はしか流行―早稲田大学も遂に休講
いやぁ~ゴルフの石川遼君、もうワイドショーの取り上げようがすごいですね!!(゚д゚;)
ただ高校生と言っても、2ヶ月前までは中学生だったような彼に、マスコミや世の女性達が必要以上に騒ぎ立てるのには正直、引きます。 あと「ハニカミ王子」というニックネーム・・・もう少し何とかならんものですかねぇ(汗)
もちろん、本人の快挙はすごいと思います。
ここ最近、10~20代のはしかが流行していますね。上智・駒澤などの大学での休講に始まりましたが、遂に早稲田まで!
自分の出身大学でもあり(ニュースでキャンパスも映されましたが懐かしい!)、元祖(?)「王子」の斎藤投手らの健闘に六大学野球も盛り上がっている時でしたので、気になっています。
(しかし「北九州キャンパス」があるなんて、初めて知った(。。;))
早稲田大、はしかでほぼ全学休講 影響は5万5000人
2007年05月21日23時10分
早稲田大(東京都新宿区)は21日、学生の一部がはしか(麻疹)に感染したため、ほぼ全学にわたって休講とすることを決めた。同日午後からただちに実施し、29日までの予定で、大学生や大学院生ら約5万5000人に原則として登校を禁じた。はしかは首都圏で流行しており、患者が特に多い東京都内では大学の休講が相次いでいる。通常通りの大学でも患者が確認されており、休講はさらに広がりそうだ。
(続きはタイトルのリンクからどうぞ)
更には日大・中央・成蹊・・・・一部の高校でも・・・相次ぐ休講に、驚きです。
「はしか」というと「子供の病気」というイメージがあり「なぜ?」と思いましたが、
1回の予防接種では免疫力がつかないとか、免疫力が低下したなどが考えられるそうです。
記事を紹介しておきます。ちなみに、ここに登場する「国立感染症研究所(感染研)」は、早稲田の文学部キャンパスの近くなんですよ。
ちなみに、早慶戦が迫っている野球部に感染の心配はないようです。
早慶戦行きたいと思っていたが・・・6/2(土)-3(日)なんですね。。3日にアレ があるから、無理だ(;;)
はしか大流行はなぜ 大学続々休講 ワクチン効かず?
2007年05月21日
はしか(麻疹)が大流行のきざしを見せている。もともと、乳幼児に多い病気だが、今年は高校生や大学生など若い世代に感染が目立っている。40歳以上の中高年からすると、「なぜ?」と思える流行だが、ワクチンを1回受けても免疫が十分につかなかったり、時間とともに落ちたりする人が増えたのが原因らしい。
◇ ◇
16日から授業を取りやめた日本大学文理学部(東京都世田谷区)。学生44人の感染が確認され、校舎内への立ち入りは原則禁止された。
就職活動のため、エントリーシートを取りに来たという男子学生(23)は「今は就職で大切な時期なので気をつけます」と話した。
創価大学(同八王子市)は、全学の授業を4月18日から今月6日まで休講にした。新入生を迎えて活気のあるはずのキャンパスは人影もまばらになった。宮崎和弘・広報部長は「開学以来初めてのことです」。
大学は、はしかにかかったことがない学生約7000人にワクチン接種を実施。接種のため、600人の学生が学内の保健センターを訪れる日もあった。これまでに約6000人が受け、流行は終息。費用は大学が負担した。
このほか、都内では、上智、東京工科、駒沢、和光の各大学も休講になった。
□ □
国立感染症研究所感染症情報センターが集計する全国450医療機関の定点調査によると、15歳以上のはしか患者は、05年7人、06年40人だったが、今年は4月末までに130人に達した。東京を中心に埼玉、神奈川など首都圏で増えている。
流行は大学だけにとどまらない。都教委によると、都立高など約250校のうち90校で患者が出た。計250人に達し、5校が休校になった。
