「14歳からの哲学」著者、死去 | 非常勤講師はつらいよ―私学非正規教員の本音と生活向上作戦

「14歳からの哲学」著者、死去


14歳の哲学

 表題の著書で知られる文筆家・池田晶子 さんが亡くなっていたとの記事 が、昨日の新聞に掲載されていた。


私がこの本の存在を知ったのは2004年、当時勤務していた学校の1つは通信制高校サポート校で、様々な事情を抱えた生徒が在籍していました。

そこでは高2を担当していたが、女子生徒の1人が、色々話しかけてきて、時には色々考えた事を手紙に書いて渡してきました。どう返答してよいか迷い、同僚講師の先生の1人に相談したところ、この本を紹介して下さいました。

ちなみにこの先生、作者の池田さんとは大学の同級生だったとの事。

そのような話も聞き、さっそく買ったのでした。あまり読めてはいないのですが、、、(^_^;

「哲学」というと、小難しい専門用語で難しい事を書いていて、わけが分からないという印象を持っていましたが、

身近な物事を例に挙げながら、中高生にも関心が持てるような形で「考える」きっかけを与えてくれていると思います。

しかしその内容は、抽象的な物事を扱っている事もあり決して易しくはなく、答えが出ているもではないので尚更で、大人にとっても、哲学への入門書として使えるでしょう。

後半は「17歳からの哲学」となっていて、より深い内容になっています。

14歳はもちろん、それ以上の青少年や成人の人々にとってもお勧めですし、この年代を相手にする職の私達も読んでおくべき1冊かもしれません。


池田さんは、他にも哲学を分かりやすく説明した著書を発表していたようで、今後のご活躍を期待していたところでの訃報。腎臓癌ですか・・・

46歳、まだお若いのに非常に残念でなりません。