最期の時 ３

１１月２６日（土）


石垣に来て３日目　

このあたりになると

もう何時だか何日だか

外はいい天気なのか寒いのか

わかんなくなってきた

というのは


さすけを寝かそうと出来るだけ暗くするために

遮光カーテンを閉め切って

部屋の電気を消して

キッチンの上の蛍光灯を１つ点けて

その光が直接入ってこないようにタオルをかけて

私たちがかろうじて見える程度の明かりで過ごしていたからだ


何度もペットボトルに温かいお湯を入れ替えて

時々口の横から水を垂らして飲ませてみたり


そうしているうちにさすけの体温がちょっと上がった

３７℃越えた


やっぱり休まないとだめなんだ

でも明日は帰る日・・・

この状態で飛行機乗り継いで

車で高速乗って・・・

そんなの酷だよ



どうしようか


しばらくここに残ろうか・・・


でも仕事があるし・・・



ダンナは

「仕事ならなんとかなる
　　　予約入ってる人にはこっちから電話すればいいから」

そう言ってくれたけど

私一人で全部できるだろうか・・・


もしくは

病院に１週間入院させて

次の週末迎えに来ようか

いろいろ考えてみた


獣医さんに「入院できませんか？」

と相談してみた

「その１週間で様態が急変することが必ずあります
　必ず良くなる保証はないので連れて帰ったほうがいいですよ」

と断られた


そして今日は輸液とステロイドの投与を受けた


ステロイド・・・


大丈夫か・・・？



でも

病院もここまでしかできないんだよね


あとは私達の看病と

さすけの体力との戦い



体温と飲食がカギだった



・・・つづく