代理出産と向井亜紀

「キューティーハニー」のカバー曲などでブレイクし、独特のスタイルを確立している歌手・倖田來未が、最近ラジオ番組にて、
「35歳以上の女性の羊水は腐ってくる」といった発言をして非難を浴び、今月は一杯謹慎となった。ネットでも反響がすごいですね

ところで先日、代理出産に関する法律案がまとまったそうですね。
代理出産は原則禁止、法的な母は出産女性…報告書案
代理出産の是非を検討してきた日本学術会議の「生殖補助医療の在り方検討委員会」(委員長=鴨下重彦・東京大名誉教授)は30日、代理出産の実施は新たな法律で原則禁止し、海外で実施された場合も、法的な親子関係は出産した女性を母とすべきだとする報告書案をまとめた。
3月までに最終報告書をまとめる。
また、代理出産により誕生した子供の法的な扱いについては、子供の福祉の観点から、保護者を確実に決められる基準が必要だと指摘。そのためには、代理出産の場合、依頼した女性ではなく出産した女性を母親とする、現行民法で確立されているルールを適用すべきだと判断した。
ただし、現時点での判断は十分なデータに基づいているとはいえず、代理出産についての医学的安全性と社会的な妥当性をさらに検討するため、国の厳重な管理下で試験的に代理出産を行うことは例外的に認めた。
(2008年1月30日23時13分 読売新聞)「代理出産」と聞くとすぐに、タレントの向井亜紀を連想してしまいます。
この人は、子宮頸癌のため子宮を摘出せざるを得なくなってしまったが、「夫の遺伝子を残したい」と体外受精を行い、それを代理母を引き受けてくれた米国人女性の体内に着床、妊娠・出産してもらったのは有名です。
そうして産まれた双子の息子達に関して、国籍はアメリカで法律上は自分達の実子と認められない事に対し、裁判を行ったり、代理出産の必要性を訴えてきました。
この春には裁判での敗訴・「オーラの泉」出演・ご自身の体験のドラマ化で、再びクローズアップされており、私もブログで述べようと思いつつ時期を逸してしまいましたが、上記のニュースが出たところで、この機会に書こうと思いました。
個人的には、上記の案と大体同じ考えです。子供が欲しくても産めない人の辛さも理解せねばならないのは承知です。自分だってそうなる可能性はあるかもしれないのですから。
しかし、代理出産には相手(代理母)が必要です。妊娠・出産は相当なリスクである事を考えると、他人の健康を冒してまで行うべきではないと思うのです。
向井さんは、毎週土曜日朝の旅番組「旅サラダ」の司会でお馴染で、ずっと好感を持ってきたのですが、この代理出産での態度には正直がっかりしてしまいました。何だか、自分達の権利ばかり主張しているように感じるのです。
4月には「オーラの泉」も見ましたが、自分が悲劇のヒロインと言わんばかりで、代理母への感謝の言葉は聞かれませんでした。(もちろん、ご本人は感謝しているのでしょうが、ご自身の辛さばかりを語るので、そういう気持ちが伝わってこない。)
それに本来、卵提供者と妊娠・出産をする人は同じであるのが自然なのに、この両者が異なるという自然の摂理に反した事を行うので、様々な問題が生じてきます。
向井さんはよく「大学で生物学を学んでいた」とよくおっしゃっていますが、だったらそのくらい分かるでしょう?
以下のサイトを読みむと、実施が認められている国では、やはり恐れいていた問題やトラブルが発生しています。
倫理面等から反対ですね。
今回の報告案についても、不満を漏らされているようですが、ちょっとムキになっていませんかね?彼女のブログ「向井亜紀ブログ
」の中で、代理出産関連の最近のエントリーを以下にリンクします。
http://www.mukaiaki.com/akiblog/?id=1200990218
http://www.mukaiaki.com/akiblog/?id=1200990218
芸能人のブログには興味なく、普段は全くといっていいほど読まない自分ですし、向井さんの考えにもあまり同意出来ませんが、命・出産・家族などを考えるきっかけにはなったと思います。
まだまだ言い足りないことはありますので後日、書き足していくか別記事で補足するつもりです。