3月29日
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二つの点滴がMAXになり、体も精神的にもボロボロです。
耐えると言ったものの、いざこの時になると辛すぎてどうにかしてくれと何度も思ったし、訴えました。
先生や助産師さん、看護師さんはその訴えに困ったと思います。
食事は朝ごはんを何とか半分食べ、あとはひたすら氷を口に含んでいました。
それ以外は何も口に入れる事はできませんし、気力もありませんでした。
トイレに行くにも少し動いただけでお腹の張りがありギュッとしまる感じも毎回あって極力我慢しようとしていました。
でも点滴の水分でトイレは頻回。
フラフラしながら、中腰になりつつ用を足しました。
全身にわたる脱力感がすごすぎて呂律もままならず、思考回路もふわすわ。
これだけ聞けば点滴量がMAXでも耐えられそうですが、実際は文章に出来ないくらい辛かったです。
普段なら冗談なども言ったりしていたのですが、部屋担当の助産師さんと冗談すら言えず何か聞かれても短い返事しかしませんでした。
副作用を耐えつつも結局昼ごはんは口することが出来ませんでした。
氷が唯一のご飯でした。
午後になり早く34週になってほしいと思っていた時、突然左背中に激痛が走りました。
いつもの腹痛とは異なる場所と痛みでした。
何の痛みなのか分からずただ我慢すると5分ほどで治りました。
とりあえず1回目だし、また痛くなるのであればナースコールをしようと思っていました。
その後2、3時間は何も起きずお腹も平話でした。
このまま1日、1時間、1秒が無事過ぎてくれる事を願っていました。
そして17時半頃、また左背中の痛みが出始めました。
とにかく痛い、痛い。
ベッド上でうずくまっては、体制を変えてみたり色々試してみますが一向に治りませんでした。
痛い、痛い…
5分経っても10分経っても治りませんでした。
我慢の限界でした。
ナースコールをし、すぐに夜勤の助産師さんが来てくれました。
私 :背中が…背中が痛いです…
手で痛い場所を指し伝えました。
助産師:ここって…何の痛みだろう。出血や破水した感じはないですか?陣痛とは違いますか?
私 :陣痛じゃない…出血も破水もしてません。とにかく痛いです。
助産師さんも何の痛みか分からず困った様子で背中をさすってくれました。
でも痛みは治らない。
5分ほど背中をさすってくれましたが、治る気配はなし。
助産師:先生に報告してきますね。
心配そうに私に声をかけて部屋から出て行きました。
その後当直の先生と助産師さんが一緒に部屋に来ました。
当直医:お腹が張ってるのとは違う?
私 :そんな感じではないです…左背中の真ん中が痛いです…
当直医:そっか。仮にお腹の張りだとしてももう薬は上限にいってるからこれ以上はダメなんですよ。なす術がない。産気づいたら33週だし他の病院に転送になるからね。
そんな…
分かってはいたけど、言われたくなかったです。
何としてでも明日34週までもたせたい。
そのまま当直の先生は出て行きました。
やっぱりもう出来る事はないのです。
陣痛になったら、産むしかない。
でも痛い。
この痛みは一体なんなのか。
痛みを和らげる方法もない。
私 :このまま痛いの耐えろっていうんですかね?痛い…痛い…
助産師:痛いですよね。どうしよう…なんとかならないかな…
助産師さんはただひたすら私の背中をさすってくれました。
どれくらいだろう。
10分以上背中をさすってくれていた気がします。
薬ではないけど、その優しさが薬のようでした。
一緒になって痛みを分かろうとしてくれてる優しさもすごくつたわりました。
助産師さんは他の患者さんの用事があり部屋から出て行きましたが、それから20分くらいで痛みは治りました。
痛みは無くなったけど、今度はお腹の張りが出てくるように…
気が気ではありませんでした。
せめて日付が変われば34週。
あと数時間もってくれ…と願っていると他の助産師さんが部屋に入ってきました。
助産師:万が一お産になったら早産には変わりがないから赤ちゃんの肺機能の成熟のためにステロイドを注射しておきますね。今日一回射って、次は明後日射ちますね。
当直先生の指示だったそうです。
どうやら私の体はもたなそうだし、早めに手を打った方がよさそうだと判断されたそうです。
自分でもなんとなく感づいていました。
今週はもたない。
いくらマグセントをMAXに使っていても私の体はもはや限界なのです。
はち切れそうなお腹はもう悲鳴をあげているようでした。