渋谷の温泉施設爆発 | 非常勤講師はつらいよ―私学非正規教員の本音と生活向上作戦

渋谷の温泉施設爆発

若槻千夏と堀田ゆい夏が渋谷爆発事故をブログで語る
 19日に爆発のあった渋谷区・松濤「シエスパ」だが、芸能界でも衝撃が走っている.......... ≪続きを読む≫


渋谷・温泉施設の別棟で爆発、3人死亡…天然ガス引火か


爆発事故で、大破した東京・渋谷区の温泉施設現場(読売ヘリから)

 19日午後2時30分ごろ、東京都渋谷区松濤(しょうとう)1で、女性専用温泉施設「SHIESPA(シエスパ)」の別棟(地上1階地下1階)が爆発して全壊し、中にいた女性従業員ら3人が死亡、通行人を含む計8人が重軽傷を負った。

 爆発したのは、源泉をくみ上げる電動ポンプがある地下1階。警視庁捜査1課は、源泉と一緒に出る天然ガスの排気装置などに不具合が生じた結果、ガスが充満し、何らかの原因で引火したとみて業務上過失致死傷の疑いで捜査を始めた。

 死亡したのは、従業員の藤川広美さん(22)(江戸川区)、アルバイトの日詰真里さん(51)(世田谷区)と千財(せんざい)明菜さん(23)(新宿区)。藤川さんと日詰さんは爆発直後に別棟から救出され、千財さんはがれきの下から約4時間後に発見されたが、いずれも直後に死亡が確認された。3人の死因は爆風で飛ばされたことによる全身打撲と臓器損傷とみられる。

 このほか、アルバイトの北村直美さん(35)が頭部を強打するなどして重傷で、近くを歩いていた男性(28)ら7人が軽傷を負った。被害に遭った従業員らスタッフは別棟にいて爆発に巻き込まれた。当時、スタッフは温泉施設のある本館も含め51人いた。客は本館に約40人いたが、けがはなかった。

2007年6月20日1時16分 読売新聞)


 何だかすごい事になりましたね。都会のど真ん中でこのような事故があるとは!!

何が原因かが知りたいと思いましたが、1日経ち、少しずつ問題が出てきているようです。 

朝の点検では「問題なし」だったとはいえ、

「天然ガスは点検せず」とか「別棟からメタンガス検出」などの記事を見るに、管理の不備が伺えます。

そして最も気になったのが、施設の社長や取締役のトップが、安全管理を外部委託したまま、危険性の認識がない事である。

知識がなければ勉強すべきではないのか?それでいて「管理体制に落ち度はない」とは笑わせてくれる。

ガスが関わる施設を経営しているのである。その自覚を持ち、場合によってはこういう知識に詳しい人材を招くとかする必要があったと思う。



天然ガス対策、業者互いに「管轄外」…シエスパ爆発

 東京都渋谷区の温泉施設「SHIESPA(シエスパ)」で19日に起きた爆発事故で、爆発の原因とみられる天然ガスの対策を巡って、施設の運営会社と保守点検を委託されていた業者が互いに「管轄外」と主張しあっている。

 温泉掘削の許認可権を持つ東京都にも、開業中の温泉施設のガス対策を規制する権限はなく、都心で急増する大規模温泉施設の安全管理が宙に浮いていた実態が浮かび上がった格好だ。

 「外部に委託しているので……」「資格を持った方に管理していただいている」。同施設を運営する「ユニマットビューティーアンドスパ」の宮田春美社長(39)は19日夜の記者会見でこう繰り返した。施設の支配人の木村由美子取締役(50)も「爆発するという認識がなかった」とし、管理態勢に落ち度はなかったことを強調した。

 一方、今回の爆発が起きた同施設の別棟で、貯水槽や源泉の濾過(ろか)器のメンテナンスをしている「日立ビルシステム」(千代田区)は、「(源泉からガスを分離する)ガスセパレーターや源泉をくみ上げるポンプの管理は担当していない。メタンガスが爆発の原因だとしても、うちの業務とは関係ない」と説明する。

 同社から保守管理を請け負っている「サングー」(品川区)の三宮勝男社長も20日、本社近くのホテルで記者会見し、「メタンガスの濃度の点検は請け負っていない」と話し、爆発事故は業務とは無関係であることを強調した。

 さらに、同施設を設計・施工した大手ゼネコン「大成建設」(新宿区)は「現在情報収集中なので、責任の有無についてはお答えできない」としている。

 実は温泉施設で発生する天然ガスの安全対策は法令でも明確な規定がない。

 都水環境課によると、東京都北区で2005年2月に温泉掘削工事中にメタンガスが爆発した火災を教訓に、都は翌06年3月、工事現場に可燃性ガスの検知器を設置することなどを定めた安全対策指導要綱を制定した。

 しかし、稼働中の温泉施設でガスの処理を定めた法律や条例はない。同課の担当者は「くみ上げた温泉からもガスは発生するので安全対策は必要だが、これまで事故が起きたケースがなかったので法令で定めていないのでは」と話している。

2007年6月20日15時56分 読売新聞)


 亡くなられた3人の従業員の方々のご冥福をお祈りします。

近年の温泉ブームで、都心にも様々な温泉施設が知られているが、こうした悲劇が二度と起こらないよう、各施設・関連業者・役所などには人々の安全を第一に考えて頂きたい。