英語遊歩道(その87)-1977年夏の情景-「サスペリア」と「ホテル・カルフォルニア」 | 流離の翻訳者 青春のノスタルジア

流離の翻訳者 青春のノスタルジア

福岡県立小倉西高校(第29期)⇒北九州予備校⇒京都大学経済学部1982年卒
大手損保・地銀などの勤務を経て2008年法務・金融分野の翻訳者デビュー(和文英訳・翻訳歴17年)
翻訳会社勤務(約10年)を経て現在も英語の気儘な翻訳の独り旅を継続中

近くのスーパーで、昨今取り沙汰されているアメリカ産米「カルローズ」が売られていたので興味本位で買ってみた。日本米に比べ、まあまあの味だと思った。

 

以前、アメリカに留学(赴任)した友人から「カリフォルニア米は美味い」と聞いたことがあるが、それは最高級米の話だろう。とはいえ、以前の米不足の時のタイ米とは随分違うものと感じ、十分に国産米の代替財となり得るものと思われた。

 

 

前回、ブログに書いたホラー映画の記事に結構なアクセスがあったようである。確かに、20代くらいまではホラー映画をよく観た。今回、少し続編を書いてみたいと思う。

 

 

1977年、私が予備校に通っていた時代、夏休みの時期に予備校生と現役生を対象とした「夏期特別講習」が実施されていた。「夏期特別講習」は、英・数・国が基本で独自のテキストがあった。また、受講生は追加料金を支払えば社会・理科の講義も受講することができた。

 

予備校生からみれば、現役生は絶対に負けられない存在だった。「現役に負けてたまるか!」といつも思っていた。そんな悶々とした予備校時代、卓球場で球を打ったり、近くの空き地で友人たちとの「庭球野球」で思いっきり球を打ったりしてストレスを解消していた。今思えば虚しい日々だった。

 

 

苦手科目のスランプを抱えていたそんな夏休みの時期、私の周りで流行っていたのが山口百恵の「イミテーション・ゴールド」という曲である。ニヒリスティックな歌詞が虚しい後味を残す。

 

 

 

だが、巷ではオカルトの名作が上映されていた。それはイタリア映画の「サスペリア」「決してひとりでは見ないでください」が流行語となった映画である。

 

アメリカ・ニューヨークからドイツ・フライブルグの名門バレエ学院に留学した少女、スージー・バニオンの周りで起こる悍(おぞ)ましい猟奇殺人事件が映画の基調となっている。「青いアイリス」の謎。伝説の館に潜む140年の秘密。「魔女・エレナ・マルコス」の存在、等々。極彩色に彩られたオカルトの名作である。

 

 

 

 

そしてもう一つ、この頃巷で大ヒットしていたのが、イーグルスの「ホテル・カリフォルニア」という曲だった。当時海水浴場などではこの曲がかかりっ放しだっだらしい。だが、私の場合、この曲の謎が多い歌詞と錆びたメロディーに出会うのは、翌年、大学に入った年の夏だった。