お悩み相談室のmy Pick
人は幼い頃、誰もが何かに影響を受け
人格というものが形成される。
それは「自分でない誰か」や「生活環境」
「書物や勉学で得る知識」「他人との触れ合い」
だったり人様々だ。
そこで形成された人格が、その人の進む道
「運命」とも呼ばれるものに繋がっていく。
僕は、物心がついた頃「ヒーロー」になりたかった。
確たる敵も、何から何かを守るかも分からなかったけれど
少なくとも、自分を遺棄した母のような人間だけには
なりたくなかったのだけは確かだった。
僕の人格が何に影響されて形成されたのかは分からないけど
僕は、ヒーローにはなれなかった。
何も守れず、誰も救えず、人を傷つけてばかりの
悪者になってしまった。
そんな自分を変えたい、変わりたい。何度もそう思った。
でも、そう願えば願うほど、知らぬ間に何かを失ったり
誰かを傷つけたりしている。
僕に形成された人格は「自分の正義を貫くために、何かを
犠牲にする。」というものなのではないかと
考える時がある。
言い換えれば、自分が良ければそれでいい、ということだ。
僕はそんな自分に酷い嫌悪感を感じる。
消えてしまいたい、そう思う時もある。
でも、僕は信じたい。
僕が幼い頃に描いた「ヒーローになりたい。」という夢の
その果てには人格も変える力があるんだと。
これまで出会った多くの人から、僕はそれが
決して不可能ではないということをこの目で見てきた。
決して急ぐ必要はない、自分のペースで歩けばいい
自分が自分でいることが何より大切なんだから。