京都トレイル二日目が始まります。
おNEWのテントがちゃんと畳めるが不安であったが、何とか大丈夫でした。

 

出発は5:20。砂防ダムの端がねぐらだったこともあって、水は十分ゴクゴクしています。


のっけから登りが続き汗が出ます。この向山まで登って、日の出と京の街を眺めることが出来ました。ここもテント泊地候補だったが、水場が有る所の方が断然良いですよね。


意味深な語源と思われる夜泣峠を通過します。


その後、下り道となり、舗装道路に出ると線路に遭遇(叡山電車鞍馬線)。

守谷神社・富士神社が仲良く並ぶ踏切を越え、振り返った一コマです。この地点だと二ノ瀬駅が最寄り駅。


しばらくは線路に並行した鞍馬街道がトレイルのコースとなります。

チェリオの自販機でエネルギードリンクを一杯! シャキッとしました~


このプランを練っていた際は、貴船神社・鞍馬寺等にも寄りながら歩くものだと思っていたが、そんな余裕は無い事が実感でき、入り口前を素通りするのみでした(笑)。

貴船の川床料理のあるエリアも覗きたかったもんだが、前日の高雄で類似のものが味わえたのは救い。


但しその先の、まだ人っ気の無い鞍馬駅舎では少々休憩を取らさせて頂きました。ここでも自販機のジュースにありつく。

 

その後、薬王坂という山道に入ります。継ぎはぎの高低図でお恥ずかしい限りですが、左→右に進んでおり、向山を下りてから右端のピークまでの登りがその坂です。


その先でミニ・リゾート地の様な風景に出会いました。

静原という地名で、昔は賑やかだったが今は廃墟風…というエリアの様でした。


何年も使ってない様な子供用ソリが転がっていたり、更地になって久しそうな所なども。

 

そんな舗装された道を降りていくと集落に入りました。

随所で政党ポスターを見かけるのですが、この京都では前原誠二の人気は根強いのだろうな、と。


静原神社で参拝。隣接する公園でトイレ・水を使わせて頂きました。

時は田植え作業の時期。ありがとうございますとしか言いようが無い。

 

静原を後にすると大原エリアに入ります。こちらは伝統の赤紫蘇の畑地帯。柴漬け食材の本拠なのですね。近隣種と交配せぬ様、注意して管理しているとの案内板も有りました。

ここら辺はクネクネ曲がるコース取りなので、慎重に標識を辿っていきます。幾つか小川が流れていて橋を渡るのか否か、も間違えないようにしないと。


団体で歩くグループ数組ともすれ違ったが、戸寺町バス停が近くにあって、その利用者達だったのだろうと思います。

大原三千院も近くなのですが、当然ながらそこには寄らず、目の前のバス通りを渡って引き続き直進です。

 

山道に続く先は、旧若狭街道(鯖街道)の一端にになっていました。

標高800mの比叡山を通過しなければならないので、こうした登りが続くのはカルマとして割り切ります!


目標地点であった仰木峠は重要な分岐路。燃料補給も含めある程度の休憩時間をここで取るつもりでいました。

ザックを降ろし、何となく人が行きそうもない所を覗きにいくと…


絶景かなー!

ここは俺だけの空間だー 誰にも邪魔させないぞー

今回の京都トレイルで一番に期待していたのはこの琵琶湖を眺望する光景。琵琶湖大橋もズームアップして味わえました。

コース外だし、この場所に行き着く人は殆ど居ないと思われます。

 

ここら辺りの標識は何か京都トレイルのとは違うなー、と思っていたら…


そっかー、関西山歩きがマイブームになっている身としては、滋賀県のトレイルも命題にしなければならないのだな…

この先検討しよう。

 

さてさて水井山手前の分岐路、穏やかな道が続くと思っていたが…

この山頂を通過した時の上り下りは急すぎでした(下図、右端をご参照)。

その先の横高山も山頂過ぎてから、こんな崖を下るのかーってな案配で。

 

比叡山山頂エリアが見えてきますが、また登りが待っているんかい?

と、覚悟はしているが、アップダウンはあまりない区間が続き、比叡山スカイラインとも時々交わります。

 

ようやく、比叡山延暦寺の境内に到着した様です。すぐ目に付いた蛇口の水にウマ~ッ、を感じました!

このトレイルでは、延暦寺のメインとなる東塔ではなく、西塔エリアのみがルート上となっています。14時過ぎに到着で、一応このエリアのほとんどの施設をチラ見散策する時間を取りました。

 

どうやら比叡山の山頂は巻くように道が整備されており、それ以上の登りは無しで済み、ケーブル比叡駅方面に向かいます。

駅界隈の広場も眺望スポットになっており、ささやかなお遊びモノもありました。

このテーブルで地図拡げ、これから先の一人作戦会議。明朝に京都市街にチョコッと入るが迷わぬ様に、それから本日はどこでテントを貼るか、の二点を主に気にしているところです。

只今標高700m。なるべく低い所まで下りてねぐらを設けたい。

歩行再開して下っていくと右手側に市街地側が時折見える。真ん中へんのモコモコな丘陵地帯は宝ヶ池(≒京都国際会館)あたりでしょうか。

 

この先下っていく中で通過するスポットでは水飲対陣跡碑などがあり、テント張れそうな場所ではあったが、あと少し先に(特にスポットではないが)手持ち地図上で小さな沢と交差するポイントがあって、気になっていた。

 

そこまで降りてみると、案の定…

これは(前日同様の)適地としか言い様が無いですね! 

 

下図(またまた継ぎはぎでスミマセン)右端が、石鳥居という目印スポットで、その手前・京都トレイルの標識でいうと東山68~69番の間の沢の処、となります。


この図に付記されている距離表示を足し算して当日の歩行距離が確認できるのですが、本日の達成距離は(昨日よりは少し短く)24㎞ほど。

残りは30㎞程度。何とかゴールできそう…なのか、何らかのアクシデントに見舞われてしまうのか、引き続き予断を許さない状況です。
 

<当日の行程>

山幸橋5:20→6:09向山→6:33夜泣峠→7:11貴船神社入口→7:32鞍馬駅7:44→8:10薬王坂→8:45静原神社→9:24江文峠→9:59戸寺バス停(付近)→11:08仰木峠11:47→12:32水井山→12:57横高山→13:16玉体杉→14:02延暦寺西塔エリア→15:08ケーブル延暦寺駅15:40→16:10水飲対陣跡碑→16:27テント泊地(石鳥居手前の沢辺)

 

 

1時過ぎに一旦、目が覚めたのですが、まずまずの暖かさでしたね。今回のGW行脚では野宿っぽい就眠場所が多かったが、そういう場所で寒さを感じなかった点は斬新だったかも。


そんな夜半にも、時折、鈴の音が近付いてはヘッドライトの灯りと共に通り過ぎて行く様子が伝わってきたものです。夜間に歩いている人もそこそこ居るのですね