Vol.94【アニメ 私が見てきたテレビアニメ④】の続きです。

 引き続き、日本で放映されたテレビアニメについて時代を追ってお話しします(多少前後することをお許しください)。こどもの時の記憶が頼りですので、ストーリーなどはほとんど覚えていないことをあらかじめお詫びします。私の心に残っていることなどをお話ししたいと思います。カッコ書きは日本で放映が開始された年です。

 

《宇宙家族(1963)》

 「宇宙家族」は、米国のハンナ・バーバラ・プロダクションにより制作されたアニメです。ハンナ・バーバラ・プロダクションは、日本ではいまいち知名度が低いかもしれませんが、「チキチキマシン猛レース」や「新トムとジェリー」などが日本ではヒットしました。

 「宇宙家族」(原題は「The Jetsons」)は、2062年の未来を舞台として「ジェットソン一家」の日常を描いたホームコメディです。

 ジェットソン一家は、朝、空飛ぶ自家用自動車に乗って家族で出かけて、息子や娘や奥さんは、車から発射される一人用カプセルで学校やショッピングセンターへ飛んでいき、主人公の夫は車が会社に着くとそのままオートウォーク(平面エスカレーター)に乗って自分のデスクまで運ばれます。

 こども心に、「うわー、未来になるとこんな暮しになるんだー」とワクワクして見ていました。

 そういえば、「奥さまは魔女」のオープニングのアニメもハンナ・バーバラ・プロダクションの製作のようですね。

 

 

 

《宇宙少年ソラン(1965)》

 1960年代の中ごろのテレビアニメは、「遊星少年パピィ」、「宇宙エース」、「遊星仮面」などの、宇宙から来た少年ヒーローを主人公にしたものが多かったような気がします。

 「宇宙少年ソラン」も宇宙から地球に来た少年を主人公にしたアニメです。

 妻子とともに地球を脱出した博士のロケットが事故に遭い、息子だけでも助けたいと息子をカプセルで脱出させます。ソラン星人により救助された少年はサイボーグ化されて地球に帰還し、その驚異のパワーで悪と戦う・・・というような物語です(内容を全く覚えていないのですみません)。

 相棒の「宇宙リス」のチャッピーが可愛かったのをよく覚えています。オープニングの歌は今でも歌えるので、おそらく夢中になって見ていたんでしょう。

 このアニメに登場する宇宙リスのキャラクターが、虫プロが制作する予定であった「ナンバー7」という作品に登場する予定だったキャラクターと極似していたことから盗作ではないかと疑われたという経緯があるそうです。「宇宙少年ソラン」を漫画化した作品が「少年マガジン」に掲載されたことから、同誌に「W3(ワンダースリー)」を掲載していた手塚治虫氏は、その掲載を「少年サンデー」に切り替えた、という事件に発展したそうです。そういえば、子供心に「なんでW3はマガジンからサンデーに変わるんだろう」と不思議に思った記憶があります。

 

 

オバケの太郎(1965)》

 1964年に「少年サンデー」に連載が開始された漫画「オバケのQ太郎」は、翌年にアニメ化されたことで空前の大ヒットとなり、「オバQブーム」という社会現象を巻き起こし、原作者の「藤子不二雄」さんは、これを機に「ギャグマンガの藤子不二雄」として社会に広く認知されるようになりました

 「オバケの太郎」は3回アニメ化されています。1965年、1971年、1985年の3回です。私がよく覚えているのは、やはり1回目のアニメで、石川進さんが歌った主題歌は、その映像とともに今でも頭の中に響きます。この歌は、1966年の日本レコード大賞童謡賞を受賞しています。Q太郎の声は「曽我町子」さんが担当していて、特徴あるだみ声で話していたQちゃんの声をよく覚えています。

 また、その当時作られた「オバQ音頭」という曲があるのですが、この曲は長く愛されていて、私の娘が5~6才の頃(放映から20年以上経った頃)の近所の夏祭りでも、盆踊りの時にかかっていました。

 

 

 

※ ツイッターに画像を投稿しました(2024.2.15)。

https://twitter.com/sasurai_hiropon

 

(続く→不定期)