今、住む街はとても空が広く感じる。
夜は数えきれないほどの星が見える
田舎、と言ってしまえばそれまでなんだけれど
東京にいた頃のことを考えると、自分が随分弱くなったことに気づく。
獅子座流星群を見に行った夜、空へ伸ばしたその手から
いくつもの星がこぼれ落ちた。
あの天体観測から20年、僕たちは方角を見失い
夜の海をさまよう、小さな船だった。
僕たちは一人乗りの小さな船だ。
でも、僕は信じている。同じようにオールを漕いでくれる
大切な人がいるだけで、一人では出せない力が出せたり
出来るんじゃないかって。
例えばみんな、離れ離れになっても
いつも、誰かがそばにいてくれるような
同じ船を漕いでくれているようなそんな奇跡が
この空の下で起きたりするんじゃないかって。
あなたには見えていますか?
あなたの北極星が