ヘルパーさんが「身体介護」にやって来る8:00に合せる
ために、6:00に目覚ましをセット(昨日10月12日からは、
目覚まし代わりにエアコンの暖房をAM6:00に入るように
セット)している。
起きたらまず充電器の電池を車いすにセットし、後ずさり
ながらベッドから移乗する。
部屋の明かりをつけ、パソコンの電源を入れ、香味焙煎
モカのストレート・モーニングコーヒーを一杯飲みながら
メールチェック。返信や保存処理をする。
7:00 朝食。
だいたいがパン。バゲットのスライスをトーストしてキリ
のハーブ&ガーリックを塗るか、パン・ド・ミーかパン・
ド・フランスのスライスに、とろけるチーズとロースハム
を載せてトーストする。
コーヒーをもう一杯。
コーヒーもだが、スープ等の保存食は全て頂き物で、朝は
野菜や卵のフリーズドライ物かコーンポタージュを必ず
つける。
生来短気者でせっかちだったが、この病気でどうにもなら
ないことを悟ってからは、何事も「ユックリ精一杯」を
モットーにしている。
時に外の天気の変化に合わせてCDを選び、音楽と共に30
~40分かけてゆっくり朝食を終える。なぜか縁もないクラ
シック系のミュージックを選んでいるから不思議だ。
いつもの食後の薬を飲み、歯を磨き髭を当っていると、
下っ腹あたりからモゾモゾともよおしてくるか、やたら
プップカプップカ屁が出るようにもなる。
こうなるとしめたものだ!まず100%OK!便座に架けたら
「よーいドン」で済む。
8:00 ヘルパーさん到着。
まず日大HPの主治医から預けられているデジタル血圧計で
バイタル・チェック。内蔵メディアに約1年分のデータを
保存できるという優れものだ。
血圧は平均137-95くらいで推移している。
下がちょっと高いかなってくらい。
それより脈拍が90を越えていたり、酸素飽和度が96まで
しか上がってこないのがやばい。
血中酸素不足でいっぱい取り込もうとして、心臓がバク
バクなのだ。これが特に体を動かしたりしていない平静
時でもなので困る。徐々に心臓への負担が増してきて、
循環器系への疾患を招きかねないとのこと。
8:05~8:10
車いすからベッドへ、ベッドからポータブルトイレへと
トランス(移乗)。
ヘルパーさんが来るまでに自力で済ませていた時は、こ
こまでのトランス(移乗)に30~40分かかっていたのに、
今は背を押し腰を引きして手伝ってもらい、5分で済ませ
ている。
この後ズボンの着脱も手伝ってもらってからは、一人無我
の境地にひたります。
8:10~8:15
5分でOK!“行為そのもの”はだいたい今のところ毎朝
無事に済んでいます。
無事済んでいます?だって!!俺だから済んでいるけど、
これがこの5分刻みのタイムスケジュール内で出来ない人
はどうなるんだよって話さ問題は。
最初嫌だったなぁ、他人に自分の尻を任せるのが。今では
拭き方にまで注文付けたりしてるけどね。
8:15~8:25
行きの「ベッド→便座」へは、まず36cm高の便座に対し
ベッドを40cm高にセットし、自力で高みから低い方へ
左に腰を振るのに力を合わせ後背部から少しサポートして
もらうだけでスルリと便座に納まったのだが、帰りの「便
座→ベッド」への移乗はなかなか上手くいかず、これが
スムーズに行えるようになるまでヘルパーさん達と何度も
何度もトライし練習した。
考えてみればバカな話で、俺も人が好いというのか相手は
プロですよ!?
1分間にン百円くらいかかる貴重な30分に、お金払いながら
練習させて!(自腹でないから?自分で現金を支払ってい
るという自覚がないからかもね?)ああでもない、こう
でも無いと云いながらコーチしてたんですもん。
要は力ではなく、スライドボードとスライドシートをどう
使いこなすのかということだけなのだが・・・
その苦闘の最中には、例のKさんが業務用のパウダーまで
持って来てくれてアドバイス「便座の縁のプラスチック
部分と太腿裏が密着して汗ばんだりしたら滑らないでしょ
!そこにパウダーを塗ってやれば・・・」
今では身体介護にかかわるほとんどのヘルパーさんが、
スライド・ボードとスライドシートを使えるようになって
きた。(但し、2週間ほどやっているが、中にはいまだ上
手く出来ないでいる人もいることは忘れずに付け加えて
おきたい)
やれやれやっとのことで、これで無事便座からベッドへと
生還できた。山場を越えて此処までで正味20分。
便秘気味など排便に多少時間がかかったとしても、その
“行為そのもの”は5~10分間で済まさなければならない。
人間にとって、精神面でも肉体面でも神秘的とさえ考え
られるほど大切な行為「排便」が、時間とお金で縛られて
自分の思うように出来ないこの辛さ!
どう考えても、何かおかしい!?
正対し、左手で俺の首を支え右手で両足首をすくうように
するか、フットリフタ―の両足の縦紐を持って引っ張り
ベッドに寝かせてもらう。
左腕(頭側)を下げながら右腕を上げ(足を上げる)る、
たったこれけの事が出来なくて頭をドテッと落とされたり、
麻痺している足をベッドに上げただけでもう良しと無神経に
離すものだから、特に麻痺の強い左足がカパッと開いて股
関節を痛めたりもした。
制約された時間内でやるべき作業とその手順を飲み込むまで
(個人差もあるが)ちょっと時間がかかり過ぎるかなぁ?
俺に関わるヘルパーさんには、上記の今まで書いてきた段
取りや手順を是非マニュアル化して身に付けて欲しい!
ヘルパーさんが替わると、又1から同じことの説明を繰り
返さねばならないような愚かしいことはもうやめて欲しい。
介護を受けている利用者には共通の悩みだと思う。
ベッドに寝かしてもらって一息入れている間に、Pトイレや
尿器の清掃など後片付けをしてもらって8:30。
定刻、これで朝の身体介護30分が終了です。
(ヘルパーさんが大変なのは、この後次の利用者が待って
いる気ぜわしさの中で、介護記録をつけたり申し送りの報
告書を書かなければならないのです。)
さて、行きは良いよい帰りは恐いでこの後が実は問題なの