お悩み相談室のmy Pick
僕はバスケットボールを通じて
沢山の事を学んだ。
バスケを始めた頃は当然ながらへたっぴて
毎日、吐くまで走らされて
何度もやめようと思った。キツい練習に
耐えかねて顧問の教師に「もう、やめます。」
と言ったこともあった。
でも、先生は絶対にやめさせてくれなかった。
バスケットは走りっぱなしのスポーツだ。
40分、全力で走り、跳び、シュートを放ち
パスも出す。
投げ出しがちの性格の僕には元々合って
いなかったんだと、思った。
でも、先生は
「自分が限界だっていうギリギリのライン
なんて、こんなもんじゃない。
上達しないのはセンスがないから
退けてしまうのは、才能がないから
あの人には、あのチームにはかなわないから
人は目指していた何かを断念する時
必ず理由をつける。
それは、その方が楽だからだ。
ダメならダメでもいい。
ただ、自分の努力の足りなさを別の何かの
せいにはするな。」
そう言われて結局、今日までバスケを続けている
走りっぱなしの人なんてこの世にいない
進んで、止まって
止まって、進んで
人はそれを歩みと呼ぶんだ。
僕は昔憧れたヒーローみたいな選手には
なれなかった。
だけど、身体的だけではなく
もっと大切なことをバスケットは教えてくれた。