僕は、これまで出会った人にちゃんと接することが
できただろうか。
出会えたことに、感謝して「出会えてよかった。」
と言えただろうか。
別れの時、ちゃんと「さよなら」と言えただろうか。
救いの手を差し伸べてくれた人にちゃんと「ありがとう。」
そう、言えただろうか。
言葉というのは、大切なものだ。
人と人が完全に分かり合えるというのは不可能だ。
まして、相手の気持ちを完璧に理解するなんてエスパーの
ようなことはできはしない
だけど、思いを言葉に出して相手に伝えることで
自分の気持ちを伝えることができる。
相手の気持ちを理解することができる。
うつ病になると、他人との接触をなるべく避けるようになる
それは故意ではなく、自然と他人と関わることが怖くなる。
携帯電話すら、鳴ることに恐怖を感じてしまうようになる。
通院し、自分に合った薬を服用することによって
その症状は緩和されるが、それは一時的なものであって
依存性のある薬を服用し続けると、薬無しでは
毎日が苦痛になる。
そんな時、周りに一人でも理解者がいてくれるのと
いないのでは、大きな差がある。
自分の気持ち、心の内を相手に曝け出すことは
怖いし、勇気のいることだ。
しかし、その勇気を出すことで、うつ病を克服するための
近道ではないだろうか。
僕はうつ病を発症してもうすぐ8年になる。
自分のことを理解してもらえず苦しんだ時間は多かった。
けれど、それでも声を上げ続けたおかげで
今の、生活がある。
必ず、自分の理解者が現れる。
僕は、そのことに気づくことができた。
同じような悩みを持つ人は沢山いるはずだ。
大切なのは言葉で相手に気持ちを伝えること。
例え、その時は相手に理解されなくても
いつかきっと、分かり合える時が来る。
それは明日かも知れないし、何年もかかるかも知れない。
でも、きっとその道は未来へと繋がっている。
僕はそう信じたい。