11月霜月がスタート。工房のカレンダーは残るところ、あとは12月の一枚ペラペラで、あらためて秋の深まりを感じます。

そして3連休からスタートした週末の日々もスポーツに釘付け…。3連休の真ん中の日曜朝、来客と陶芸教室の準備に追われながら、ついついドジャースの大谷選手をはじめとするMLBのワールドシリーズと母校が優勝候補となっている全日本大学駅伝を2画面で追ってしまいます。

悲しいかな、観戦途中でお客様が到着し、さらに悲しいことにそのお客様は野球も駅伝も全く興味が無いので、スポーツの秋を楽しむのはここまで。この日の陶芸教室会員さんも「スポーツの秋」よりも「食欲の秋」がお好みな感じで…。

 

夜になったらMLB、駅伝、競馬の天皇賞をテレビでゆっくりリプレー視聴しようと思いつつも、知り合いからのLINEで「ドジャース、やったね!」「駒澤、伊勢路を制したね!」「また、ルメールの騎乗が冴えてたね!」といった具合に情報がダダ漏れしてきてしまいます、トホホ。とはいうものの、夕餉の折にビールとともに熱戦を振り返るのもまた一興。「つくづく、スポーツ好きだなぁ」と、我ながら呆れていしまいます。

 

ドジャース、駅伝、競馬とビールで「スポーツの泡!?」を満喫した夜を経て、昨日は「文化の日」。街のそこかしこに七五三を祝う和服姿の家族連れが見受けられました。

 

そしてこちらも七五三!?

もちろん、そんなことはありません。昨日の「文化の日」の夕刻、ご近所のお店仲間「甘味処こまめ」で毎年恒例の「こまめ寄席」が開催され、店長のかえさんが開演の挨拶をした時のワンシーンです。元タカラジェンヌのかえさんの小粋な和服姿と、常連のお客さんとの軽い掛け合いを交えたウイットに富んだお礼とともに寄席がスタート。

 

今から約15年ほど前に「こまめ寄席」が始まった時以来、三遊亭遊吉師匠が高座を務め続けています。遊吉師匠は、日本テレビ「笑点」の大喜利で司会として仕切る春風亭昇太さんが会長を務める落語芸術協会理事を務める重鎮の一人です。そして、かえさんの幼馴染にして現在は母娘関係改善カウンセリングの活動をしている横山真香さんのご主人です。そのような繋がりから、私たちもとても格安な席料で落語を満喫することが出来ます。蛇足ながら、真香さんとワタシは今から40年ほど前にベースボール・マガジン社というスポーツや文芸書を刊行する出版社の同僚でした。かくの如く世間とは時として、落語の世界のお話よりも珍妙にして絶妙な縁の糸でつながっているようにも思います…。

 

この日の遊吉師匠のはじめの演目は「浮世根問」。

八五郎がご隠居さんに世の中の分からないことをいろいろ質問して最後に鶴や亀は死んだら極楽に行って結局は鶴と亀の姿に彫り込まれたろうそく立てになる…という感じの噺。う~ん、なんだかあらすじになってません、説明下手です…。

 

2席めは「阿武松(おうのまつ)」。

能登の大喰いが相撲界に入り、あまりの大喰いが故に破門になったりのすったもんだを経て、大一番に勝利して毛利藩のお殿様の目に留まってお抱え力士となり横綱になったというお話。遊吉師匠の噺を聴いているうちに、つい先ごろイギリスで開催された大相撲ロンドン公演の映像がアタマの中によみがえってきました。間もなく、相撲も一年収めの九州場所。年の瀬もすぐそこまで、と思っているうちに、「こまめ寄席」恒例のお楽しみプレゼント企画へ。

 

遊吉師匠の進行とじゃんけんによって、落語家の手ぬぐいやお楽しみ券をはじめ、お店からのプレゼントが次々に。

 

 

秋の深まりを感じるこの侯、話芸と笑顔、そして熱気に包まれた時間にただただ感謝、そして、いざ霜月もう一度の3連休…。

 

日に日に秋の深まりを感じつつ、ふと気がつくと10月も残りわずか。そして唐突に「秋が深まるというけれど、四季のうちで『深まる』という言葉がしっくりくるのはまさに秋だけ。冬が深まるとは言わないし、ましてや、春が深まるという言い方は荒唐無稽も甚だしいし…」などと呑気な思いを巡らせているうちに、世の中はまさに激変の時を迎え

 

