高1から始める理文選択―進路に悩む高校生へ その1
3学期開始にあたって、 少しは教師らしい(?)事を書こうかと思います。もっと早く書きたかったのですが(^_^;
よほどの進学校以外は高3になってやっと進路別クラスになっていた私達の時代とは違い、最近の私学(公立も?)ではどこでも、もう高校2年生から文系・理系の進路別にクラス分け、それに伴い選択科目も出てきます。
という事は、そうした決定をするのは高1の後半というわけです。
これまで教師としての自分は、既に進路別クラスの定まった高2・高3や、入学間もない中2・中1といった下級学年を担当する機会が多く、過去に受け持った高1は大学付属校しかも急きょ代講で入ったので、そういう話題は持ち上がらず、あまりピンとこなかったのです。
そんな私も今年は、公私共に高1の生徒と関わる機会が最も多かったため、この類の話題を耳にする機会が増え、実際、個人的に相談を受けた事もあり、一度この場で自分なりの考えを述べたいと思っていました。時期的に既に決定してしまっているかもしれませんが、その場合はお許しをm(_ _)m
まあ「文系か理系かを選ぶのは悩まない」との声も聞いたので、あまり迷わずに決めるた人も多いのかもしれません。
ただ、今の段階で決めかねていても、個人的には全然平気と思います。もし高1ならば受験まであと2年あるわけで、その間に気持も定まってくるでしょう。高2の人はもう決めるべき時期とはいえ、高3やその後に理文を変更した人も複数見て来ました。その例は、機会があればまたお話します。
なので(その学校のシステムにもよるでしょうが)迷っている場合は、どちらにで転んでも大丈夫な科目選択をしておくと良いでしょう。これは、理文をはっきり決めている人にも言えますが、まだ高校前半の段階であまり選択を狭めない方が望ましいと思うのです。希望が変わる事だってあり得るし、早くから受験ばかりにとらわれた勉強では、偏った知識になってしまう恐れがあるからです。たとえ嫌い・苦手な分野でも、教養として知っておくべきものもありますから。
それに、すべての人が「高校→大学」を出た後に就く仕事をずっと続けるとは限りません。もちろん、高校時代に決めた進路から順調に人生を歩んでいく人もいるでしょうが、社会人を経て方向転換する人が増えてきています。
以前から、大学に入り直したり転職したりする人はいましたが、終身雇用制が崩れている現代では尚更です。
なので、現在の志望で人生が決まってしまうと思わず、もっと柔軟に考えて、その時に出来る事を一生懸命やっていけば良いと思っています。
そんな私は大学受験で苦労し、何とか大学院まで出たものの、新たな希望も破れたりして今の仕事をしていますが、新たな道を模索しているところなので・・・(^_^;
あまり役に立たなさそうな話ですみません。
自分は常に勤務先に深入り出来ない講師だし、専任経験もあるものの今はもはやそこの教師ではないので色々言えるのでしょうし、どの学校の詳しい事情は分からないので的外れな事も述べているかもしれません。
ただ、曲りなりにも「教育」に関わっている身として、私を直接知っているか否かに関わらず、本ブログを読んでくれている高校生・受験生の皆さんに何か少しでも参考になる事があればと思い、これから時々、自身の体験等も交えてお話していくつもりでいます。