マイミクのカプチーノさんが、日記に「信州新ソバの時期、蕎麦蘊蓄の
増える時期」と書いてきた。

彼とは一回り以上も上の世代なので、食い物の記憶もだいぶ違うと思う
のだが、俺、子供の頃に蕎麦を美味いって思って食った記憶ほとんど
ないんだよね。
信州とか安曇野って言葉も知らなかった。いつ頃からだろ?長野県が
信州に、松本平(マツモトダイラ)が安曇野(アズミノ)なんて言われ
だしたの。
その頃からでしょ、蕎麦の本場とか信州蕎麦が一番とか喧伝されだした
のは。お隣の甲州人は商売が巧いとか、近江商人が・・・とか昔から
云われているが、信州人も商売上手になったものだ。

俺、今まで散々蕎麦食ってきたつもりだけれど、未だに蕎麦の香りとか
風味とかいうの正直わからねえんだ。
信州人の議論好きは良く知られているが、何かにつけての蘊蓄好きも
多くて困ったもんだじぃ。

それと、ブームとはいえ半端な蕎麦屋が増えて困っている。
俺なんかもりそばの冷たいのと温かいの、これだけでいいと思って
いるんだが、高い銭が取れないとか付加価値をつけないと他店との
差別化が図れないとか何とか、都会流儀が幅を利かせて小料理屋や
料亭まがいのものまで登場してきている。

J's_cafeへようこそ!-赤そば「高嶺ルビー」の花です

実は、友人の木工展があって明日佐野まで行って来る。
本音を云うと、買えもしない一品モノの芸術作品?を見て肩凝らす
よりは、新蕎麦を食いに行く為だといっていい。

信州と同様、山国で水の綺麗な栃木県も結構な蕎麦処らしい。
「八溝」「栗山」と並んで佐野市の仙波地区が3大産地とか。
その仙波そば「大麓田」(だいろくでん)にいく。

蘊蓄で腹いっぱいにしたくはないけれど、ここだけの話、この店の
オヤジの話は人柄と云い本当に楽しくて良いんだけれど・・・
1回だけでいいね。

天麩羅はいらない、ここの蕎麦だけは何回食べに行っても、美味いよ。