さらに数日後には、高市新総理とトランプ大統領の初の会談を前に

株価が「5万円」の大台をあっさり超えて、景気も気分も爆上がりの様相を見せています。

 

ワタシ的には景気の良い見出しの下に掲載されていた「駅弁は文化だ」という記事がほのぼのゆったりとした気分を誘う企画として、深まりゆく秋の候にジャストフィット。ワタシは縁あって市内の北鎌倉駅横に残る緑の洞門と呼ばれている素掘りのトンネルを保存する活動の事務局メンバーとなっています。この仲間の一人で福岡県北九州市出身の写真家・関戸勇氏もこの駅弁の記事に写真掲載されていた故郷の母校・東筑高校の最寄り駅JR折尾駅の駅弁「かしわめし」の炊き込みご飯と鶏そぼろ錦糸卵、刻み海苔が織り成す味のハーモニーとともに高校時代をふり返っていたことをFacebookにアップしていました。景気良く意気揚々たる話題の傍らでそっと市井の文化を伝える記事がほんのり心に沁みるひと時でした。

 

ちなみにワタシがこよなく愛する駅弁といえば、JR信越本線の群馬県側の終着駅である横川駅の玄米弁当です。

横川駅といえば「峠の釜めし」がとても有名で、この玄米弁当はあまり知られていないようです。このお弁当はひなびた感じの横川駅構内でのみの、しかも数量限定のレアなお弁当で、さらにカラダに良い素材と調理方法によって供給されている、隠れたお値打ち弁当と言えるでしょう。きたるべき紅葉シーズ、軽井沢方面に紅葉狩りにお出での折には、ちょっぴり寄り道して横川駅の玄米弁当をぜひお試しくださいませ。家に持ち帰って、ビールや日本酒とともにポツポツ食するのもまた一興です…。

 

なんてことを思い巡らしながら昨日もMLB大谷選手のプレーを楽しもうと思いつつ、いつものように朝6時過ぎからのテレビ朝日の番組を観ていたら「あら、びっくり」。北鎌倉の緑の洞門の通行禁止以来10年を迎える経緯と現状が報じられていました。

 

テレビ朝日が報じた映像をリンクすれば簡単に観ていただけるのですが、著作権等の微妙な問題もあるので、あえてリンクは貼りません。つきましては、お時間ありましたら 

 

テレビ朝日 グッドモーニング YouTube

 

といったワードをもとに検索してみてくださいませ。昨日10月29日の早朝にテレビ朝日から放映された北鎌倉の洞門の報道にはたどり着くはずです。

 

おりしもつい先日の日曜日、鎌倉市長選挙が行なわれて5期目を目指していた松尾崇氏が当選しました。北鎌倉駅ホームの脇に佇む緑の洞門の保存、ならびにその通行方法に向けて松尾市長、関係部局がどのような方針とアクションプログラムを示してくれるのか、見守りたい今日この頃です。

 

北鎌倉緑の洞門の保存と適切な通行実現に向けて、どうぞご支援くださいませ。心より、よろしくお願いいたします。

本日10月12日の日曜日は、明日の祝日「スポーツの日」と合わせた3連休の真ん中の日。世の中は「3連休だ!」と沸き立つのかといえば、何だかそんな雰囲気でもありません。先月の9月にも2週続けて3連休があり、また来月11月にも2度にわたって3連休…ということで、3連休の有難みが大幅に削がれているような感じです。おまけに月曜日ばかりが祝日に取り込まれ、月曜日に行なわれてきている予定は遅れてしまうことにも。たとえば学校の授業で月曜日に組み込まれた授業はその進行度合いの遅れが顕著…であろうことは容易に想像できます。ウチの陶芸教室にかよって来ている会員さんの間でも、「週半ばの水曜日に祝日があったら良いのに…」という声をしばしば聞きます。

 

そしてこの3連休を境に夏からすっかり秋のモードに入れ替わり、北の大地からは紅葉の便りが伝わってきています。聞くところによるとこの秋、標高の高い地の紅葉の色づき具合は十数年ぶりの鮮やかさが期待できるのだとか。きっと、11月末の3連休の頃には全国各地が紅葉狩りで賑わうことでしょう。

 

紅葉にはまだ早いこの週末、日本とアメリカでもともに野球のポスト・シーズンの対戦で野球ファンはワクワクの毎日。ワタシも日米の野球への興味が日一日と真剣味を増してきています。

 

