雲も夜明けも風も白鷺も光も影も「万象」「万軍」「被造物」 | イェホシュアのイスラエルの信仰と証し

イェホシュアのイスラエルの信仰と証し

1世紀のイエスの弟子たちの初代教会が回復したイスラエル教の教会(エクレシア)であるイェホシュアのイスラエル

Courtesy of Marcia O'Connor

 

 

ローマ8章の有名な聖句。

被造物も、切実な思いで神の子どもたちの現われを待ち望んでいるのです。
ローマ8:19

この「被造物」は一般的に「息のある動物や人間」であると解釈されています。
英訳では"creation"、"creature"という訳語が当てられています。造られたもの、被造物という意味です。

原語に当たってみると、ktisis(英字表記)。
2937. ktisis

意味は、「何もないところから、神によって作り出されたもの」です。

Cognate: 2937 ktísis – properly, creation (creature) which is founded from nothing (this is also the sense of this term from Homer on); creation out of nothing (Lat ex nihilo).

これで思い起こすのは、創世記の以下の聖句。

こうして、天と地とそのすべての万象が完成された。
創世記2:1

この「万象」。すらっと読み過ごしてしまいがちですが、ヘブライ語の原典に当たってみると、「万軍の主」の「万軍」と同じ言葉が使われています。

以前に確認したユダヤ教のラビが伝統的に解釈しているところでは、イスラエルの神が創造された万物を構成している最小の構成要素。歴史的な科学の概念で言えば「原始」。現代的な科学の概念で言えば素粒子ということになるでしょうか。それのすべてが、神によって造られたものとして動いていて「万象」を成している。「万軍」となっている。

従って、イスラエルの神であられる創造主がお造りになったもの、ローマ8:19で「被造物」とパウロが書いたものは、この「万軍」であるもの。造られたものすべてを構成している全て。万象。

それらが「神の子どもたち」の現れを待っているのです。
このローマ8章の文脈では、「神の子どもたち」とは、イエス・キリストを本当に信じるようになる人たちのことです。325年のニカイア公会議以降のキリスト教文脈ではなく、それ以前のパウロが宣教していたキリスト教会。本当のキリスト教会。本当のイエス・キリスト信仰。本当の聖霊が下る信徒集団。いったん歴史からは抹消されてしまった本当のキリスト教会。パウロが「一つ」と書くもの(エペソ4章)。

それが再び現れて、「神の子どもたち」がはっきりと確立されるのを、イスラエルの神がお造りになった「万象」すなわち「万軍」は、待っているのです。ハレルヤ!

そのことを今朝、コンビニに買い物に行くときに、朝の雲の中に現れた太陽の光や、雲の成り立ち、風が吹いている様。電信柱に止まっていた白鷺三羽が風に争って飛んで行こうとしている様。変化する雲や光。造られている全てのもの。それらを見ながら、思っていたところです。