ニュージーランドの災害に思う
先日、ニュージーランドで地震が起こり、建造物が倒壊。これにより、多数の犠牲者が出たのですが、日本から語学留学していた外国語専門学校の学生達も巻き込まれました。これに関しては、国籍を問わず、犠牲者の方々が1日も早く見付かる事を願うしかないです。
そして、上記専門学校生の中で、ある19歳の男子学生が一番早く救出されたという事は比較的早く知りましたが、後に彼が、救出の際に足の切断を余儀なくされた事を知り、何とも言えぬ思いでした。
それにしても2,3日前までは、この男子学生についてもひきりなしに報道されていました。もうそっとしてあげて欲しい、と思ったのは、私だけでしょうか?
もちろん、現地の状況や被害者方の安否に関し動きが出た場合などは、速やかに事実を報道してもらいたいです。
しかし、特定の被災者を頻繁に「足切断した○○さんが・・・」と実名挙げてカメラを追い回したりするのって、どう考えても無神経じゃないですかね?名前や顔が晒され、彼の人権が無視されているように思えます。
しかもまだ未成年!これはよく、未成年が関与する犯罪でも良く言われる事ですが「犯人が未成年の場合は『少年法』によって守られるのに、被害者は名前や写真を公表されて晒し者にされるのは、おかしい」と。今回は、犯罪とは無関係ですが、彼が10代という事もあってか、報道のしかたに似たものを感じてしまいました。
更に驚いたのが、あるテレビ局員が本人へのインタビューで「スポーツ出来なくなりましたね」と言ったとか!?全く、人間性を疑います。
この辛さは、本人でないと分からないでしょう。彼だけでなく、他の助けられた人達に対しては、怪我の治癒と共に心のケアも必要なのではないでしょうか。
地震発生から1週間、身元確認は28人、現地では2分間の黙祷
2011/03/01 21:36更新
【クライストチャート=田中充、杉村奈々子】ニュージーランド大地震は1日、発生から1週間を迎えた。現地の警察当局は同日、死者が新たに7人増えて155人となり、最終的な死者・行方不明者は約240人になると発表した。また、身元特定作業にあたっている検死官は、すでに名前が公表されているニュージーランド人の死者8人以外に、外国人2人を含む20人の遺体の身元が確認されていると明かした。
現地当局は遺体の身元が確認されても遺族の同意がなければ名前を公表しない。日本人行方不明者28人に関する新たな情報は寄せられていない。
ニュージーランドではこの日、地震発生時間の現地時間午後0時51分(日本時間午前8時51分)から2分間、死者への哀悼の意を表して一斉に黙祷した。クライストチャーチ市街地の救援本部近くでは、ニュージーランドのジョン・キー首相やボブ・パーカー市長が参加。地震で倒壊した大聖堂の方角に祈りを捧げた。
また、日本の国際緊急援助隊の吉井幸夫隊長は会見で、第1陣の隊員66人と交代し、2日までに現地に入る第2陣の隊員数は約30人になると発表。夜間の捜索活動が28日夜も2日続けて中止されており、今後のビル内での捜索活動は大幅に縮小されることになった。
前原誠司 外相は1日の記者会見で、ニュージーランド地震で現地対策本部長を務めている徳永久志外務政務官の代わりに、松本剛明外務副大臣を派遣すると発表した。松本氏は同日夕に出発、徳永氏と交代する。
また前原氏は、現地で入院中の日本人3人の状況を明らかにした。いずれも女性で、1人は1カ月以上、ほかの2人も1週間以上の入院が必要という。