その上でテレビ、ラジオをはじめマスコミ各媒体が最も大きな時間とスペースをさいて伝えているのがこのニュース。

高市早苗自民党新総裁と斎藤鉄夫公明党代表が10日午後に党首会談を行ない、その席で公明党の斎藤代表が26年に及ぶ連立政権関係を解消することを表明したとのことです。

 

会見後、「自民党の政治とカネにまつわる対応はとても看過出来ない」と表明した公明党・斎藤代表の表情は硬いながらも、ある意味すっきりとした感じもうかがえました。

 

一方、会談後に記者団に状況を説明する自民党高市新総裁の表情は、コワかった…です。

この会見の際「一方的に連立政権からの離脱を伝えられた」と言い切っていましたが、「一方的に」という言い方はちょっと危険…と思っていたら、やはり「一方的という表現は言い過ぎ…」という論調がマスコミの共通の見方のようです。「政治家は言葉がすべて」などとも言われますが、我が身をふりかえってみても、言葉遣いには気をつけなければ…。

 

今回の自公連立解消によって各政党の党首がさまざまな反応を見せていますが、中でも国民民主党の玉木雄一郎代表がにわかにキーマンのような存在になり

「ひょっとしたら、玉木総理?」などと注目されていますが、これまで閣僚経験なしでは、それはいくらなんでも無理繰り過ぎでしょう。そしてかの「不倫騒ぎ」もあり、ワタシのまわりのご婦人がたも口を揃えて「あの問題もあるし、玉木さんはイヤ!」と言い切る方がほとんど。世の中ではどの業種でも人材と人手不足が慢性的となっていますが、まさに国政こそ人材不足の極みのようです。

 

蛇足ながら、各党の党首クラスが画面に登場する中で、日本維新の会 共同代表・藤田文武氏のファッションに目が釘付け…です。繊細なストライプ柄のスーツを身に纏い、薄いピンク色と白い襟のクレリックシャツ、そして、チャコールグレーと紺、白のストライプのネクタイの組み合わせは、この先、なにかの機会にそっと真似てみたくなるような見事なコーディネイトでした。

ファッションの面からは、この藤田氏がダントツの首相ならぬ、首装です…⁉

 

話は再び政局に戻って、この自公連立解消となった10日の夕方、間もなくその座を降りるであろう石破総理大臣が「戦後80年」所感を発表しました。

自民党の高市新総裁はずっと以前から、石破総理が戦後80年談話を出すことには反対の立場をとってきていました。その高市氏が自公連立解消を告げられた日に石破総理の口から「戦後80年」の所感が述べられたことは、なんたる偶然というかなんとも皮肉な感もあります。肝心の「戦後80年」所感はこれまでの戦争に至る経緯をなぞる内容が多く、石破総理自身のメッセージは甚だ弱かったようにも思います。「飛ぶ鳥、後を濁さず‥」ということでもないでしょうが、戦争責任の在り方やアジア各国へ向けての外交に対するもう少し踏み込んだ言葉があって良かったのでは…。

 

と思ったのですが、「飛ぶ鳥?」に関してここで一つ素朴な疑問が。石破総理はすでに総理の座を辞任することを表明しています。近々開かれる臨時国会の場で内閣総辞職し、その後に衆参両院で首班指名選挙が行なわれて新総理が決定します。しかしまもなく、アメリカからトランプ大統領の訪日予定、その後も国際会議があり、新たなる総理がつつがなく準備出来る時間がはたして持てるのか。そのような折、もし石破総理が辞任の意を撤回して総理を続ける…なんてことはあるのでしょうか。

 

巷では首班指名選挙を前に、自民・高市氏、国民民主・玉木氏、立憲民主・野田氏を中心に与野党を巻き込んださまざま展開が予想されています。中にはこのような怪文書も

公明党の斉藤代表が自民党総裁の高市氏を破って、新総理!? ということなのですが、

この表では斉藤氏の名前が本名の鉄夫ではなく、哲夫になっています…。

 

そしてワタシの身近でも、選挙…

現在の松尾崇鎌倉市長は5期目の当選を目指しています。市庁舎移転をはじめ問題山積の市政を改善すべく、市長を目指して他に3~4名ほどが選挙選に望む見込みのようです。ウチの工房に来る人達のあいだでも、市長選の話題が徐々に増えてきています。

 

秋といえば、芸術、食欲、そして明日のスポーツの日といった具合に、「〇〇の秋」が話題になりますが、国と市のレベルでも「選挙の秋」で盛り上がりつつあるワタシのまわり…。