ウルトラQの全28話のうち、私が好きな回について話したいと思います。「ウルトラQ②」の続きです。こどもの頃の記憶だけでは不正確になるので、You Tubeの映像やwikipediaなどを参考にさせていただきました。
ある日、山奥の村で、少年が小さな隕石を発見した。その地方では、隕石のことを「ガラダマ」と呼んでいた。一の谷博士が分析した結果、その隕石は、「チルソナイト」という地球外の物質でできていることが判明する。一の谷博士たちが現地調査を行っている時、巨大な隕石がダムに落下し、ダムは干上がってしまった。その巨大な隕石にヒビが入り、中から、見たことのないような怪獣が姿を現わした。怪獣はダムを破壊し、東京方面に向かい出す。一の谷博士は、小さな隕石が怪獣を操っている電子頭脳であることを突き止め、電波を遮蔽する。その瞬間、怪獣は動きを止め、やがて倒れた。
番組の中で「ガラモン」と呼んでいたかどうか記憶がありません。このガラモンの造形はどうでしょう。独創的でどこかユーモラスです。とても地球侵略に向いている体型には見えません。よだれを垂らして、パチッと目を閉じて倒れるところが、なぜか可哀そうで切なかったのを覚えています。
《第15話 カネゴンの繭》
金男はお金が大好きな少年である。あまりの金の亡者ぶりを心配して、両親は「このままだとカネゴンになるぞ!」と叱るが、金男は一向に意に介さない。ある日、金男は、振るとカネの音がする不思議な繭を手に入れる。その夜、夜中に金男が目を覚ますと、繭は巨大になっていて、中にはお金がいっぱい詰まっていた。狂喜した金男は、繭の中に落ち込んでしまう。次の朝、目を覚ました金男は、顔を洗うために洗面所に行って、鏡で自分を見て、腰を抜かしてしまう。「僕、カネゴンになっちゃった!」。カネゴンは、お金が食べ物で、胸についているカウンターがゼロになると死んでしまう。友達は、必死になって、金男をもとに戻す方法を探す。祈祷師のオババは、「工事現場の監督が逆立ちをすればもとに戻る」と告げる。子供たちが一番恐れている現場監督を逆立ちにするなんてできっこない。しかし、みんなの努力に、奇跡も重なって、現場監督は逆立ちし、金男は無事にもとに戻る。大喜びで家に帰った金男が目にしたものは、カネゴンになってしまい、恥ずかしそうにしているお父さんとお母さんであった。
ガラモンもそうですが、カネゴンの造形は、どういう風に発想したらこんなものを生み出せるのか、本当に素晴らしいです。ガラモンとカネゴンは、今でもキャラクターとしてよく見ます。愛されているんですね。
《第16話 ガラモンの逆襲》
天体物理学研究所の大金庫に保管されていた、ガラモンを誘導する電子頭脳が、金庫を破り、空中を浮遊しながらどこかへ消え去った。謎の男に操られているのである。もしも、電子頭脳が活動をはじめ、再びガラモンを呼び寄せたら、地球は全滅してしまう。電波の発信元を突き止め、電子頭脳が、上信越方面へ車かなにかで向っていることを知った万城目淳たちは、急いで現場へ向った。しかし、その頃、複数の巨大なガラダマが東京に落下し、中からガラモンが現れ、東京を破壊し始めていた。東京タワーも倒されてしまった。謎の男を追い詰め、電子頭脳を奪い返した淳たちは、遮蔽シートで電子頭脳をくるんだ。その瞬間、3体いたガラモンは、全て動きを止め、口から液体を吐きながら目を閉じた。謎の男の正体は、セミ人間という宇宙人で、作戦が失敗したことを悟り、宇宙船を呼び寄せ助けを求める。手を振るセミ人間に対して、宇宙船から光線が発射され、セミ人間は火だるまになって死んでしまう。地球は救われた。
ガラモンが3体も出てくる豪華版となっています。こどもの頃の私は大喜びだったでしょうね。最後に、仲間に見放されたセミ人間が、火だるまになり、「キュー、キュー」と声をあげて死んでいくところは、子供心にもかわいそうでした。
((続く→不定期)