僕は、人の顔色ばかり見て生きてきた
それは施設で育ったからなのか
自分の居場所を失うのが怖くて
表ヅラが良く、人前ではひょうきんに
振舞うのが癖になってしまった。
でも、本当の僕は根暗で、寂しがりで
弱虫だ。
これまで様々な場所で生きてきたが
「帰る場所」と心から落ち着ける場所なんか
無かった。
どう、人に接したらいいのか・・・
そんなことに正解はない、誰かに似せる必要もない
表ヅラをよくすることが先にあるんじゃ無く
自分の思いをまず聞いてあげること
本当にちゃんと聞こえるまで耳をすますこと
そのうち何かを大切にしたいと思える自分に
気づいたら、その思いに従えばいい
そのことに気付いたのは、ほんの最近だった。
自分自身の声を聞こえないフリをしているうちに
本当に聞こえなくなってしまっていたのかも知れない
僕は、本当の自分を見せることができる
大切な人に出会えた。奇跡のような出会いだった。
表ヅラの自分と、本当の自分
どんな僕でも好きだと言ってくれる人と・・・
彼女は太陽に似ている
全てを照らし、全てを暖め、全てを受け止める
そんな太陽のような彼女のそばにいれることが
僕は幸せだと気付いた。
人の目を気にする癖はまだ治ってないけれど
少なくとも、本当の自分でいられる場所がある
それだけで、人はちゃんと生きていけるんだ。