昨晩のカープは動いた。終盤しかまともに見てないけど、象徴的なシーンは見れた。
8回先頭の小園が出ると代走羽月。進塁上手く行かずの一死後に二盗。こちらはかなり微妙なタイミングでリクエストもかかるがセーフ。羽月が最初リクエスト出してなリアクションを早々に取ってたあたり本人的にも微妙だったのでは?
そこまでの思いで盗塁も次が敬遠気味の四球で一旦意味がなくも見える状態に。
ただそこで投手が代わり、その初球まさかの三盗❗これはバッテリーも意表をつかれ二塁よりも余裕のセーフ。ここから一塁も走り再び歩かせ、ただのヒットが気付いたらワンアウト満塁に、まるで羽月マジックの用な埋まりかたからの暴投勝ち越し、、
個人的に同点の二盗は意味はあるけど、三盗はどこまで意味があるのだろうと考えてまして。そこで改めてあの場面を考えると。
同点ワンアウト一二塁でヒット待ち。
メリット
①ワンヒットで足が早ければ1点入る。
②外野がバックホーム体制で前進するから間を抜けやすくなる。
③これ以上の盗塁死はない。
デメリット
①ワンヒットでは点が入らない場合がある。
②ゲッツーの可能性がある。
三盗して同点ワンアウト一三塁。
メリット
①ヒットでは確実に一点。
②スクイズ、犠牲フライ、エラーパスポール等ヒット以外の得点の選択肢が増える。
③それにより投手へのプレッシャーがよりかかる
デメリット
①当然盗塁死の可能性は格段に高くなる。
②相手守備が前進守備をとらなくなるので、ヒットゾーンは元に戻る。
こうやって文字に起こすと、想像以上に一三塁になることのメリットが大きく感じる。それでもこの作戦を普通取らないのは、普通は盗塁死の可能性がそのメリットを書き消すほどに高いから。
そこで逆転の発想じゃあ三盗の成功率が高くなるようにさえすれば、一気にメリットの方が増えるむしろ「普通」以上の策となると。
羽月そして首脳陣は、配球や投手交代全てを考えあそこは走らないでヒットを待つより、走ってチャンスを広げる方が得点の確率が高いと踏んだと(三盗の方が普通にタイムリー打つより確率が高いって時点でバッターに対しての期待値が低いの裏返しでもあるけど)。
この時のために昨年からとにかく走ることは失敗を恐れない事を徹底し、実際失敗も数多くしながら経験を重ねていった。その積み重ねが遂に形となったのが今回の三盗であり、今季首位に立ってから最初の正念場を突破出来た要因と言える。
一試合だけ見て、すぐミスをあーでもこーでも言う人は、昨日の勝ちを喜ぶ資格はない。常に先を見て育てつつかつ勝ちも目指す新井野球の失敗も含めた経験と成長を一喜一憂しながら楽しめる人が心から応援できるチームだと実感します
ブログでしか書けない長々と能書きを久々に書かせてもらいました(笑)