フィギュア世界選手権&バンクーバーオリンピック総括
おとといの女子フリーをもって、数日間続いたフィギュアスケート世界選手権が幕を閉じ、ウインタースポーツは今シーズンを終えました。
本大会では、男子で高橋大輔選手、女子で浅田真央選手が金メダルという快挙で、この二人が帰国して会見していました。
オリンピックから約1か月後、選手達の疲れは計り知れないものと思います。メダリストでも欠場していたり、出場した上位陣も失敗が多い中で、この二人は目立ったミスもなく演技を行い、この結果は本当に立派です。
しかし織田君はどうしてしまったのだろう?オリンピックのアクシデントに続き、この大会ではまさかフリーに出場出来なかったとは・・・
バンクーバーオリンピックに関しても、更新が途中になってしまいましたので、この機会に総括もしたいと思います。とはいえ、だいぶ記憶も薄れてしまっていますが・・・
まず、アクシデントが多かった。開会直後の練習で、グルジアのルージュか何かの選手が事故で亡くなった。
日本選手でも、男子スピードスケート500mにて銀メダルを獲得した長島圭一郎選手が、1000mでの滑走直前にリンク不備ゆえの長い製氷作業のため、体が冷えて力を発揮出来なかったり、
男子フィギュアSPにて、小塚崇彦選手の演技最後の音楽が途切れたり。
次に、報道されるのが特定の選手ばかりだったように思う。
フィギュアスケートの上記2選手は当然としても、あとの選手の多くが 実力よりも話題性に先行で過度な期待がかかってしまったような・・・以下、敬称略で。
・高木美帆(女子スピードスケート)
中学生選手として話題になり、その事はすごいと思うが、
彼女の年齢や経験からしてメダルなどとは騒ぎ過ぎでは。
・岡崎朋美(女子スピードスケート)
この人の過去の実績は凄いし、38歳にして挑戦し代表に選ばれる事も素晴らしいが、
やはり全盛期のようにはいかないのは仕方ないでしょう。
・上村愛子(女子モーグル)
今や里谷多英より全然好感はあるし、あと一歩でメダル及ばずは残念で仕方ないが、
このようなものなのかなあ。
・カーリング女子
応援していた方々には申し訳ないが、こんなものではないでしょうか。
他国の選手は結構な年齢の方々が多く、経験が物を言うスポーツだと思うので。
それにしても、日本でのカーリング人気が彼女らのおかげのように言われているが、
自分は長野オリンピックでの男子チームで知りました。
おじ様から若い男子まで幅広い年齢層の選手達が団結し、大健闘だったのが印象的で。
なので、彼女らが異様に持ち上げられているのも、あまり良い気分はしない。
一方で、あまり報道されていないような選手が好成績を収めたりもしました。
個人的には、スピードスケートは(かつてほどの快挙はなくても)大健闘だったと思います。
・長島圭一郎(男子スピードスケート500m):銀
・加藤条治(男子スピードスケート500m):銅
・女子チームパシュート(小平奈緒・田畑真紀・穂積雅子):銀
この種目初のメダルだったそうです。
特に小平選手は、個人種目でもメダルまであと1歩だったとの事。
100分の数秒でメダルが手に入るか否かが分かれてしまうとは、厳しい争いだなと。
この種目も、金とは僅差だったようですね。
あと、メダルには及びませんでしたが、スキー・ジャンプも、かつてほどではなくても健闘でした。
葛西紀明選手も、私達より年上でよくやるなあと。
フィギュアスケートに関しては、言いたい事はたくさんあります。
今大会は、男女共に3人が出場し、メダルを期待出来る選手もおり、楽しみのはずが、女子に関しては後味悪く終わってしまいました。。
やはり私も多くの方々と同様、キム・ヨナの異様に高い点数には納得いかない派です。もちろん彼女の実力は認めるし、安定感においては浅田選手より上かもと思ってきたのですが。
真央ちゃんはフリーにて不安定だった部分もあり、それゆえの銀メダルとして譲っても、トリプルアクセルは成功させているのに、あの点差はないと思う。結果後の会見での彼女の涙は、こちらまで悲しくなる思いでした。
本来、浅田・キムヨナ両選手は、同い年だし世界トップ選手として、良きライバルになる事をかつては願っていましたが、ヨナの妨害発言以降あまり好きでなくなり、最近のキムヨナ贔屓のジャッジに、今となっては申し訳ないけれど、見ていて気分が悪くなってしまう選手です。
世界選手権では、浅田選手の金で終わり、少しは気持ちも治まれど、ショートプログラムでミスをして7位発進、フリーもさほど良くなかったのに、あれで銀とは・・・
男子・高橋大輔選手の銅は、感動しましたね。というより、メダルの色(順位)は真央ちゃんより下でも、こちらの方が男子フィギュア初の快挙&露骨な差別がなく、素直に喜べた部分があります。
いずれにせよ、男女共にフィギュアは3人とも入賞&一人はメダルというのは、素晴らしい成績でした。
あと、フィギュアスケートではアイスダンスをも、もっと取り上げて欲しい。
日本代表では、前トリノ大会でのコンビが引退し、日米ハーフのリード姉弟が出場していたが、フリーでようやくNHKが中継し、民放では無かったような扱い。
アメリカ育ちのこの姉弟に賛否はあれど、母親は日本人で日本代表として頑張っているのだから、注目してあげても良かったのでは?
一方、日本国籍を捨ててロシア代表として出場したペアの川口悠子はよく取り上げられていたが、理由はどうである彼女はもはや外国人。「元日本人選手でこんな人がいます」程度の紹介で良いと思う。
この対比を見ても「日本人って何だろう」と考えさせられました。
それから、最初に話題になったスノーボード国母和宏。服装はもちろんのこと、会見での態度もナメていましたね!出場停止でも良かったのでは?
などと今更ながらでしたが、選手の皆さんお疲れ様でした!