずとも、そっち方面へ向かう車のヒッチハイク作戦敢行!!


しばらくして一台の車が通る・・・が、いざヒッチハイクするとなると勇気が出ずスルー・・・(泣)
いや、でも歩くのしんどいし!


しばらくしてもう一台。
今度は手を挙げてアピール!


・・・が、通り過ぎてしまった。
しかもよく見ると車の中には人がいっぱい乗っている。
無理だったか、とあきらめていると、私たちが立っているちょっと先で車が止まってくれた!
おじちゃんが降りてきてくれて、スペイン語で「どこに行くのか」と聞いてくれる。
メモ帳を取り出し、「サベグレ・ホテル」と伝えると、どうやら連れて行ってくれるようだ!
車はすでに満員だが(おじちゃんと家族4人の計5人)、

積んでいる荷物を移動して私たちの席を作ってくれている。
なんて親切な・・・


"Do you speak English?"
お、おじちゃん、少し英語が分かるようだ。
たあが一番うしろの荷台の補助席に座らせてもらい、

私は娘さんが妹さんを膝に乗せて確保してくれた後部座席に座らせてもらった。

娘さんが家族を紹介してくれた。
車を止めてくれたお父さん、助手席に座っているのがお母さん、
娘さん、妹さんと、娘さんのだんなさん。
家族で週末を過ごすためここに遊びに来たそうだ。

娘さんとだんなさんも英語を話し、特に娘さんはとてもきれいなアメリカのアクセントの英語を話す。
コスタリカの人は学校で英語を勉強するのかな、と思っていると、
「私は英語の教師なの。」と娘さん。納得。
だんなさんは建築家だそうだ。
そして2週間前に結婚したばかりの新婚ホヤホヤの夫婦!おめでとう!

そしてまさかの偶然か、私たちの泊まるホテルのオーナーさんはお父さんのお友達だそうで。



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私たちが乗せてもらったせいでぎゅうぎゅう詰めの車内・・・申し訳ない・・・



車に乗せてもらい、デコボコ道をひたすら下って行った。
正直、これを歩いていたら・・・と思うとぞっとした。

かなり急な坂道だし、遠かった・・・


途中、お父さんが買ったという土地を見に寄る。
ここにもう一軒お家を建てて、カフェなんかできたら・・・ってお父さんが楽しそうに話してくれた。
いいなあ、それ!!



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そして、最終的に親切にもホテルまで送ってくれた!
心から感謝。
ひょんなことからヒッチハイクを敢行、素敵な家族と出会うことができた。
私たちが次はタマリンドに行く予定だというと、娘さん夫婦も新婚旅行でそっち方面に行くから
何かあったら連絡して!と連絡先まで教えてくれた。
そして、帰りの足にも困るだろうから・・・と
ホテルのスタッフにバス停まで送ってくれるようシャトルの話も付けてくれた。
なんて親切な人たちなんだろう!

ポーラ、そして家族のみなさん、ほんとうにありがとう!!




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素敵な家族に出会えて幸せ。



ポーラ一家を見送って、ホテルにチェックイン。
熱帯雲霧林の真ん中、そしてサベグレ川沿いにある素敵なホテル。



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ホテルの目の前を流れるサベグレ川。マスが釣れるらしい。


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私たちが泊まったコテージ。

少し歩くと森の中・・・


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ケツァールいないかな・・・と探してみたが無理だった(泣)



そして、敷地内にはきれいな花が咲き乱れ・・・


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色とりどりの鳥たちが遊びにやってくる。


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黄色い子や、


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青い子や、

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赤い子!

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そしてハチドリ。体調10センチほどの小さな鳥。かわいい。


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この子もハチドリ。美しい・・・



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リスもいる!



万が一、ケツァール見えなくても、これだけでも満足かも・・・

いやいや、ケツァールは絶対に見たい!!
ということで、翌朝にガイドさんと一緒にケツァールを探しに行くことにした。
ケツァールの全てを知り尽くした&探してくれる専属ガイドさんがいるこのホテル、
だからここを選んだ!
どうしてもケツァールが見たい!



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ホテルの豪華な夕食をいただきながら
(久しぶりの贅沢、ホテルディナー!コースをいただいたが、ふたりで\3000くらいと安くて驚いた)・・・





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静かにサン・ヘラルドデ・ドタの夜が更けていく中、

「明日は絶対ケツァールを見るんだい!」と意気込んだ。



<ゆか>




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