身内の死や、自身の苦しみを感じた時
人はみんなその苦しみから解放されたいと願う
過去の自分と決別したいと思うはずだ。
僕は過去の自分と決別するために
生まれ育った街や、妻と過ごした街から逃げ出した
でも、どこにいっても、その願いは叶わなかった。
何度もそんな事を繰り返しているうちに
大事なのは、何処に居るかではなく
誰と居るか、という事じゃないかと気づいた。
逃げたいほどの現実に打ちのめされ
どうしようもなくなった時、誰かがそばにいてくれれば
どうにか立ち止まることができる
超えてはいけない、一線を超えなくて済む。
昔、先輩に「1人では無理なことでも
2人だったら何とかなる。」
新婚だったその先輩の言葉を思い出した。
今回、僕は祖母が病床に伏している時
そんなことも知らず、呑気にバスケなんかやっていた。
バスケなんかしてる場合じゃないじゃないか
そうやって今までみたいに何かを諦めようとしていたわった
僕に、彼女はバスケは続けるべきだと言ってくれた。
そうだ、どうしようもなかった僕の世界を
変えてくれたのはバスケットボールだった。
また僕は大切なものを捨てようとしてしまった。
やっぱり、そばに誰が居るかによって
人は変われる、変わろうと思えるんだと
教わった気がする。