聖句:そこに大路があり | イェホシュアのイスラエルの信仰と証し

イェホシュアのイスラエルの信仰と証し

1世紀のイエスの弟子たちの初代教会が回復したイスラエル教の教会(エクレシア)であるイェホシュアのイスラエル

Courtesy of Liliana Fuchs

 

 

そこに大路があり、その道は聖なる道と呼ばれる。汚れた者はそこを通れない。これは、贖われた者たちのもの。旅人も愚か者も、これに迷い込むことはない。
イザヤ35:8

この「大路」は、英語訳聖書では"highway"です。そう、日本語で何気なく「ハイウェー」と言っている言葉の大元がこれです。

New International Version
And a highway will be there; it will be called the Way of Holiness; it will be for those who walk on that Way. The unclean will not journey on it; wicked fools will not go about on it.

Literal Standard Version
And a highway has been there, and a way, 
And it is called the “Way of Holiness.” The unclean do not pass over it, 
And He Himself [is] by them, 
Whoever is going in the way—even fools do not err.


英語は歴史的にはまだまだ新しい言語です。近代の英語が成立する過程で、1611年に確定したいわゆる"King James Version" -- 日本語で「欽定訳聖書」と呼ばれる、17世紀初頭の英国王ジェームズ1世が命じて編纂させた英語としての聖書が、英語の基本的な語彙を定着させるのに大きく貢献しています。(←大学で習ったことです)

このイザヤ35:6のKJVの翻訳も、

And an highway shall be there, and a way, and it shall be called The way of holiness; the unclean shall not pass over it; but it shall be for those: the wayfaring men, though fools, shall not err therein.

と、「大路」の所で"highway"が使われています。これが一つのお手本となって、以来、英語で聖書が訳される時には、ここの部分は"highway"という英語が使われてきました。英語圏のプロテスタント教会で広く用いられているNew International Versionでも"highway"と訳されています。

この"highway"は、原典のヘブライ語を確かめてみると、maslul (英字表記)という言葉です。意味は「高い道」。

つまり「天にある道」「神の道」「高いところにあって、普通の人間には届かない道」「聖なる人しか歩けない道」を指しています。

 

そうして、新約(新しい契約)がイエス・キリストの十字架と復活によって成立した現代にあっては、この"highway"は、「わたしが道であり、真理であり、いのちなのです。わたしを通してでなければ、だれひとり父のみもとに来ることはありません。」(ヨハネ14:6)と言われているように、イエス・キリストその方そのもののことを指しています。