年が明けて間もなく一週間となり明日は無病息災を願う七草粥を迎えます。例年ならば大晦日に鶴岡八幡宮で授与されてきた「おはらひさん」がこちらもほぼ一週間遅れでクロネコさんが運んできてくれました。

身にふりかかる災厄を祓い除けるといわれるこの「おはらひさん」こそは、自ら八幡宮に赴いて授かってきたいところなのですが、かの流行り病の影響で2年続けてクロネコさんのお世話になってしまっています。6月末日に授かった水色の御幣の夏バージョンから、赤い御幣の冬バージョンを玄関先に飾り直そうと思っていたのですが、天気予報とおりに本日は朝から雪模様…。
常ならば、日がな工房で過ごすことが多いのですが、このようなきわめて稀な雪の日に限って市内各所に出かける用事が待っています。正午過ぎ、若宮大路はうっすらと雪化粧。

ひらひらと降る雪の影響もあってか、行き交う人もクルマもいつもよりは遥かに控えめです。されど、「さっさと用事を済ませて…」という向きの「お急ぎ感」が漂ってます。
時ならぬ雪、ということで年末年始も多くの人が繰り出していた小町通りも、ガラ~ン…

というべきか、それとも、雪でも来る人は来る、というべきか、そこそこ人で賑わっています。恐るべし、小町…。
ほんの少し横道に折れると、粉雪舞う古都の風情が伺えます。

お昼過ぎ、わが家の東側の斜面の木々はうっすらと雪に覆われて、いつもとは異なる景色に、しばし見入ってしまいます。

されど、ほんの数時間すると雪はうっすらからずっしりに変幻し、枝がいかにも重そう…。

佐助の里山も昼前はうっすらと雪に包まれ始めていましたが

ふと気がつくと、そこは雪国…⁉

工房の北側の窓から望むお気に入りの景色も、当初は淡い雪景色で風情たっぷり、でしたが

見る見るうちに、「ここは北国⁉」と言うくらいの雪の勢いに。

駅周辺で用事を済ませ、慌ただしく家に戻る途中、愛車メガーヌは横須賀線小町踏切と佐助トンネルの2か所に控える「雪の難所」越えに難儀し、幾度もスタック間際…のピンチを乗り越え、なんとか佐助の街に

気温はこの冬最低の-2℃を表示しています。厳しい寒さですが、強い風が伴わないことがせめてもの救いです。
あわやスタックの場面を乗り越えて、薄氷の思いでなんとか家に戻って、ほっと一息。ふと気がつくと、ノワールが降り積もる雪の様子を珍しそうに眺めています。

今から100年ほど前に生み出された文部省唱歌「雪」の歌詞には ♪猫はこたつで丸くなる という一節があるのですが、あいにくウチにはこたつがありません。この雪の夜、ノワールははたして何処で丸くなるのか。
ネコ語が自由自在に話せたならば、じっくり訊ねてみたい雪の夜なり…