はしかは、ウイルスによる感染症で、約10日の潜伏期を経て、発熱、せき、鼻水などかぜに似た症状のあと、高熱が出て赤い発疹が全身に広がる。根治療法がなく、ワクチン接種による予防が対策の中心だ。一度かかれば、接種はいらない。同センターの多屋馨子室長は「罹患(りかん)歴と、ワクチンの接種歴を母子手帳などで確認して、両方なければすぐに接種をしてほしい」と呼びかける。
□ □
今回の流行は10代以上の若者に多いのが特徴だ。しかも接種したのに発症している。
なぜなのか。
1回だけの接種で十分な免疫がつかない人が数%いる。それに加え、「流行回数の減少」が集団感染の原因になっていると専門家は指摘する。
はしかの流行が少なくなり、ウイルスに接する機会が減って免疫の増強効果が得られなくなった。ワクチンを打っていても「強い免疫」にならず、次第に低下して感染しやすい人が増える。
流行が珍しくなかった時代に育った中高年は、知らず知らずのうちに強い免疫力がついており、まず心配はない。
□ □
米国などは、はしか対策を着実に進めている。韓国も昨年、患者数が減って流行がない「排除達成」を宣言。日本は12年を目標にしているが、海外で、日本人渡航者から感染したケースがあり、「はしか輸出国」と、ありがたくない呼ばれ方をされることもある。
感染拡大を受け、千代田区のように自治体が小中学生に無料接種するなどの動きも出てきた。札幌市立大看護学部の富樫武弘客員教授は「ワクチンの2回接種を徹底することが大切だ。今回の流行で、しばらくは免疫が高まって流行しないが、対策を進めないと、周期的に流行を繰り返す」と指摘している。
◇ ◇
前回、はしかが流行したのは01年。推定で28万6000人がかかったが、その後は沈静化する傾向にあった。今回の関東の流行は、06年末に埼玉県で始まり、4月に入って急に拡大した。入学式など集団行事が多い4~6月に流行のピークを迎える。ワクチンは風疹との混合の「MRワクチン」で06年4月に導入された。従来、接種が1回だったが、免疫を確実につけるため、(1)1歳時(2)小学校入学前1年間の計2回になった。
大学のはしか休講相次ぐ 対外的な影響出始める
2007年05月22日
はしかの流行がとまらない。感染は、早大や中央大などにも広がった。相次ぐ休講やキャンパスの閉鎖で、学生のサークル活動や、TOEICの試験会場の変更など対外的な影響も出始めている。01年の流行にせまる勢いだが、近年、流行が減ってきたため、免疫を持たない若者が増えてきているという事情が背景にあるようだ。
■キャンパスは 早慶戦・試験に影響
「学生のみなさんは、期間中の感染防止に心がけ、学外での課外活動を含め外出を自粛してください」
相次ぐ大学休講の中で最大規模の影響が出た早大は21日午後、ホームページなどでこう呼びかけた。午後3時半ごろには学生が出入りする正門などが閉ざされ、登校してきた学生には警備員らが事情を説明した。
6月2、3日には斎藤佑樹投手が活躍する東京六大学野球の「早慶戦」を控えているが、22日以降に予定されていた観戦チケットの学内販売も延期された。
はしかの影響は、会場に大学校舎を借りている英語能力試験のTOEICにも及んだ。5月27日に約800人が受験する予定だった日本大学経済学部(東京都千代田区)の校舎が使えなくなり、18日にほど近い東京電機大学(同区)に急きょ変更。受験予定者にむけて速達で通知するとともに、受験料の返金や期日の延期もできるように伝えた。ところが19日、東京電機大も感染拡大を恐れるなどして会場の使用をキャンセルしてきたため、別会場への再変更を余儀なくされたという。
学生の現状把握も簡単ではない。5月6日までの約3週間休講した創価大(東京都八王子市)は、教職員が手分けして学部、大学院、短大の学生全員にワクチン接種を呼びかける電話をかけ、はしかにかかったことがない約7000人の「ほぼ全員」が接種したことを確認したという。
休講についての明確な基準がないため、様子見の大学もある。慶応大(東京都港区)では21日夕現在、疑わしい例を含め11人からはしかの届け出があったが、「学内に基準があるわけではないので、今後の展開を見たい」(広報室担当者)としている。
