自殺について思う事 | 非常勤講師はつらいよ―私学非正規教員の本音と生活向上作戦

自殺について思う事

ブログネタ:自殺について考える 参加中

 昨夜、以下の記事を見付けました。ただ、回答率が半分ちょいの2千人足らずで、正確な統計と言えるかは疑問ですが・・・(それにしても、対象者3千人って、どうやって決めたのだろう?)

 自殺したいと思ったことがある人は成人の2割近くに上ることが16日、内閣府 が発表した「自殺対策に関する意識調査」で分かった。自殺に関する全国的な意識調査は初めて。20、30歳代はほぼ4人に1人が「ある」と回答しており、内閣府 は「全体的に高い印象。特に若い人に多いのは大きな問題」としている。
 調査は今年2~3月、全国の成人男女3000人を対象に実施した。有効回答率は60.3%。
 今まで本気で自殺したいと思ったことがあるかを聞いたところ、「ある」と答えた人は全体の19.1%。男性(16.3%)より女性(21.9%)の方が高く、年齢別では30歳代が27.8%と最も高かった。
 「ある」と答えた人のうち、自殺を考えたときに「相談したことはない」と答えた人は6割を占め、相談したことがある人(32.7%)を大きく上回った。相談者(複数回答)は友人が17.6%と最も多く、同居の家族が13.9%と続いた。
 また、「周囲に自殺した人がいる」と答えた人は34.7%。自殺サイトについては、「規制すべき」との回答が7割を超えた。実際に自殺サイトを見たことがある人は1.9%だった。
 内閣府 自殺対策推進室は「昨年6月に自殺総合対策大綱が閣議 決定されたのを受け、さまざまな施策を進めているが、今回の調査結果を受け、施策の追加や充実を考えなければ」と話している。
  主な相談先は、東京自殺防止センター(電)03・5286・9090(受付時間・午後8時~午前6時)、大阪自殺防止センター(電)06・4395・4343(同24時間)。毎月10日の「自殺予防いのちの電話」(フリー ダイアル0120・738・556)。

 どの程度をもって「本気」とするか分かりませんが、正直、自分も思った事がないわけではありません。
暗い話ですみませんが、私の人生、子供の頃から他の人より禁欲的で楽しみのない生活であったにも関わらず、努力は報われず希望は破れまくりの失敗ばかりで、良い事なんてホントありませんでしたから。。
それでも何度も立ち上がってきましたが、ここ最近も真面目に働いてもそれを踏みにじられるような理不尽な勤務先での扱いばかりが続き、今後の生活・人生も非常に不安。時々、生きているのが嫌になってしまいます。

先日の新聞では、ワーキングプアゆえ生活保護を受け始めた同世代の人達が取り上げられた記事があり(内容は機会があれば書きます)、将来に希望どころか生きていく事への危機を感じざるを得ず、上の記事でも、やはりそういう目に遭っている我々の世代が最大なのは納得いきます。本当に私達は不幸な世代だなと。
「こんな人生なら、産まれて来たくなかった」とは何度思った事か・・・

でも自分には、そこまでする勇気は持てないできたという感じです(^_^;痛いのは苦手だし、体を傷つけるのも怖くて抵抗あるし・・・
だから見方を変えると、自殺はある意味、一番勇気の要る行動ではないかと・・・

 実は大学時代に、後輩の1人が自殺しました。ちょうどこのくらいの時期で、記憶のある範囲でまだ2,3回しか会った事がありませんでしたが、彼と親しくしていた別の後輩から事件後に、この後輩の境遇が自分と非常に似ており、そんな私の事も励みにしていたと聞き、余計にショックで他人事のようには感じられなかったのです。
もっと早く分かっていればとか、自分も色々話す機会を作れば良かった、などと悔いたりもしました。
しばらくは他の人ともほとんど口をきかず(家では特に)彼の事で悶々と考え込む日々が続き、その挙句、自身の将来に関して、ある決断をしたのでした。自分の考えが180度変わったかのような気持ちだったのを、今でもはっきりと覚えています。

まだ「親しい」というほどでもないながら多少触れ合った人の自殺も、これほどに衝撃が大きく、自分の人生(と言っては大げさかもしれませんが)にも大きく影響したのですから、身近な人を自殺で失った方々の悲しみや心の傷のというものが如何なものかというのをお察しします。

 おととし~昨年は、中高生によるいじめ自殺が問題になり、今年になってからは硫化水素による自殺が問題になりました。「自殺サイト」で知り合ったグループの死も、時々報じられます。
そして、このようなニュースが1件報道されると、同様の事件が相次ぐ。似たような境遇の人が触発されてしまうかのようです。率直に言って、過剰ともいえる報道にも問題あるような気がします。
特に硫化水素の場合は、周囲の人まで巻き込んでしまい、他殺をした事にもなり、自殺者も大きな罪を犯している。これに関しては、報道側も詳し過ぎるほどの情報を与える必要ないと思うのです。

 色々書いてごちゃごちゃしてしまいましたが、確かに「自殺」は良くない。「命は大切」の意見もごもっとも。
しかし自身の体験や様々な人々の現状を目の当たりにし、そんなキレイごとが通用しないほど理不尽で、働き盛りのはずの人々に希望が持てない世の中になっている。(その点においては、ますます自分達の事しか考えなくなった最近のお偉いさんには、今後の日本のためにも真剣に考えて頂きたいものです。)
でもやはり、人の自殺を聞くと何とも言えぬ悲しみを感じ、それが自分と関わった経験のある人なら特に、自分の考え方にも影響を及ぼすのです。
そして、自殺するだけの勇気があるなら、死ぬ気でがむしゃらに何かやってみてはと。無念のままにこの世を去ったら、自分を追い込んだ者達や組織に本当に負けてしまう気がして、悔しいじゃないですか?
あとは、現在の自分と近い立場のお仲間などの存在が支えになっています。

 最後に、先日までYahooニュースでコメント数トップであった記事で、ダウンタウン松本人志の発言に関するものがありましたが、その時の放送をYou Tubeにて見付けました。ある一言ばかりが取り上げられてしまいましたが、この中で松ちゃんが言いたかった事は全く別の所にあり、その主張には同感です。
画像の直接の埋め込みは抵抗あるので、以下にリンクしておきます。
http://jp.youtube.com/watch?v=U-Krk4NVS9Q