「ファイナルファンタジーⅧ」は、1999年2月にスクウェア(現スクウェア・エニックス)からPlay Station(PS)専用のソフトとして発売されたRPGゲームです。

 ファイナルファンタジー(以下「FF」と言います)シリーズについてお話しする場合、その長い歴史を考えると、どこからお話すればいいのか、戸惑ってしまいます。また、私がプレイしたFFシリーズは、Ⅶ(7)、Ⅷ(8)、Ⅸ(9)、Ⅹ(10)、Ⅻ(12)で、それ以前またはそれ以後のこのシリーズについては知りませんので、私にはこのシリーズの全体像を語ることはできないと思っています。

 今回は、私にとってのFFⅧの思い出のような形でお話ししたいと思います。

 このゲームが発売された1999年と言えば、私が43才の頃です。ゲームが好きだった私の影響でゲーム好きになった長男は12才になっていました。長男が小さい時は、一緒に「スーパーマリオ」のシリーズや「みんなのゴルフ」などで遊んでいました。そろそろ長男も親離れをする頃でしたので、私が一人で楽しめるゲームはないかと思っていた時に現れたのが、「バイオハザード2」と「FFⅧ」でした(バイオハザード2についてはVol.4【ゲーム バイオハザード2】でお話ししました)。

 FFⅧが発売される2年前の1997年に「FFⅦ(7)」が発売されているのですが、私はFFⅧの後でFFⅦを購入しています。FFⅦが発売された時期は、まだ長男と一緒にできるゲームを買っていた時期だったからだと思います。

 FFⅦの商業的成功によりFFⅧの予算は倍以上になったそうです。その影響か、FFⅧが発売開始される時期にはテレビCMが頻繁に流されていました。私は、このテレビCMを見て、それまでのゲームと比較にならないぐらいグラフィックがきれいで、しかも登場人物が等身大であることに興味をそそられました。それまでのゲームの登場人物は大体2頭身か3頭身で、いかにも「ゲーム」というものがほとんどだったからです。

 初代のPlay Station(PS)のハードは、前年にバイオハザード2が発売された時に買っていました。FFⅧのソフトを買ってきて、まず驚いたのがディスクが4枚組になっていることでした。今のように大容量の記憶メディアがない時期でしたのでそのような形になったのでしょう。

 そしてプレイを始めて、オープニング映像を見た時、その映像の素晴らしさに驚きました(驚いてばかりですね)。当時から考えると、今はCGの技術は格段に進歩しているわけですが、このオープニング映像は今現在見ても非常にクオリティが高い映像だと思います。表面上の技術だけではなく、何か心に迫ってくるものがあります。また、植松伸夫さんの音楽が素晴らしい。

 

 

 オープニングからスムーズに物語に繋がっていきます。物語は、兵士養成学校の一つである「バラムガーデン」の医務室のベッドに主人公の「スコール」が寝ている場面から始まります。

 ストーリーが展開する場面は、グラフィックが極端に落ちています。セリフも字幕で音声は出ません。音楽は出ます。これは、当時のハードや記憶媒体の容量などから仕方がないことだったのでしょう。2020年にリメイクして発表されたFFⅦを見れば、当時と現在の、ハード面・ソフト面の能力や技術力の差は歴然としています。当時のスタッフは、技術上の制約が厳しい中で、本当に作りたいものに近づけるために、現在では考えられない、骨身を削る努力をしたのだろうと思います。

 

 

 

 

※ ツイッターに画像を投稿しました(2023.5.7)。

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