今思えば・・・

自分は生徒・学生の頃から、企業就職という道は全く考えた事がありませんでした。
志望していた大学は資格に直結するものだったし、
結局は普通の大学に入ったものの、研究
や学問
で身を立てたく、大学に残るか研究機関に勤める事を希望していたため。


卒業は数年遅れてしまい、就職は無理と諦めていた・・・というのもありますが(^_^;
あとは、リクルートスーツを着て就職活動するのも嫌でして・・・同じような格好の人達が大多数集まる合同説明会などの雰囲気も苦手でした。
しかし今になって思うのが、「企業の研究員」を目指してみれば良かったな・・・と。

具体的な名前は控えますが(というか、あまり詳しくなくて)、製薬会社、食品会社、化粧品会社など。
おまけに企業だと、厚生年金に加入出来ますからね。

ただ私の場合、大学院は国立ながら医学部と歯学部のみの大学だったため企業とのパイプが全くなく、(ほとんどは、そのまま博士課程進学の中)就活した数少ない同期は
「この点では(学部生として通った)大学の方が良かった」と言っていました。
確かに、自分も学部の方がビッグな大学ですが、それでも同期・上級生などは、(学部卒・修士に内部進学し修了ともに)就活が思うようにいかなかった人は結構います。就職しても、過酷な労働条件に2~3年で辞めたり。私のように非常勤講師でつないだり、派遣をやっている人や、進路が定まらないままどうなったか分からない人もアリ。
特に私達の専攻である生物学は、研究職では薬学や化学系出身者には敵わない、との事でした。
今は、世の中で一流と言われている大学を卒業していても、不安定な生活を余儀なくされる人は結構いるのです。
とはいえ、名のある会社に勤務していても、様々な問題が持ち上がっています。
先日、たまたま少しだけ見たNHK「クローズアップ現代」では、某大手ファーストフードチェーン店で、就職間もない19歳の社員が店長を任され、残業代も出ずにこき使われていた現状が取り上げられていました。
恐らく、若い人を安くこき使いたいのでしょう。こういう事をしているのは、どの業界でも同じなのですね!
こうなってくると、働く事に希望が持てません・・・会社であれ学校であれ、その組織や人のために尽くす人材を大事にする場所に勤めたいものです。