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冒頭の写真は、1枚目が柴又駅で並んだ3300形の「寅さん」「両さん」の各ラッピング列車、2枚目が京成高砂駅停車中の「両さんラッピング車」、3枚目が同じく京成高砂駅停車中に撮影した「寅さんラッピング」です。


管理人は昨10日夕刻、京成金町線を訪れました。理由は、地平ホームから分離された金町線の様子を見たかったから。

この地平ホームからの分離・高架ホームへの移行は7月4日付けで行われ、金町線は独立したホームに発着しています。

ちなみに、管理人は7月4日にも金町線を訪れていまして、このときには「ファイアーオレンジ」編成が金町線運用に就いておりました。

以下に2枚の写真を。


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最後の地平ホーム発着の金町行き


このときは、地平ホーム最後の日だったためか、多くの同業者がおりまして、人を入れずに撮影するにはこのようなアングルしかありませんでした。

その後、柴又駅に移動してもう1枚↓


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ここはすっきり編成が入る…がしかしorz


それはいいのですが、ダイヤ改正後は金町線の全線が事実上単線となり、しかも20分間隔から15分間隔(3本/hから4本/hへ)増便されたため、上下列車の交換が柴又駅で必ず行われるようになりました。そのため、この写真のようなアングルでの撮影は、現在は困難になってしまいました。

その代わり、冒頭の写真のような「並び」も撮影が可能になったわけで、運がよければこの日のように「寅さん」「両さん」という、葛飾区が生んだ2大ヒーローのラッピング車両の並びも撮ることができます。ただし、正面だけ見ると何の変哲もないのが玉に瑕ですが。


それでは、高砂駅がどう変わったのかを見ていきましょう。まず、下りの3・4番ホームの案内から。


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実に大きな案内が出ている


これも無理もない話でして、先週までは「金町線は4番ホームから」というのが利用者には染み付いているはずですから、案内もあたらおろそかにはできません。

案内に従って、2階部分へ上がります。この部分は改札口が置かれていますが、それまでの出口だった改札の真正面に、金町線専用の改札口が作られています。

つまり、金町線は本線と独立した改札を持つことになったわけですが、乗り換えのためには専用改札を通ることが案内されています。このやり方は東京メトロの改札外乗換駅(九段下や飯田橋など)でも採られていますが、異なるのは改札機の色。メトロがオレンジ色なのに対して、こちらは緑色(萌黄色or黄緑色?)。スカイアクセスのイメージカラーがオレンジ色のようですから、オレンジ色を使うわけにいかなかったのは分かるのですが、もうちょっと鮮やかな色を使った方がよかったのでは? と思います。

改札機の遠景と床の案内の接写を、2枚ノーキャプションでどうぞ。


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なかなか徹底していますね。

同じ「みどり色の改札機」は、当然ですが金町線側にもあります。

ただ、こちらが↑の本線側と異なるのは、不自然な空白があること。とくと御覧あれ。


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2行目の「北総線」の横の不自然な空白に、何が入るかはバレバレ


当然、「成田スカイアクセス」なんでしょうね。

それにしては空白が多すぎる気がしますが、それはいいんでしょうか。


この金町線専用改札を通ると、スロープを延々歩かされます。もちろん、このようなつくりはバリアフリーを考慮したものでしょうが、これならいっそのこと階段にしてくれた方が楽です。以前の武蔵小杉駅のときも思いましたが、無理矢理段差をなくそうとして坂道にしているため、結構坂がきつくクロスカントリー状態になっていて、階段以上に体力を消耗します(管理人の個人的な感想)。管理人個人としては、階段にしてエレベーターをつけた方がよかったのではないかと思いますが、その設置費用をケチったんでしょうか。


ちなみに、5番線ホームはさぞや見晴らしがいいんだろうと思ったら、そうでもないです。理由は、線路の向こう側に柵が立てられていること。恐らくは近隣の住宅の覗き見防止のためで、その理由は分かりますが、なんとなく残念な気もします。ただ金町側だけは車庫が一望できるようになっていますが、そこには同業者が張り付いていて思うような写真は撮れませんでしたorz


管理人も金町線電車に乗車。

発車すると、結構な急坂を降りていきます。高架化前の金町線は、高砂-柴又間は複線でしたが、それまでの上り線はこれまでどおり本線とつながっています。つまり、旧上り線は出入庫のための車庫線と化したわけで、旧下り線だけを使って単線運転することになります。しかし、本線と線路がつながっているということは、臨時列車乗り入れの余地もあるわけで、正月に大いに期待できますね。前述した「事実上の単線」というのはそのような状況を踏まえてのことです。

列車はそろりそろりと旧下り線に合流して柴又へ。ここで冒頭の写真を撮影します。


この日は、3300形目当ての愛好家が多数、金町線に集結していたようです。

しかし、3300形も遠からず退役するでしょう。既に冷房の効きはあまり良くなく、車両の古さは内外からも分かります。何よりもエネルギー効率が悪いので、置き換えは急がれるでしょうね。恐らくですが、その後は3500形更新車の巣になるのではないかと予想しています。


しかし、15分間隔になったのは、沿線住民や帝釈天への参拝客にとっても朗報でしょう。高砂駅の不便さもありますが、それを利便性向上でカバーしたといえそうです。ただ、帝釈天を訪れる参拝客は年配者が多いようで、その人たちがどのような評価を下すのかは未知数です。

また、今回の措置で、京成は金町線のワンマン運転の布石を打ったともいえます。本線と完全に独立した形にしてしまえば、東武の亀戸線や大師線のような方式でワンマン運転を採用することはできるでしょう。合理化のためには時間の問題のような気がしますが。


スカイアクセスが開業して落ち着いてから、また訪問しようと思います。


※ 都合により投稿日を7/10としております。