
夜の街を男女が絡みあいながら 歩く
この街では そんなに珍しいことではない・・・
消えかかったカラダの芯の火を炎にかえた女と
焚きつけた 男
階段を下りて ビルの裏
私の首にいきなりしがみついてくる
絡みつく 視線
彼の腰に手を回し 私に引き寄せる
手のひらに感じる しまったカラダ
下からグッと持ち上げるように・・・・
私の間に入り込んできた 足
硬いモノが あたる・・・
『して・・』
フフ それって女のセリフね
『いいよ』
激しく求める口づけを離し
『あとで・・・』
彼のからだが いやいやをしている・・・
この子 泣いているの?
そんな潤んだ瞳で 見ないでよ・・・
この場で、すべてをはぎ取りたい
夜風が酔ったカラダに気持ち良い・・・それとも上気したカラダだから
レッスンのためだけに使っている部屋がある
大半が音大生のマンション ピアノが置けて・・・
夜遅くまでレッスンできるように 防音設備
あまり泊まることはないが ピアノ部屋の奥の狭い部屋はベットで占められている
薄いレースのカーテンを通しての部屋を照らす夜のひかり
『髪おろして・・』
夜会にまとめているピンをはずす
するりと落ちる髪の束を綺麗な手で絡めとり
ほうずりをして くちびるにもっていく
いろんなクセ それぞれだけど 好きにしていいわ
薄明かりで見える顔はうっすら赤みを帯びて・・・きれい
私の髪をもてあそんでいる間、両手で胸から肩にかけて円を描く
だんだん手のひらが吸いつていく・・・
私の手のひら全部がセンサーのように この体を感じ取る
声をもらして 反った瞬間に交差に絡めた足をひねって
すっと 裏返し・・
『ああぁ』
表返しはもうちょっとしたらね・・・フフ
くるんくるんした襟足を舌でなぞり・・・
『くすぐったぁ~』
『もっとくすぐって あげる』
背中を上下に 私のからだをすべらす・・・
後ろ手でつかもうと・・・手が遊ぶ ダメよ
下のほうの でっぱり きっと自分でも知らない場所
激しく刺激 絞りだすような 声
そばのあった タオルを前に 間に合ったわ
『こんなの初めて・・・』
よかったね さぁ表にいくわ
『今度は僕がする~』
『ダメ! またあとで』
外が明るくなって 朝を告げる鳥たちの声
生まれたままの 向かい合い 彼の頭を胸に抱き
傷つくのが怖くなっていたはずなのに・・・
ドアを開けてしまった 後悔はしない
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超消耗。。。ちょっと休憩