自分の幸せを願うように、誰かの幸せを願う
昔、母はそんなことを教えてくれた。
でも、その時の僕には
それがどういうことなのか分からなかった
それに、あまりにさらりとやってのけたから
大したことには思えなかった。
だけど、今ならわかる。
どういう気持ちで母が言ったか
どういう思いで母がいたのか
間違っていないもの
真っ直ぐなもの
そういうものが、どういうものか
僕の中で理解した時
母の思いの深さが見えた。
母との時間は終わってしまった。
でも、僕の中では終わらないものが一つある。
そして、それは、体のどこかで
静かに、しっかり、息づいている。
本当にいろんな事があったけれど
母には感謝しかない