前回のVol.41【SFドラマ・映画 「スタートレック」①】では、1966年に始まった最初のテレビシリーズ「Star Trek」(邦題:宇宙大作戦)が徐々に人気が出て、現在までいくつものテレビシリーズが製作され、また、何作もの映画が製作されていることについて話しました。

 製作された映画のうち、第1作目から第6作目までは、いわゆる「宇宙大作戦」の世界であり、カーク船長やミスター・スポックなどが登場する映画です。

 私は、最初のテレビシリーズ「Star Trek」の雰囲気や登場人物の性格、少し抑えたストーリー・演出・演技が大好きです。その様なわけで、今回は、製作された映画のうち、1979年に公開された第1作目の「スター・トレック(Star Trek:The Motion Picture)」から1996年に公開された第6作目の「スタートレックⅥ 未知の世界(Star TrekⅥ:The Undiscovered Country)までの作品について話したいと思います。

 なお、映画の第7作目以降は、テレビシリーズ「新スタートレック(Star Trek:The Next Generation)」以降の、ピカード船長などの登場人物による映画となっています。

第1作目からお話しします。

 

《スター・トレック(Star Trek:The Motion Picture)》

 私は、若い頃からSFが好きだったので、1977年に公開された「スターウォーズ」は当然見ました。この映画は爆発的にヒットし、その後、いくつもの続編が製作されていることは、皆さんご存じのことと思います。

 第1作目のスター・トレックが製作されたのは、スター・ウォーズにより起きたSF映画ブームに後押しされたこともあったと思います。

 あらすじは次のとおりです。

 遥か宇宙のかなたから、巨大なプラズマの雲が地球を目指して進んでくる。全く正体が分からない。迎撃に出たクリンゴン星人の宇宙戦艦や宇宙ステーションのイプシロン9は、巨大なプラズマからの攻撃により一瞬のうちに消滅してしまった。地球に到達するまであと数日しかなく、迎撃可能な宇宙戦艦は、宇宙空間で大規模改修を行っているエンタープライズしかない。提督に昇進していたジェームズ・T・カークは地上任務に就いていたが、この非常事態に、急遽エンタープライズの船長に復帰することになった。一方、故郷のバルカン星でコリナー(理性の究極の悟り)の習得に励んでいたミスター・スポックは、はるかかなたからの強烈な知性のエネルギーを感じ、エンタープライズに復帰する。不調が続いていたエンタープライズは、スポックの働きにより完全な状態となった。危険を顧みずプラズマの雲に突入したカークたちであったが、女性乗務員のアイリーアが連れ去られ、戻って来た時は探査機としてのアンドロイドとなっていた。アイリーアは、副長であるデッカーにとって、事情があって離れ離れとなったかつての恋人であった。探査機アイリーアは、人間を「炭素ユニット」と呼び、エンタープライズに寄生する存在であると言う。カークたちは、プラズマの雲の中心に「ヴィジャー(V’GER)」と名乗る謎の存在がいることを突き止める。ヴィジャーの目的は「クリエイター」と交信をすることだということが判明したが、クリエイターとは何か?なぜ地球に向かうのか?。スポックの知識と洞察力で、エンタープライズには敵意がないということをヴィジャーに理解させ攻撃は回避されたが、エンタープライズはヴィジャーの牽引光線に囚われ、ヴィジャーの内部に囚われてしまう。地球に接近したヴィジャーは、地球に向かって交信を開始し、返答を求め始めた。しかし、地球上の誰もその交信の内容を理解できない。返答がないことに苛立ったヴィジャーは、地球に向けて無数のプラズマ球を発射し、地球はプラズマ球で取り囲まれてしまった。プラズマ球が作動したら、瞬時に地球は壊滅してしまう。(続く)

 

 

 ツイッターに画像を投稿しました(2022.8.17)。

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(続く→不定期)