以前、車番も消されナンバープレートも取り外された「ガスエアロ」こと都営バス臨海営業所のCNG三菱エアロスターを取り上げました(下記関連記事参照)。

そのときはまだ「ガスエルガ」ことCNGいすゞエルガは現役で稼働していたのですが、その後程なくして退役したと聞き、2月20日、所用で江戸川区葛西を訪れたのを幸い、その帰りに臨海車庫に寄り道をして様子を見てきました。

 

臨海車庫の光景。現役の車両ばかりが並んでいるように見えますが…。

 

180220_161651_ed.jpg

奥にナンバーを外された「ガスエアロ」がいる

 

これは臨海車庫の門外の右側から望んだものですが、この写真の右側を見ると、こんな光景が広がっています。

 

180220_160737_ed.jpg

「ガスエルガ」が並んでいる

 

この写真は臨海車庫終点のバスに乗車し、降車した場所から撮影したものです。奥の一番左側の日野ブルーリボンシティハイブリッドの右に、4台の「ガスエルガ」が留置されているのが分かります。

そしてこの写真、よーく見るとお分かりいただけると思いますが、写っている4台の「ガスエルガ」には、ナンバープレートがありません。ということは、都営バスとして走ることはもはやない、ということでもあります。これが通常仕様の車なら、地方への転出もあり得るのですが、CNG車ということを考えると、それも望み薄でしょう。

 

こちらは、車庫近くの歩道橋から望んだ写真。

 

180220_161108_ed.jpg

写真の真ん中奥が「ガスエルガ」が固まっている場所

 

この写真を撮影してから3日が経過していますが、もう搬出されてしまったのか、あるいは月を跨いで留置され続けるかは、現時点では分かりません。

 

最後に、こちらも(上記の各写真とは別の場所)。

 

180220_161355_ed.jpg

ナンバーも車番もない

 

これ、「ガスエルガ」のリアの姿です。車椅子マークや「CNGノンステップバス」のステッカーこそ残っていますが、ナンバープレートは外され、車番も消されてしまって分からなくなっていました(´・ω・`)

 

これら「ガスエルガ」の退役により、24年間にわたったCNGバスの歴史が、都営バスにおいては終了することになりました。やはり地上設備の維持にかかるコスト、そして車両側のボンベ維持にかかるコスト、それぞれが無視できないレベルになり、かつそこまでのコストを要せずに高い省エネ効果が見込める方法(ハイブリッド車など)が一般化した結果こうなったといえますが、頭では理解していても、やはりバス愛好者の端くれとしては、寂しいものがあります。

 

◇関連記事

 

№4359.遂に「ガスエアロ」全廃・「ガスエルガ」も風前の灯火~全廃間近の都営CNG車

№4361.【5年前は路線網】平成の終わりに、都営バスの大変革【今年は車種構成】

№4373.こちらはしばらく安泰(?)~川崎市バス塩浜営業所のCNG車