お悩み相談室のmy Pick
去年の2月、初めて日本にコロナの感染者が出た時は
それはそれは大騒ぎだった。
得体の知れないウイルス、そして高齢者や基礎疾患を
持っている人は容態が急変して、死に至る。
そんなニュースを見て、国民は震え上がった。
初めて、コロナでの死者が出た時は
「コロナで、人は死ぬんだ」
ということを現実として受け止めるしかなかった。
どのニュースでも大きく報じられた。
その後の緊急事態宣言、僕たちは自分だけでなく
周りの人たち感染させないように不要不急の外出を自粛し
それでも減らないコロナが原因での死亡者の人数を見て
心を痛めた。
多くの著名人の方も亡くなった。
この間に政府ははっきりした対策を取っておくべきだった
緊急事態宣言で感染者が減ったことで完全に油断していたとしか
考えられない。
当時、政府はコロナ患者を受け入れる病床数を増やす
医療体制を強化するとハッキリと言っていた。
専門家も、冬になり気温が下がると必ず第二波が来ると
言っていたし、それは現実のものとなった
今では、コロナの感染者が都内だけでも毎日2000人も
出ている。しかし、以前、政府が言っていたような
医療現場の改革は行われておらず、病床数も医療に携わる
方々の人数も全く足りていない。
入院もできず、自宅療養を余儀なくされ容態が急変して
なくなる方が毎日出てしまっている。
何を意地になっているかは理解できないが
こんな状況でも政府はまだ「医療崩壊」の実感がなく
ただ、国民の若い年齢層を名指しして
「不要不急の外出はやめてください」と言うばかり。
確かに、最近の感染者に20代から30代の人が多いことは
グラフを見ればわかるが、コロナ騒動が始まって
一年もの時間があったのに、若者が不要不急の外出を
減らせるような対策を何か政府がしてくれただろうか
初めは「若年層には感染しない」とまで無責任に言っていた
その政府が今度は手のひらを返したように勧告を無視した
陽性患者には罰則、しかも刑事罰を課すと言うのだ。
与党の議員は税金で夜、大人数で会食などしておいて
自分がしたことは棚に上げ
よくもまあそんな事が言えるものだ。
そして、最近ではコロナの感染者、重症化数、死亡者数を
まるで天気予報のような口ぶりで発表して
「外出は控えて」の一点張り。
この一年で、飲食業や接客業の方々は
頭を悩ませ、様々な工夫をし何とかして生き延びる
手段を取ってきた。
今回の緊急事態宣言で
夜間は20時まで時短短縮営業
ランチも控えて
そんな事を言われると飲食業を営む人たちは
国に見捨てられたと感じてしまうのではないか。
これ以上、重傷者が増えると命のトリアージ『選別』を
しなくてはならないと、医師会の会長はいっていた。
彼は今回のような医療崩壊をずっと以前から政府に訴えてきた。
それに耳を貸さずGO TOなどを強行して
医療に目を向けなかった結果がいまのこの日本の状態を
作ってしまった事など、張本人には自覚も無いだろう。
2月7日までに何とかコロナを抑え込むと
会見で言っていたが、緊急事態宣言を発令する都市の名前も
福岡県を静岡県と間違える程度しか、彼にはコロナの
問題は大したことと考えていないのだろう。
今の事態を招いたのは誰か、無責任な発言や政策で
それを理解している人がこの国の指揮を取らなければ
本当に、この国は終わってしまう。