さっき、父の手前、あの人とはなるべく普通にしようと店に行った。

行かなきゃ良かった。

お客様が、私に抱っこされてるチビを見て、私に似てると言った。

すると、あの人はこう言った(言うと思ったが、やっぱり言った)







「 そうなのよ。てんこに似てるのよ!でも、可哀相なことにね~鼻が上を向いててゴリラなの! 」















( ̄ー ̄)フッ………

ソレ、アンタからの遺伝なんですけど。

すかさず言い返した。お客様がいてもいなくても、知ったことじゃない。






「 可哀相??そんなの私が子供の時に言って欲しかったわ。コレでどんだけ、からかわれて嫌な思いしたことか 」












店内が凍り付く。お客様フリーズ。


からかわれた………正確には「 いじめられた 」なのだが(笑)











またあの人が言った。笑いながら。



「 へ~そうだったんだ。知らなかった~ 」












知ってたら、今こんな関係にはなってない。

私は、からかわれてた…いじめられてたことを親に言わなかった。

言えなかったし、いじめられても、私がちっとも堪えちゃいなかった。

母親より、子供の私の方が大人だったから、言ってもムダだと思ってたし。

言ったところで、あの人が発する言葉など、たかが知れていた。

慰めるでもなく、守ってくれるわけでもなく、いじめた相手に怒るわけでもなく。

ただ私がいじめられた事実にショックを受け、悲しむだけだっただろう。

いじめられる側にも、問題があるのよ!とも言ったであろう。





所詮、思考はガキなのだから、後々めんどうなだけだ。


私が中2の時、私は初めてリストカットした。


その時あの人は、笑いながらこう言ったんだ。




「 何それ~自殺の真似ごとぉ~? 」


一瞬、殺意が芽生えた。













私は子供の頃、あの人に向かって、お母さんが優しいと思ったことは一度もない!と言ったことがある。

あの人は、アンタが母親になれば分かるよ。母親にならなければ分からないよ。と言った。





私は母親になった。

でもあの人が言ってたことが、まだ分からない。

分からなくて当然なのだ。
私は、あの人と根本的に全てが違うのだから。

何でもかんでも、アンタと一緒にしないでください。













私、アンタみたいに子供でもなければバカでもない。





悲しい顔をされたところで、私は何も感じないし、何とかしようとも思わない。


私、アンタが嫌い。一緒の部屋にいるだけで、吐き気がする。気持ち悪い。















あぁ、一刻も早く、こんな家は出なければならない。


チビにも悪影響だ。…っとに迷惑極まりない。