僕は中学生の頃、手の付けられないくらい
荒れていて13歳の小僧のくせにこの世界の全てを
恨んでいた。
そんな僕を救ってくれたのがバスケットボールだった。
仲間の大切さ、努力は報われるという事
生きていく上で大切な事をバスケットボールは教えてくれた
その後、大人になり、随分バスケットボールから
離れてしまった。
当時は日本にはまだバスケットボールに関しては
施設も環境も整っていなかったし
一緒にバスケットボールをしていた仲間とも疎遠に
なっていたからだった。
でも、僕の大切な人が偶然にもバスケのコーチと
知り合いだった事で、僕はまたコートに戻ることが
出来るようになった。
ブランクのせいで、体力もスキルも落ちてしまっているけど
期待されるのにはもう疲れた。
失望されるのにももう慣れてしまった。
でも本当はそんなことはどうでもいい。
「確かにあった青春時代」
あの光を失くすことが一番怖かった。
「後悔」という字を辞書で調べてみた。
僕はバカだった。
「二度と取り戻せない過ち」
それが僕が犯した罪だった。
今日もまたバッシュを履いて
ボールを持つ
やっと馴染んできた、新しい道具たち
僕はもう後悔はしない。
僕にもう一度、バスケットボールをする環境をくれた
大切な人の光を守るために