法政大では、一つのキャンパスで患者が2ケタになったら休講も検討していく方針だが、「もし1週間休むとすると、補講などフォローをどうするのか、頭の痛い問題」と広報担当者は打ち明ける。
■なぜ若者に 行動範囲広く、感染拡大
国立感染症研究所感染症情報センターによると、はしかは東京都、埼玉県、神奈川県など関東を中心に流行が続いている。これまでのところ、15歳以上では、半数が東京都からの報告だが、安井良則・主任研究官は「各地からの報告が増えている」と警告する。
また、東京都感染症情報センターの定点調査によると、今月13日までの1週間に、1施設あたりの15歳以上の患者数は0.8人になり、99年の調査開始以来、最多を記録した。今年の累積患者数は92人で、15~24歳が6割を占めている。
はしかの感染力は強く、同じ体育館内で、端と端で離れていても感染したケースもある。入学式、新入生の歓迎会など、人が多く集まる催しが開かれる4~6月にピークとなる。
乳幼児に多い病気だが、今年は10、20代で目立つ。安井さんは「子どもは行動範囲が狭いものの、若者は多少、体調が悪くても遠くまで出かける。この途中や行き先で、感染を広げる結果になる」と話している。
1回のワクチン接種で免疫がつかない人が数%いる。このほか、時間の経過とともに免疫が落ち、近年のように流行が少ないと、ウイルスに接する機会が減って、免疫の増強効果が得られず、感染しやすい人が増えたとみられる。
はしかは、感染から約10日の潜伏期を経て、発熱やせきなど風邪のような症状が出た後、高熱と全身に発疹が出る。特効薬がなく、肺炎や脳炎などの合併症を起こすこともある。発症すると、安静や水分補給などの対症療法しかない。
一度、かかると通常は発症することはなく、発症した人が多い中高年でかかることは、まれだ。心配な人は医療機関で、十分な免疫を持っているか調べる抗体検査を受けられる。国立感染症研究所感染症情報センターの多屋馨子室長は「はしかにかかっておらず、ワクチン未接種の人は、早急に受けてほしい」と呼びかけている。
■流行防ぐには 免疫の有無、大学が検査
はしかが学内で流行すれば、知らず知らずのうちに他の人にうつしてしまう。そこで実習などで、患者や児童、生徒らと接する医学部や教員養成課程のある大学では、はしかの免疫の有無を調べる抗体検査を行い、免疫を持っていることを実習参加の条件にするところも出てきた。
東京学芸大(同小金井市)は今月、都内での流行と、学内から発症者1人、疑われる2人が出たため、小中学校で教育実習などをする4年生ら約900人を対象に、抗体検査の実施を決めた。
費用は大学が負担する。抗体が陰性で、十分な免疫を持っていない学生にはワクチンを受けてもらう予定だ。村松泰子副学長は「学生の送り先に、はしかを持ち込んではいけないということで決めた」と話す。
はしかをはやらせないためには免疫を持っている人を一定数以上に保つ必要がある。一般的に95%以上のワクチン接種率が理想とされている。
金沢大学(金沢市)では、一昨年から新入生約1800人の全員に、はしか、風疹、おたふく風邪、水ぼうそうの4種の抗体検査を実施している。費用は1人約4100円。昨年は自己負担だったが、今年から大学側が費用を負担している。
もし十分な免疫がなければ一人ひとりに通知をして予防接種を受けることを勧める。医学部の学生だけは、免疫を持っていることが実習参加の条件になっているという。約5000円の予防接種の費用は自己負担だ。
同大の保健管理センターによると、はしかの場合、新入生の約1割が免疫を持っていない。センターは「強制はできないが、およそ半分の学生が自費で受けてくれる。全体として95%以上の学生が免疫を持っていることになる」としている。
専門家は「米国では免疫を持っていることを入学の条件にする大学もある。金沢大のような対策をとっていれば休講にする必要はなく、他の大学にも広まってほしい」と話している。