これまで何度も人生を諦めかけた。
今日死のうと思った日もある
でもそんな日に限って、空は青すぎる限りない空
いつからか、お店のお客さん、友人、知人からよく
人生相談のようなものを受けてきた。
初めは、話を聞くことだけだったけれど
話の内容を聞いて自分にできる事はないかと考え始めた。
他人が悩み苦しむところを見て、自分にできることがあれば
動く。
その時に感じた事に全力で動かないで
他に何が、生きるってーことなんだ?
もうそうやって全力で走って何年になるだろう。
騙し騙し叩き起こしていた心が壊れた。
相談の中には聞いているだけでこっちの気が狂いそうな
案件もあったし、どーでもいいカップルの痴話喧嘩もあった。
でも、相談者のほとんどにはちゃんと帰る家も家族も
あって、僕はある日の帰り道、電車を降りた瞬間
心が折れた。
相談者のほとんどが僕に「比べれば、まだマシだね」とか
そういった、僕の不幸と悩む相手がいる自分を比較して
満足して帰るというものだった。
よく、テレビや漫画で「心がおれる」というセリフがあるが
僕の場合、心、それまで守り抜こうとしたものが折れる瞬間
その音がはっきり聞こえた。
『幸せ』の反対語は『不幸』というのが定石だ。
でも、僕は『幸せ』の反対語は『他人の心を折る』
というんじゃないかと思う。
なんで生きるってこんなに難しいのかな