『うつ病』そう診断されもう8年。
この病気は本当に厄介だ。
症状が軽い日は朝から、目覚めも良くて、嫌な事も
考えない。前に進もうという一歩が踏み出す事ができる
だけど、症状が悪い日は,目が覚めた時から
すごく気分が落ち込んで、嫌なことばかり考えてしまう。
症状は人それぞれだけれど、僕の場合は季節を感じると
たまにそんな発作が出る。
日本には四季がある。美しい国だ。
春には桜、夏は海、秋には紅葉、冬は雪
それは、本当は美しいものなんだけど
そんな季節の巡りを感じてしまうと
どうしても「生きている」ということに
罪悪感を感じてしまう。
僕はこれまで自分のせいで大切なものを失い過ぎた
大切なひとの命も、未来も守ることができなかった。
そんな僕が季節が変わっていくこの世界を
見ていてもいいのかと考えてしまう。
亡くなった人には、僕がいなければ、未来が
存在した。無限の可能性もあった。多くの夢も
見れたはずだ。
季節の変わり目の今は、雨を見る度に
絶望感しかなかった、僕を救ってくれた人を
思い出す。生きる希望をなくしていた僕を
救ってくれた恩人が交通事故で亡くなったのが
今日みたいな梅雨の雨の日だった。
彼女が妊娠して、結婚が間近だったというのに
その彼女と子供を残して
彼は天国にいってしまった。
そんな彼が今の僕を見ていたら何というだろう。
もう光が消えるのは見たくない。