11月27日(日)
結局 入院はムリだったことと
私一人でここで全てをするのも厳しいということで
予定通り帰ろう という結果になった
飛行機に乗っている間
さすけはペット専用の部屋に入らないといけない
客席につれていけないかと航空会社に電話してみたけど
本来体調の悪い動物を乗せることは出来ない
言われてみれば確かにそうだよね
それに
客席に猫を持ち込んだら
ネコアレルギーを持つ人に多大な迷惑をかけてしまう
なら私が貨物室に
私ならそこでも大丈夫!
だからお願い!!
そんな気分だった
フライトが午後1時過ぎだったので
ダンナが最後にもう一度病院につれていき
私は部屋の片付けをした
病院の先生に予定通り今日帰ることを告げて
輸液とステロイドの投与を受けた
このときも体温は37度を越えていたので先生から
「大丈夫」というお墨付きをもらい
地元の病院へ行く時 すぐにわかるようにって
症状と治療内容を書いた書類をいただいた
そしてさすけを空港のカウンターに預け
帰路についた
那覇空港で乗り換えのため一度降りたとき
職員に呼ばれた
「ネコちゃんの様子がおかしいという連絡があったので
確認してもらえますか?」
えっ
まさか・・・
私たちは職員さんと空港内をひたすら
ずっとずっと走り
人目も気にせずどんどん走って走って
さすけの元へと行った
走ってる間 とてもとても怖くて
ここで終わるってことないよね
違うよね
そう信じて走った
出発ロビーのカウンターで
貨物担当らしき男性の方が心配そうに話しかけてくれた
「なんだか・・・ぐったりしてませんか?」
いつもは香箱座りをしてるのに
もう
ペタンと横に寝てるだけだった
「さすけ・・・」
私はさすけの名前を呼び頭をなでた
さすけは ちょっとだけ ほんのちょっとだけ 頭を動かして私を見た
「さすけ・・・もうちょっとだからね」
きっとさすけは寂しいんだろうな・・・
でも どうしようもない
那覇から小松までのほうが距離は長い
でも どうしようもない
さすけの体力がなくならないことを祈るしかなかった
そして小松へ向かった
小松空港へ着いて飛行機を降りると私たちは
到着ロビーへ急いで行った・・・って
急いでもしょうがないんだけど
なんだか急がなくちゃって気になって
小走りで手荷物受取り場に行った
しばらく待ってようやくさすけを手にすることができたけど
やっぱりさっきと変わらず
横に寝たままだった
でも よく頑張ったね
そして最後の車移動
車内の温度をできるだけ上げて
さすけの体にホッカイロをあてて
途中休憩なんてせず
とにかく急いで家に向かった
車の後部座席で私は
さすけを膝の上に乗せとうとしたけど
姿勢が落ち着かないのか 嫌がった
膝から下ろしてみたら
背もたれと座面の境目に体をくっ付けて
顔も隙間にくっ付けたまま
どうやらその姿勢で落ち着いたようだった
もう少しでお家着くよ さすけ
午後7時
ようやく家に着き
最近のお気に入りだった
ダンナのイスに寝かせ
部屋の暖房をつけた
でも
そこにじっとしてなくて
自らの足でイスを降りて
フラフラと・・・
何度も転びながら
フラフラと歩き始めた
歩けなくて横に倒れると
急にまた起き上がって歩く
歩けなくて また倒れる
これを繰り返しているうちに
私が気づいたのは
もしかしたら横になりたいのに
呼吸が苦しいのかも
そう思って上になってる腕を持ち上げたら
少し落ち着いたようだった
・・・腕の重みで呼吸ができないなんて・・・
それでも希望を捨てず
体温を上げようと
ホットカーペットの上に寝かせたら
さすけが立ち上がってフラフラと
マッサージチェアーの後ろの板の間や
テレビの後ろに行こうとしてた
なんでそんな冷たい所に行くの?
しっかり温めようよ
私の思いとは裏腹に
さすけは冷たくて暗い所に向かって歩こうとした
そして私がいつもお化粧をしている場所で
倒れた
明かりが目に入ると
さすけはなぜか嫌がったので
ダンナがさすけと明かりの間に座って影を作り
私はさすけの右腕を少し持ち上げて
呼吸ができるようにしてあげた
その手から胸の音が伝わって・・・
さすけの鼓動はものすごく速かった
そして呼吸が浅く速くなり
どんどん浅くなって・・・
!!
その時
大きく息を吸って
「ふにゃ~」
もう1度吸って
「ふにゃ~」
ため息のような小さな小さな声を2つ出した
そして
吐く息が
なくなった
生まれて初めて呼吸が止まる瞬間を見た
これがその
生と死の別れ目だったんだね
さすけ
君は私たちにすごい瞬間を見せてくれたよ
もちろん
覚悟はしてたよ
昔っからいつか来るこの瞬間を考えただけで
涙が出てたもん
今はあの数日間を思い出して泣くようになっちゃった
(^▽^;)
でも
最期を看取れて良かったよ
飛行機の中とかじゃなくて
ほんと 良かったよ
17年2ヶ月と10日
親とか姉妹とかダンナとかより
さすけと過ごした時間が一番長かったんだよ
すごいなー・・・ ・・・ ・・・
すごい子だったなぁ・・・
ありがとうね
すごい経験させてくれて
ほんと
ありがとう
虹の橋はどうかな
ちょっと心配だから
こっそり見に行きたいけど
できないしね
いつか私たちがそっちに行ったら
ちゃんと見つけて迎えにきてね
それまでたくさん食べてコロコロに太ってなさいね
それでは
また会う日まで
結局 入院はムリだったことと
私一人でここで全てをするのも厳しいということで
予定通り帰ろう という結果になった
飛行機に乗っている間
さすけはペット専用の部屋に入らないといけない
客席につれていけないかと航空会社に電話してみたけど
本来体調の悪い動物を乗せることは出来ない
言われてみれば確かにそうだよね
それに
客席に猫を持ち込んだら
ネコアレルギーを持つ人に多大な迷惑をかけてしまう
なら私が貨物室に

