安馬が大関ですか! | 非常勤講師はつらいよ―私学非正規教員の本音と生活向上作戦

安馬が大関ですか!

 しばらく相撲から遠ざかっており、最近の番付(どの力士が関脇・小結に就いているか)が分からなくなっていたら、何と、安馬大関に昇進したとの事!!しこ名も変えるようですが、今までの名の方が馴染みがあるなあ。。

安馬の存在は知っていますよ。モンゴル出身力士の一人であり、あの細身な体から良く出るなと思う力強さで勝利を収める。私の贔屓力士の一人が一度、彼に「変化」で敗れた事もあって以来、あまり好きでなくなってしまったものの、一般的には「正攻法の力士」として認知されており、確かに闘志むき出しで相手に向かって、横綱や大関に勝つ姿は、あまりぱっとしない最近の土俵を盛り上げてくれる数少ない力士である事は認めます。


 師匠は伊勢ヶ浜親方。実は私、この元横綱・旭富士は、中高時代に最も応援していた力士なんです。

自身が小学校卒業とほぼ同時に、当時に一番応援してた人が引退し、次の贔屓を探していた時に、旭富士(まだ大関になったかならないかの頃)の優勝を見て「この人は絶対に横綱になるビックリマーク」と直観しました。ちょうど、現横綱・白鵬が番付を駆け上がっていた頃の雰囲気に、体のしなやかさなどが似ていると思いました。

後輩の小錦(現タレントのKONISHIKI)などに先を越されて奮起したというエピソードに加え、父がよく「この人は元漁師だったんだ」と言っており、そうした異色(?)の経歴からも興味を持ち応援するようになりました。

しかし、北尾事件(優勝経験なくして横綱になった「北尾」改め「双羽黒」という力士―素質はあったのですが―がおかみさんを殴って脱走し、廃業)の煽りを最も受けて、なかなか横綱に上がれなかったのはもどかしかったものの、信じて応援し、遂に2場所連続優勝を果たして昇進出来た時には、嬉しかったものです。

暫くして、当時の横綱達(千代の富士・大乃国など)に次いで引退となってしまったのも、自身が高校卒業間近の事。その後は少しの間、現役時代のしこ名で親方を経て安治川親方となり、少し前に名門・伊勢ヶ浜を継いだのですね。


弟子には安馬の他、親戚であるという安美錦もおり、彼もまた、かねてから鍵となる取り組みにて上位力士に土をつけるなどの活躍を見せています(あの貴乃花に引導を渡した相手でもある)。なかなか三役のチャンスに恵まれなかったものの、近年は三役に就く事も多くなってきたようです。親方、良い弟子に恵まれていますね!

この親方がこうして伝達式に登場した写真も見て、何だか懐かしくなりました。


 最近は不祥事ばかりで話題になる大相撲でしたが、今年最後に明るい話題で締める事が出来たと思います。

あと今場所に関しては、長いこと十両力士としての印象があった(しかも幕下での低迷も続いた)武州山が32歳で新入幕、しかも勝ち越したようで、こういう人の頑張りというのも嬉いものです。



大関安馬が誕生!新しいしこ名は「日馬富士」

2008.11.26 09:31
安馬
 日本相撲協会は26日、福岡市内で来年初場所(1月11日初日、東京・両国国技館)の番付編成会議と理事会を開き、九州場所で13勝2敗の好成績を残した関脇安馬(24)の大関昇進が決定した。新しいしこ名は関脇安馬改め日馬富士(はるまふじ)に決定した。

 福岡県太宰府市の太宰府天満宮で昇進を伝える協会使者の大島(元大関旭国)、春日山(元幕内春日富士)両親方を迎えた日馬富士は「今後も全身全霊で相撲道に精進します」と口上を述べた。

 また、新しこ名については「親方の名前にもちなんでいるので、ふさわしい成績を残したい」と意気込んだ。

 伊勢ケ浜親方(元横綱旭富士)は「太陽のように相撲界に日をかざし、横綱を目指して大輪の花を咲かせてほしい」と期待を込めた。

 日本相撲協会の武蔵川理事長(元横綱三重ノ海)は26日午前に開かれた初場所の番付編成会議と臨時理事会で、関脇の安馬改め日馬富士(はるまふじ)の大関昇進が「満場一致」だったことを明かした。

 そのうえで「九州場所は、後半特にいい内容だった。大関の中では体は小さい方だが、スピードのある真っ向から攻めていく相撲を伸ばしてもらいたい」と期待した。

 新大関の誕生は、昨年名古屋場所後に昇進した琴光喜以来で、外国人では7人目。モンゴル出身では朝青龍、白鵬に続き3人目の大関になる。伊勢ケ浜部屋からは昭和44年夏場所後に昇進した清国以来、39年ぶり。

 安馬は平成19年春場所から11場所連続で三役を守り、7月の名古屋場所で10勝、9月の秋場所は12勝。九州場所で優勝同点の13勝を挙げ、最近の3場所で計35勝。大関昇進の目安とされる直近3場所33勝を上回り、大関昇進を決めた。


安馬改め日馬富士 公平(はるまふじ・こうへい=本名ダワーニャム・ビャンバドルジ)

 モンゴル・ゴビアルタイ県出身、伊勢ケ浜部屋。01年初場所初土俵。04年九州場所新入幕。昨年夏場所新関脇。06年12月にモンゴル相撲の強豪だった父ダワーニャムさんを交通事故で亡くした。殊勲賞4回、敢闘賞1回、技能賞5回。得意は突き、押し、右四つ、寄り、投げ。185センチ、129キロ。24歳。