Vol.97【ゲーム ファイナルファンタジーⅧ(8)①】の続きです。

 前回はファイナルファンタジーⅧの概要についてお話ししました。このゲームは世界的に評価されており、詳しく話すとすれば際限がなくなってしまいますので、あくまで私個人としてのこのゲームの魅力についてお話ししようと思います。

 

 

①  登場人物が魅力的である

このゲームには、主人公のスコールを初めとして多数の人物が登場しますが、そのどれもがいわゆる「キャラ立ち」していて魅力的なのです。例えば、主人公のスコールは無口で自分の気持ちを外に出すことが下手な性格です。後に恋人となるリノアに怒鳴られても言い返さず「バカって言われた・・・」と思ったりしています。それぞれの人物の描き方が定形的ではなく、長所も欠点も持った人物として描かれています。それは、端役であるガルバディアの兵士でも同じで、「これで今月も給料ナシだ・・」とか「うおお、ガルバディア魂を見せてやる!」と言ったりして存在感があります。

 

②  ストーリーがよく練られている

このゲームは、ファンタジーでありながらSFの要素も持っていて、そのストーリーはかなり複雑です。傭兵組織「ガーデン」の一員であるスコールとその仲間たちの物語と、スコールたちの「夢」として現れるもう一人の主人公「ラグナ」の物語が並行して進んでいき、終盤に交わっていきます。また、スコールたちと戦う、世界征服を企む魔女「イデア」は、実はかつてスコールたちが育った孤児院のやさしい「ママ先生」であって、邪悪な未来の魔女「アルティミシア」から世界を守るために自分が犠牲となって、あえてアルティミシアに憑依されたなどのエピソードがちりばめられています(書ききれません)。

 

③  登場人物が7頭身である

それまでのRPGゲームの登場人物(バイオハザードを除いて)は、3頭身ぐらいのデフォルメされた姿でしたが、このゲームの登場人物は実際の人間と同じ7頭身になっており、リアリティがあり感情の動きまで感じられます。

 

④  ムービーがまるで映画のように精細である

前回もお話ししましたが、このゲームのプレイ画面は現在の水準から見たらお話しにならないほど低解像度ですが、随所に挟まれているムービーは今見ても鑑賞に堪えられるほどの完成度です。私は、当時、ムービーだけをビデオに録画して楽しんでいました(そうとう録画に苦労しましたが)。以下の映像をお借りしました。

 

⑤    「ジャンクション・システム」がある

RPGゲームにおいて、敵とバトルを繰り返してレベルを上げていくというのはよくあることですが、このゲームには「ジャンクション・システム」というものが採用されていて、バトル中などに「魔法」を入手したり、G・F(ガーディアン・フォース→味方になる強力な怪物)を入手したり、また、メンバー各自によって異なる「特殊技」が使えるようになったりします。最初は戸惑いますが、徐々に強い敵も簡単に倒せるようになったりするので、とても楽しくゲームを進められます。

 

⑥    ユーモアがある

基本的にはかなり緊迫した雰囲気で物語は進んでいくのですが、随所にユーモアのある場面や心が温かくなる場面が挟まれていて、思わず笑ってしまったりします。

 

 この「ファイナルファンタジーⅧ」というゲームには、それ以外にも魅力的な面がいっぱいあり、話し切れません。興味がある方はプレイしてみてください。詳細な攻略本「ULTIMANIA」は中古で手に入ります。

 

 

(終わり)

 

※ Xに画像を投稿しました(2024.6.25)。

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