Vol.54「あの頃の海外ドラマ②」の続きです。

 記憶に残っているアメリカのテレビドラマについて話したいと思います。こどもの頃の記憶だけでは不正確になるので、You Tubeの映像やwikipediaなどを参考にさせていただきました。

 

《奥さまは魔女》

 「奥さまは魔女」は、原題を「Bewitched」(「魔法にかけられた」とでも訳すんでしょうか)と言い、米国では第8シーズンまで製作された大人気の番組でした。日本では、1966年から放映されましたが、いつまで放映されたかは情報がなく不明です。

 広告代理店に勤めるダーリン・スティーブンスという男が結婚したサマンサという女性は、実は魔女で、そこにいろいろな登場人物が絡み、ドタバタ喜劇が展開される、という内容でした。

 サマンサを演じていたエリザベス・モンゴメリーさんは、きれいな金髪のとても美しい人でした。魔法を使う時に口を細かく震わせるしぐさが面白かったのを覚えています。

 夫のダーリンを演じていたディック・ヨークさんの印象は「ずいぶん目がギョロッとしたひとだな」というものでした。堅物だが妻を深く愛している男を好演していました。サマンサが「ダーリン」と呼んでいたのは、夫の本名だったんですね。てっきり「私の可愛い人」みたいな愛称だとばかり思っていました。そういえば、漫画の「うる星やつら」でも、ラムちゃんが恋人の諸星あたるのことをダーリンと呼んでいましたね。

 ダーリンとサマンサの娘であるタバサを子役の女の子が演じていました。まだ4~5才のように見えましたが、可愛くてけっこう演技がうまかったように記憶しています。

 それから、かつての大歌手である淡谷のり子さんみたいに化粧が濃くて、毒舌を吐くおばさんがいたなと思い出して調べてみたら、サマンサのお母さんだったんですね。

 「サマンサタバサ」という、ジュエリーやバッグで人気があるブランドがありますが、「奥様は魔女」の登場人物の名前に似ているのは偶然だそうです(間違っていたら申し訳ありません)。

 

 

 

《宇宙家族ロビンソン》

 「宇宙家族ロビンソン」は、日本では1966年から1968年にかけて放映されたSFドラマです。

 舞台になるのは1997年(今ではもう過去ですね)の世界です。人口問題を解決するための宇宙移住計画を実践するべく、アルファ・セントリー星を目指して宇宙船で飛び立ったロビンソン教授とその家族の物語です。出発の際に紛れ込んでいたドクター・スミス(実はスパイである)のせいで重量オーバーとなった宇宙船は、軌道を外れてしまい、目的外の惑星に不時着する。その惑星で数々の冒険や事件が起きる、というストーリーです。

 原題は「Lost in Space」で「宇宙の迷子」とでも訳すのでしょうか。これに「宇宙家族ロビンソン」という邦題を付けた人の発想力は素晴らしいと思います。絶海の孤島に漂着した男の冒険を描いた小説「ロビンソン・クルーソー」からひらめいたんでしょう。

 ドクター・スミスという男はどうしようもない男で、その行動に、毎回ハラハラさせられました。小心者で狡猾な性格ですが、意外と大胆で、自分のことばかり考えてとんでもないことをしでかし、ロビンソン一家を苦境に追い込むというパターンが多かったように思います。声の担当は「熊倉和雄」さん(「ひょっこりひょうたん島」の海賊「トラヒゲ」の声で有名)で、情けないドクター・スミスにぴったりはまっていて面白かった。自分がしでかしたことでひどい状況になっているのに、「ひどい!あんまりだ!」と泣き出すんですから・・。

 また、ロボットのフライデーが、いい味を出していました。危険が迫ると両手を振り回し「警告!警告!」とメッセージを出していた場面を思い出します。もともとはこのロボットは「B9モデル・マーク3型気圧観測ロボット」という名前なんだそうですが、番組で愛称を公募して「フライデー」となったそうです。これもロビンソン・クルーソーですね。

 思い出しました。どの回かは忘れましたが、「禁断の惑星」という映画に出ていた「ロビー」という有名なロボットが出演(?)して、フライデーと対決するというような回もありました。

 

 

 

※ ツイッターに画像を投稿しました(2022.11.11)。

https://twitter.com/sasurai_hiropon

 

(次回に続く→時期は未定)