私ならそこでも大丈夫!
だからお願い!!
そんな気分だった
フライトが午後1時過ぎだったので
ダンナが最後にもう一度病院につれていき
私は部屋の片付けをした
病院の先生に予定通り今日帰ることを告げて
輸液とステロイドの投与を受けた
このときも体温は37度を越えていたので先生から
「大丈夫」というお墨付きをもらい
地元の病院へ行く時 すぐにわかるようにって
症状と治療内容を書いた書類をいただいた
そしてさすけを空港のカウンターに預け
帰路についた
那覇空港で乗り換えのため一度降りたとき
職員に呼ばれた
「ネコちゃんの様子がおかしいという連絡があったので
確認してもらえますか?」
えっ
まさか・・・

私たちは職員さんと空港内をひたすら
ずっとずっと走り
人目も気にせずどんどん走って走って
さすけの元へと行った
走ってる間 とてもとても怖くて
ここで終わるってことないよね
違うよね
そう信じて走った
出発ロビーのカウンターで
貨物担当らしき男性の方が心配そうに話しかけてくれた
「なんだか・・・ぐったりしてませんか?」
いつもは香箱座りをしてるのに
もう
ペタンと横に寝てるだけだった
「さすけ・・・」
私はさすけの名前を呼び頭をなでた
さすけは ちょっとだけ ほんのちょっとだけ 頭を動かして私を見た
「さすけ・・・もうちょっとだからね」
きっとさすけは寂しいんだろうな・・・
でも どうしようもない
那覇から小松までのほうが距離は長い
でも どうしようもない
さすけの体力がなくならないことを祈るしかなかった
そして小松へ向かった
小松空港へ着いて飛行機を降りると私たちは
到着ロビーへ急いで行った・・・って
急いでもしょうがないんだけど
なんだか急がなくちゃって気になって
小走りで手荷物受取り場に行った
しばらく待ってようやくさすけを手にすることができたけど
やっぱりさっきと変わらず
横に寝たままだった
でも よく頑張ったね
そして最後の車移動
車内の温度をできるだけ上げて
さすけの体にホッカイロをあてて
途中休憩なんてせず
とにかく急いで家に向かった
車の後部座席で私は
さすけを膝の上に乗せとうとしたけど
姿勢が落ち着かないのか 嫌がった
膝から下ろしてみたら
背もたれと座面の境目に体をくっ付けて
顔も隙間にくっ付けたまま
どうやらその姿勢で落ち着いたようだった
もう少しでお家着くよ さすけ
午後7時
ようやく家に着き
最近のお気に入りだった
ダンナのイスに寝かせ
部屋の暖房をつけた
でも
そこにじっとしてなくて
自らの足でイスを降りて
フラフラと・・・
何度も転びながら
フラフラと歩き始めた
歩けなくて横に倒れると
急にまた起き上がって歩く
歩けなくて また倒れる
これを繰り返しているうちに
私が気づいたのは
もしかしたら横になりたいのに
呼吸が苦しいのかも
そう思って上になってる腕を持ち上げたら
少し落ち着いたようだった
・・・腕の重みで呼吸ができないなんて・・・
それでも希望を捨てず
体温を上げようと
ホットカーペットの上に寝かせたら
さすけが立ち上がってフラフラと
マッサージチェアーの後ろの板の間や
テレビの後ろに行こうとしてた
なんでそんな冷たい所に行くの?
しっかり温めようよ
私の思いとは裏腹に
さすけは冷たくて暗い所に向かって歩こうとした
そして私がいつもお化粧をしている場所で
倒れた
明かりが目に入ると
さすけはなぜか嫌がったので
ダンナがさすけと明かりの間に座って影を作り
私はさすけの右腕を少し持ち上げて
呼吸ができるようにしてあげた
その手から胸の音が伝わって・・・
さすけの鼓動はものすごく速かった
そして呼吸が浅く速くなり
どんどん浅くなって・・・
!!
その時
大きく息を吸って
「ふにゃ~」
もう1度吸って
「ふにゃ~」
ため息のような小さな小さな声を2つ出した
そして
吐く息が
なくなった
生まれて初めて呼吸が止まる瞬間を見た
これがその
生と死の別れ目だったんだね
さすけ
君は私たちにすごい瞬間を見せてくれたよ
もちろん
覚悟はしてたよ
昔っからいつか来るこの瞬間を考えただけで
涙が出てたもん
今はあの数日間を思い出して泣くようになっちゃった
(^▽^;)
でも
最期を看取れて良かったよ
飛行機の中とかじゃなくて
ほんと 良かったよ
17年2ヶ月と10日
親とか姉妹とかダンナとかより
さすけと過ごした時間が一番長かったんだよ
すごいなー・・・ ・・・ ・・・
すごい子だったなぁ・・・
ありがとうね
すごい経験させてくれて
ほんと
ありがとう

虹の橋はどうかな
ちょっと心配だから
こっそり見に行きたいけど
できないしね
いつか私たちがそっちに行ったら
ちゃんと見つけて迎えにきてね
それまでたくさん食べてコロコロに太ってなさいね
それでは
また会う日まで
