最近、気分がひどく落ち込むことが度々ある。

 

初めはよく世間で言われている、コロナ疲れのせいかと

 

思っていたけれど、僕が生活にている街はもう2ヶ月ほど

 

感染者は出ておらず、割と自由に外出もできるし

 

ストレスとは無縁の生活を送らせてもらっていると思う。

 

それでも、これまでは日中、部屋にいるとなぜかどんどん

 

気分が沈んでいく。

 

食欲もないし、眠れない夜も度々ある。

 

睡眠薬を服用して、無理やり眠ってもすぐに目が覚めて

 

とにかく眠りが浅い。

 

どうにかして体調を戻さなくてはいけないと思っても

 

コロナの影響で仕事がなく無収入なので、どうしても

 

食費や無駄な出費を抑えなきゃと考えてしまい

 

どうしても食欲が出ない、食事をとらないから眠れない

 

という悪循環に落ちいてしまっているのかも知れない。

 

今年に入ったばかりの頃は、まだ生活は成り立っていて

 

引越しの際にかかった費用を支払い続けても

 

今の時期には何とかなると思ってしまったせいで

 

収入がない、貯金は底を突く、特別給付金も退去時に

 

払う部屋の修繕費で無くなってしまい、ついに所持金も

 

底をついてしまい、気がつけば自分もコロナの影響を

 

確実に受けていることにようやく気づいた。

 

コロナなんか他人事と思っていた、典型的な悪い例だ。

 

気がつけば、妻を亡くした当時の生活に戻ってしまった。

 

ただ、時間がすぎるのを待つだけの毎日の中で

 

自分の無力さが情けなくて、こんな僕のそばにいてくれる

 

人にも、申し訳ないという思いが事あるごとに頭を

 

よぎる。

 

一年まえの僕が今みたいな生活をするなんて想像も

 

していなかった。

 

やさしい彼女は僕の微妙な心の変化を感じ取って

 

どうにか僕に元気になってほしいという気持ちが

 

伝わってくる。

 

その気持ちに支えられて何とか踏みとどまっていれるけど

 

僕の全てを奪った一人の人間に対しての怒りは増すばかり。

 

 

なぜ、被害者である僕が身包み剥がされて

 

加害者であるものがのうのうと、生活しているのか。

 

こういう時に、血縁の家族がいれば、相談もできただろうし

 

今のような事態にはなっていないはず。

 

やっぱり僕は無力で、今のようになるまで

 

自分がどれだけ無駄な努力をしていたのかを思い知る。

 

妻を亡くした日から今日までより良い未来のためにと

 

頑張ってきた日々は、全部無駄だったというのか。

 

色んな人に救われて、様々な事を学んだ日々を

 

たった一人の人間に壊された事を、僕は心底憎んだ