昨日、裁判所に裁判を傍聴に行った。

 

以前、休日に裁判所に行ってたまたま見た

 

裁判の判決公判だったからだ。

 

罪名は業務上横領、事件名だけ見れば

 

よくある事件だ。

 

だが、事件に至るまでの経緯と

 

被告の風体にとても興味深いものだった。

 

事件の概要は

 

会社で経理を一人で任されていた被告が

 

会社の金庫から現金を抜き、伝票を偽装することで

 

多額の現金を手に入れ、その金を

 

パチンコ、風俗で散財していたというものだった。

 

被告は会社の社長から信用されており

 

その信用を利用して、自分の欲望を満たしていたのだ。

 

前回の裁判での被告人質問で、被告は持病があり

 

その持病というのは「ストレスが溜まると、

 

自分自身の欲望を抑えられない」とのこと・・・

 

だから、その持病が今回の事件の原因だと

 

弁護士が説明した。

 

社会で生活すると誰しもが少なからず

 

何らかのストレスを抱えて過ごしている。

 

ストレスが溜まるたびに会社の金を横領されては

 

会社からすればたまったものじゃない。

 

被告は現在、保釈中で職業を裁判官から尋ねられると

 

「パチンコの打ち子です。」と答えていた。

 

パチンコの打ち子は職業と言えるのか?

 

さらに被告は実家住まい。

 

会社での給料だけで充分生活できたはずだ。

 

横領した金でパチンコをしていた被告が現在は

 

パチンコの打ち子・・・

 

そして、横領した2000万円は毎月10万円ずつ

 

返済するという。

 

保釈するお金があるなら返済しろよ!と

 

突っ込みたくなった

 

前回の裁判で懲役2年6ヶ月を求刑され

 

昨日の判決を傍聴したわけだが

 

何と、執行猶予つきの判決だった。

 

パチンコの打ち子など収入が安定しない職

 

返済など見込まれない本人の態度

 

にも関わらず、被告は晴れて社会に放たれた。

 

法廷にだらしのない服装で出廷し、

 

社会に放たれた被告・・・

 

彼はストレスが溜まるたびに再び犯罪を犯し

 

風俗でそのストレスを発散するのだろうか

 

厳罰を望んだ被害者はさぞかし無念だろう。

 

2000万円もの大金を自分の欲望のために使い

 

刑務所にも入らずに、社会に放たれる。

 

こんな理不尽なことがあっていいのだろうか。