Courtesy of Elke Mader
現在の奥さんである亜佐子さんと出会って以来、悪霊の追い出しに関して、それまでにはない様々な経験をしてきました。数多くのケースに接して、様々なことを理解し、また、様々な失敗も経験しました。それらから、パブリックな場所で共有する価値のある知見をまとめていきたいと思います。
○悪霊の追い出しは、主イエス・キリストと共に神の国のために生きる人のためのものである
悪霊の追い出しに取り組んで、うまくいかない人というのが、一定割合で出てきます。悪霊の追い出しの大家であるデリック・プリンスもこの動画で(英語)悪霊が出ていかない10のケースを紹介していました(1:20:00あたりから)。以下の通りです。
Derek Prince - Basics of Deliverance
1. 悔い改めが不十分(Lack of repentence)
2. イエス・キリストの十字架の下で絶望することが欠けている(Lack of desperation)
3. 悪い動機で悪霊の追い出しを願う(Wrong motives)(ヤコブ4:3)
4. 自己中心主義、人々の注意を引くために生きている(Self-Centerdness - Desire for attention)
5. 異教邪教のアイテムから完全に分離できていない(Failure to break out with OCCULT)
6. 悪から来る魂の連結(粘着性がある)を断ち切ることができていない(Failure to sever evil soulish relationthip)
7. 呪いの下にある(Under a curse)(悪霊の追い出しに先行して呪いがbreakされなければならない)
8. 主イエス・キリストの下で罪を告白することが必要だが、まだ告白されていない隠された罪がある(Failure to confess a specific sin、堕胎の罪など)
9. 水のバプテスマによってこの世から分離されていない(Not seperated by water baptism)
10. 極めて大きな霊的な戦いの一部分を成しており、追い出しには集団的な祈りが必要(Part of a larger battle requiring corporate action)
総じて言えるのは、その人の悪霊が完全に出て行って、悪霊との縁が完全に断ち切られるためには、その人が、本当に主イエス・キリストのしもべになって、主イエス・キリストおよびパウロが宣教した神の国を建て上げる人として、一生涯を捧げる人にならないといけないということです。その覚悟がない人からは、悪霊は、出ていきませんし、仮に一度出て行ったとしても、また戻ってきます。あるいは、何度でも、戻ってきます。
○悪霊の追い出しは、長くかかる
YouTubeのリーハイバレージャパニーズミニストリーズのサイトでは、悪霊の追い出しに関するジョン・ラミレスの動画が掲げられていますが、あれは一種のマジック・ショーです。本当の悪霊の追い出しとは、その人の人生の全ての悪しきことを解明し、全てが心からの悔い改めがなされた後でないと、全ての悪霊は出ていかないという、一連のプロセスから成ります。
あの動画を見て、悪霊の追い出しとは、特別な能力がある特別なミニスターがやれば、一瞬にして悪霊が出て行って、それ以来、その人は、悪霊から完全に縁が断ち切れる…。このように考えている人がいるとしたら、またこのように考えて、誰かに悪霊の追い出しを頼んだ、ないしは頼もうとしているならば、その人は、主イエス・キリストの福音を「全く理解していません」。これはキツイものの言いかも知れませんが、その人は、主イエス・キリストの救いから100万光年の距離がある、遠い人です。そういう信仰があるならば、一生涯、本当の主イエス・キリストの救いにあずかることはできません。
悪霊の追い出しは、その人が、10年、20年、30年と生きてきた、悪しき生き方、神から忌み嫌われることどもの連続、穢れた神々やオカルト、スピリチュアルの習慣、崇拝、呪文、読経、念珠、ロザリオ、等々。それらを、一つ一つ、思い起こし、聖書に照らして、一つずつ悔い改め、それによって、それにまつわる悪霊が出て行く。そうしたものです。
一つ一つ思い起こして、悔い改めをして…という作業には、かなり長い時間が必要になります。過去には、通例、3ヶ月かかると申していたこともありますが、色々なケースを見ていると、悪霊の弊害がある人は、完全に、主イエス・キリストの身を捧げる(ローマ12:1)ようになるまで、数カ月でも数年でもかかる。そのように覚悟して着手することです。
続く